じゃりまん小学校
漫画読書感想文
2009年5月分

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今月読んだマンガリスト:4冊
NICE! は特に良かったと思う作品
週刊少年チャンピオン2009年23号 週刊少年チャンピオン2009年24号
週刊少年チャンピオン2009年25号 週刊少年チャンピオン2009年26号



週刊少年チャンピオン 2009年26号
2009年5月28日発売
秋田書店 270円
▼畳の上のミクロ:吉木まさかず
新連載柔道マンガ。柔道マンガで「ミクロ」って単語は
珍しいなと思ったけど、主人公が三黒くんだからなのですね。

主人公の三黒くんは柔道部の中学3年生で、
同級生の柔道仲間に練習台としてぶん投げられ続けて
「ぼくノート」なるものに投げられ続けた日々を書きつづり、
「次は投げられる回数を1ケタにしよう」などと後ろ向きな目標で
こりゃ典型的ないじめられっ子が強くなるタイプの格闘マンガかなと思ったら
最後の最後で、ぼくノートを見た県2位の剣崎くんが顔の表情を変えたので
一方的にいじめられっ子になる展開にはならなさそう。

このまま三黒くんが相変わらず弱いながらもみんなから注目されるべく
成長株になってくれればいいかなと。以降様子見。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
孫の裕太から見たら年寄りはみんなピラミッドの宝を守るミイラの群れですか。
小鉄と同様、裕太も想像力は豊かなようですな。

あと、おじいちゃん達が昔を懐かしんで走って鬼ごっこなんかやったら、
本当にミイラになってしまうと思ふ・・・

▼弱虫ペダル:渡辺航
予想通り、坂道にメンバージャージは荷が重すぎて
精神的プレッシャーが襲いかかるが、
そこは金城、颯爽と坂道に近づき、
「おまえが倒れたらオレが支える。
だが他のヤツが倒れたらお前が支えろ」
とは
いちいち言うことがにくいですねえ。
坂道に言ったセリフですが読者のオイラにもズシンときますわ。
クールだが熱いものを内に秘めてる男を地で行ってますね。

一方、田所のオッサンは手がくさいそうで・・・
食べた後手を洗ってないのか、それとも汗くさいのか・・・(笑)

▼範馬刃牙:板垣恵介
このマンガの吹き出しに丸ゴシックとハートマークは
異常なほど似合ってないなあ。
笑えるからいいけど。

▼エコエコアザラク2009:古賀新一
かつての週チャンのホラーマンガが30年の時を経て復活。
タイトルは聞いたことあるけど実際に読んでみるのは今回が初めてだ。

主人公の名は黒井ミサ・・・名前からしてなんだか
特別な雰囲気を醸し出してますが
実際に読んでみれば性格はごくフツーの女子高生でしたね。
クラスメイトとも普通にうち解けている感じです。

意外とほのぼのしてました。

▼バチバチ:佐藤タカヒロ
自分の父親のとはいえ、墓石を持ち上げて
地面に叩きつけるたあ、完全な悪だなあ。
相撲の神様ってのは鬼神か?
しかし父親がどんな境遇に遭おうとも、
叶えられなかった父親の夢を己が果たそうとする
その意気や良し。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
詐欺師、トムくんに敗退後、警察へ。
朝比奈里緒の父親を死に追いやったり、
トムくんの父親に変装してトムくんの動揺を誘ったり、
どんなに大きな悪事を働いた詐欺師も
ここまでくるともう彼は一発キャラ扱いだな。

ま、最初からそんな雰囲気がプンプン漂ってはいましたけどね。

次はサイコロを使った、女性同士の対決となりますが
トムくんが参戦しないだけに、ある程度試合内容は割愛されるのかしら?
結果は中国人が勝ちそうな気がしますが。

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2009年5月29日 金曜日


週刊少年チャンピオン 2009年25号
2009年5月21日発売
秋田書店 270円
▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
大沢木一家が沖縄へ・・・と思ったらやっぱり浦安か。

まあ基本的に大沢木一家は千葉県がお似合い
出かけた先が全て行楽地みたいなモンだからな。
遊びの天才・小鉄にかかれば地元のアスレチックも大海原と化す。
しかも人々を巻き込んじゃってるし、
またひとつ小鉄の才能を目の当たりにできた回でした。

▼弱虫ペダル:渡辺航
久しぶりに坂道の「ヒーメヒメヒメ♪」が見られたのは
ちょっぴり嬉しかったり。

そんな元(?)アニメオタクの坂道にとって金城キャプテンのかけた言葉は
ボディーブロを食らったみたいに重くズシンときただろうねー。
さらにインターハイ用のチームジャージが着られるとなると
今度はそのジャージに込められた責務の重さが・・・

坂道はそのプレッシャーに耐えられるのでしょうか?
全体的に坂道にとってはいい話ではあるものの
これも何かの試練のように思えてならない。

▼バチバチ:佐藤タカヒロ
鯉太郎の父親は相撲界では悪役なのか。
でも横綱になることが神になることと信じている辺りは
相撲に対する想いは本物ってことですね。

この連載2回の中で、鯉太郎にもその血が受け継がれているのは
間違いないことが見て取れます。

▼侵略!イカ娘:安部真弘
イカ娘マニアの早苗ちゃんも端から見てると楽しいですね。
あくまでも端から見て、だけど。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
象がルーレットを回すための丸太が
視界を奪われたトムくんにとって重要な目印になっていたとはね。
さすがギャンブラー、よく思いついたものです。
人を陥れることしか考えない詐欺師には無理な作戦だ。

