じゃりまん小学校
漫画読書感想文
2009年3月分

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今月読んだマンガリスト:4冊
NICE! は特に良かったと思う作品
週刊少年チャンピオン2009年14号 週刊少年チャンピオン2009年15号
週刊少年チャンピオン2009年16号 週刊少年チャンピオン2009年17号



週刊少年チャンピオン 2009年17号
2009年3月26日発売
秋田書店 260円
週刊少年チャンピオンが創刊40周年だそうで・・・
マカロニほうれん荘(1977)やエコエコアザラク(1975)は
名前は聞いたことあるけど、読んだことはないなあ~。
週チャンのかつてのマンガで読んだことがあるのは
らんぽうやアノアノとんがらしくらいかしら。

次号から何週間かに渡って、かつての週チャン連載陣が
読みきりで復活するそうです。(750ライダーやがきデカなど)
しかし伝説のキャラクター達とはいえ彼らは昭和のヒーロー。
果たして彼らは平成の世に通用するのでしょうか。
昔の人がただ懐かしんで終わりになるようなことはないよね?

▼弱虫ペダル:渡辺航
坂道は上り坂の他に、前にいる人を追いかける時にも
威力を発揮する秘めた能力を持っていた!

前を走行する2年にピッタリはりつく坂道もすごいが、
何よりその能力を見抜いたのがクールな今泉だったってのがまたニクい。
勝者以外は全員敗者とか言っておきながら
なんだかんだで坂道の追い上げを信じているのですね。
ホントに今泉はニクい。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
小鉄はネジ一本で自分がサイボーグだと思いこんでしまう単純なヤツだが
そこが小鉄のいいところ。バカな男の子らしくて健全でよろしい。
でも、ヘソにネジを詰めてしまったらそのうちおなかが痛くなっちゃいそうだ。

▼釣り屋ナガレ:竹下けんじろう
あの読みきりの時にお騒がせしたマナーの悪い社長とそれに付き合わされていた部下が
今では微笑ましく1つの舟で釣りですか。いいことだ。
特にあの社長はイイダコにも好かれてすっかり改心したようだな。めでたしめでたし。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
特殊ポーカーの次は巨大な特殊ルーレットですか。
しかも有利な角(かど)の数字を反則ゾーンの「0」と「00」の近くに配置している。
そんな状況で白鷺親子が対決したら、ますます角の数字を狙うに
決まっているじゃないか・・・この時点で危険度が増しに増している。

でもあの巨大なルーレットを回している象も何か異変が起きれば、
トムくんを勝利に導くキーになるかもしれない・・・って考えは
かなり浅はかかしらン?

▼ナンバデッドエンド:小沢としお
伍代を倒すには腕力より酒か。
ま、どんなヤツでも弱点の1つくらいは持ってないとな(笑)。

▼侵略!イカ娘:安部真弘
千鶴の謎の1つに細目があったが、爆笑しないというのもまた
彼女の謎だったのか・・・
千鶴は強い上に謎めいたところも多く、
このマンガの最強キャラに相応しいっすね。

▼ジョギリ屋ジョーがやって来る:フクイタクミ
最後はいい話で締めくくったな。
ジョギリ屋ジョーの「切る」といった行為が肉体だけでなく
親子の縁や現実からの離脱と言ったものまでに及び、
それが現代の疲れ切った社会の現状を見据えている点が良かった。
それでもジョーが「切る」ことによる残酷、残虐性が全面に出ており、
ただひたすら肉体を切るバイオレンスな内容にするよりも
遙かにおもしろいストーリーになっていたと思います。

ただ、前にも言ったけど個人的にはジョーに付き添っていた少女のお鞠はキャラが薄いな。
まあ、ジョーだけでは補いきれない補足的なキャラとしてはうまくいっていると思うけど、
彼女にはそれだけで十分なのかな。
次回期待。

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2009年3月28日 土曜日


週刊少年チャンピオン 2009年16号
2009年3月19日発売
秋田書店 260円
▼みつどもえ:桜井のりお
みつばが盗撮3点セットに警戒して必死になって睡魔と闘った挙げ句、
自ら盗撮3点セットを使って恥をかくとは思ってもみなかった。
オチの切り返しが素晴らしいなあ。

▼弱虫ペダル:渡辺航
田所のあんちゃん曰く、実力が拮抗している時に最後にものを言うのは
意志、根性、ゴールを狙う気持ちの強さ。なかなかいいことを言うね。
特にゴールを狙う気持ちの強さは坂道含む1年生トリオよりも
2年生コンビの方が若干上回っているか?

