top - back

bgm - archive - no.15




bad timing / jim o'rourke

ジムがGastr Del Sol在籍中に出したソロ作品。
4曲収録されていて、それぞれ10分を超える長さ。
その上、延々アコースティックギターの弦をつま弾く音が流れているだけ。
一見退屈そうに思えるこの作品。
しかし、そのギターの音色の心地よさといったら、もう。
ありきたりなフレーズは一切なく、常に新鮮な音が聞こえてくる。
転調に転調を重ね、それぞれの曲の中で迎えるエンディング。
「ああーもう終わりかー」と寂しくなる。

とにかく、聞いている最中、本当に気持ちがいい。
夏の夕刻に、ひとしきりかいた汗をシャワーで流し、冷房のかかった部屋で食卓に夕食が並ぶのを待っているような。
そんな気持ち良さ。

シンプルなだけに、ジムの才能がより際立って見えてきます。
傑作『eureka』を生み出す為の前夜祭的な作品。



2003.06.15.Sun