さらにすでに塞がった番号の壁まで利用しちゃうのもすごいけど、
あれは敢えてそれができるように主催者側が考えたんでしょうね。
利用できる物はなんでも利用したトムくんの勝利だ。

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2009年5月22日 金曜日


週刊少年チャンピオン 2009年24号
2009年5月14日発売
秋田書店 270円
▼バチバチ:佐藤タカヒロ
新連載相撲マンガ。作者は前に柔道マンガ「いっぽん」を描いていたヒト。
初っぱなから主人公の鮫島鯉太郎(スゲー名前)が
学生横綱相手に激しいガチンコ肉体相撲バトルを繰り広げてます。
鯉太郎は勝ち気な性格でメッチャ強いですが、横綱を神とする
絶対的な思いがあって、格闘技さながらの熱さが彼から見られた。

これを読むと熱いバトルを見たいなら不良の殴り合いなんぞよりも
やっぱスポーツ&格闘技だなということを再認識させられる。
連載1回目にしていいスタートが切れたじゃないか。

佐藤タカヒロ氏独特のおもしろキャラも登場するだろうし
次号以降も期待が持てます。VERY GOOD。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
駅で配られるポケットティッシュを使って川でティッシュレースですか。
これってどっかでアヒルのおもちゃかキューピーを使って
同様のレースをするイベントがあったよね???

小鉄のアイデアがちょっとしたローカルニュースとして取り上げられるなんて
つくづく平和だなーって思ふ・・・

▼弱虫ペダル:渡辺航
自転車レースは基本は個人プレーだが、
坂道の場合はライバルがいて仲間がいて・・・ってな感じで
孤独であっても自然とみんなからパワーもらって1000km走破できたとする
演出が泣かせますな。

▼みつどもえ:桜井のりお

面をあげい

うわぁ、馬跳びの練習でそれを教師にやらせるか
ひとは・・・
完全におちょくられている矢部っちが哀れ。

▼侵略!イカ娘:安部真弘
イカ娘、シンディの研究所に侵入。

あの3人の研究員がおもしろいですねえ。
宇宙人に魅せられてしまったばっかりに、
せっかくの才能が笑い話じゃないか。

プライドが高すぎるのも困るが、全然無いってのも考えものだな(笑)。
ロマンを追い続けている、というよりはファンタジーを追い求めているって感じ。

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2009年5月15日 金曜日


週刊少年チャンピオン 2009年23号
2009年5月7日発売
秋田書店 260円
▼ブラックジャック2009:原作/手塚治虫・漫画/吉富昭仁
言わずと知れた手塚治虫氏のお医者さんマンガが週チャンに登場。
山本賢治氏に比べたらやや大人しい画なんでどんなもんかな〜と思ったら
中身は濃かった。靱帯をあらかじめ培養してクローンを作り上げるだなんて、
これはもうあのバスケ選手が何度でも靱帯を壊すことを前提にしているとしか
考えられない。初回からなかなかブラックな展開ですな。

▼みつどもえ:桜井のりお
みつばが描いたあの鼻、一瞬ちんこかと思った・・・

▼武闘占術伝ヒイロとナナシ:原作/永久保貴一・漫画/とうじたつや
新連載。奈良時代が舞台のアクション活劇で、
主人公のチハヤが兄弟子のヒイロと共に修行をしながら
平和に暮らしていたところへ、どこぞの一族がチハヤの屋敷を襲撃、
のちチハヤを除いて皆殺しにされてしまうという、
バイオレンスなファンタジーマンガにはよくありそうなお話ですが、普通に読めましたね。
チハヤを守るため、自らがタムラ将軍の一子だと名乗って敵を欺き散ったヒイロが泣かせる。

人体を綺麗にまっぷたつに斬り裂く藤太の存在も気になりますが
なによりタイトルの「占術伝」と「ナナシ」にはどんな意味があるのかも気になるところ。
「占術」と聞くと単純に占いに関係があるって考えは浅はかですか?
次号以降も多分読むと思う。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
オチに失笑。食うことしか考えないヤツは
アンドレが「あんこくれ」になっちゃいますか。

花子の場合、男を極度に嫌って暴力を振るいまくるよりは
「あんこくれ」のほうが性格が良いと言えるんじゃないかな。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
ついに正体を現したトムくんの父親、
実は怪物くんのように顔をコロコロ変えることができる詐欺師だった!

・・・って、正体を現した途端、随分レベルが下がっちゃったなあ・・・
どんなに美学だ哲学だと謳っても所詮は詐欺師。
ギャンブラーもまた相手を欺く事なんざ朝飯前なのだ。

あとは勝利のために自分と仲間の命を賭けられるか。
まあ、あのフェイスマンとやらには無理だな。
話の流れからしてあくまで自分は安全圏内。
負けても仲間を簡単に裏切りそうだから、失う物はなにもなさそうだ。

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2009年5月8日 金曜日