bad timing / jim o'rourke ジムがGastr Del Sol在籍中に出したソロ作品。 4曲収録されていて、それぞれ10分を超える長さ。 その上、延々アコースティックギターの弦をつま弾く音が流れているだけ。 一見退屈そうに思えるこの作品。 しかし、そのギターの音色の心地よさといったら、もう。 ありきたりなフレーズは一切なく、常に新鮮な音が聞こえてくる。 転調に転調を重ね、それぞれの曲の中で迎えるエンディング。 「ああーもう終わりかー」と寂しくなる。 とにかく、聞いている最中、本当に気持ちがいい。 夏の夕刻に、ひとしきりかいた汗をシャワーで流し、冷房のかかった部屋で食卓に夕食が並ぶのを待っているような。 そんな気持ち良さ。 シンプルなだけに、ジムの才能がより際立って見えてきます。 傑作『eureka』を生み出す為の前夜祭的な作品。 → |
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2003.06.15.Sun |