1年生の誰かにゴールを狙う執念が芽生えるかどうかが勝敗を握るカギか。
夜になってもまだまだ手に汗握るレースが展開されています。

▼範馬刃牙:板垣恵介
ピクルは自ら倒したジャックを保存食と見なすやいなや
ジャックを抱えたままクレイジークライマーのようにビルのてっぺんを目指し、
その後、ジャックを鉄柱に逆さ吊りにして縛り付けるとは・・・

一体ピクルはどこまでケダモノでどこまで人間なんだか
全く訳が分からない生命体ぶりを見せつけるお話でしたね、ええ。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
順子さんが大鉄のタクシー強盗を警戒して鉄フェンスを車内に取り付けたけど、
そっかー。そんなモンなくても大鉄にはタバコによる煙幕攻撃があったかー。
嗜好品=防犯システムな訳ね。
これなら貧弱な大鉄もOK。むしろ楽して強盗を撃退できる
大鉄らしい納得の防犯法と言える。

▼侵略!イカ娘:安部真弘
ザリガニを飼育し、結局死なせてしまったものの
命の大切さを知ったイカ娘。

しかし飼育したのがザリガニじゃなくてエビだったら、
命の大切さを知るよしも無かったことだろう・・・
食欲を満たす=エビの死だし。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
いきなりトムくんの両親が現れて、
「トムくんを獅子堂学園に送り込んだのは阿鼻谷を倒すための計画でした」などと
あっさり言われても、トムくん達も読者も納得がいかんぞっ!

そういう意味で阿鼻谷を倒すのに相応しいのかどっちなのかを決める
親子対決もまた一興だ。これならどっちが勝っても納得いくだろ。

で、トムくん側のミートパイルーレットの生贄には月夜野さんが名乗りを上げてくれました。
そこまでして「私の出番が来たようだなッ」が言いたかったのかどうかは分かりませんが、
月夜野さんがその名ゼリフに命を賭けてるのは間違いないところ。

▼ジョギリ屋ジョーがやって来る:フクイタクミ
ジョギリ屋ジョーと同じく切ることを生業とするノコ挽きのギィコが登場。
その手に持つのこぎりで、引きこもり気味の少年から現実を切り離してしまいましたが、
その後の少年とギィコのやりとりを見てたらなんだか「死神くん」を思い出してしまいました。

自分から現実を切り離して欲しいけど、家族には危害を加えないで欲しい。
少年が切り裂き魔を通して自分を見つめ直すことができてなによりです。
殺伐としたキャラが多い中でこういうエピソードはホッとしますね。

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2009年3月20日 金曜日


週刊少年チャンピオン 2009年15号
2009年3月12日発売
秋田書店 260円
▼弱虫ペダル:渡辺航
今泉や鳴子よりだいぶ遅れている坂道が
上り坂で手嶋を追い越したところでどんな突破口を見いだすのかと思ったら
手嶋が温存してためてた脚をキチッと止める効果があったのでした。

自分の勝利には直接繋がらないものの、
ガムシャラな走りで自分を成長させ、仲間も虜にする
坂道の走りにはいつも惚れ惚れするが、
坂道に触発されて体力を奪われた手嶋が再び青八木とコンビを組んで
決してあきらめない不屈の魂を見せつける2年生チームもまたすばらしい。

1年生と2年生、どちらが先にゴールに入っても
おかしくはないレースだ。どっちも応援したいね。

▼範馬刃牙:板垣恵介
ジャック、ピクルに日に2度敗北する。
でも体は五体満足。復活の日は近い。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
“バカは風邪引かない”の格言を地で行ってる小鉄が
マスクをしただけで、周りの異常なまでの煽りよう。
それに呼応するかのように小鉄に風邪の症状を思わせる
トラブルが起きるタイミングも絶妙でとってもおもしろかったざます。

▼釣り屋ナガレ:竹下けんじろう
メイドを従えたお嬢様が自ら魚を捌くことで魚も自分と同じ生き物であることを知る・・・
ってなことで、残りの2話はナガレが過去に会ったことがある人の今を
描くお話になっていくのかしらン?

▼ナンバデッドエンド:小沢としお
朝礼で剛は、赤点の者が3割以上のクラブは活動停止という方針を打ち立てた校長に
「白百合高校は校長先生だけのものじゃありません!」と
生徒達のリーダーらしいカリスマ性を存分に発揮。
この剛の発言に、そこまで生徒達を押しつける校長の本心に迫る何かを見たような。
当面はこの校長先生が剛の敵となるのだろうか・・・?

それにしても剛はかっこいい・・・

▼侵略!イカ娘:安部真弘
閑古鳥が鳴く遊園地になまじ回るコーヒーカップだけを残して
細々と経営するくらいならさっさと閉園しちゃえばいいのに。
どうせ大人の遊園地にするんだし・・・

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
ギャンブラーどころか自分の仲間の命をも危険にさらすミートパイ・ルーレットに
異を唱えるトムくんをみて謎のマスクマンが早々と正体を明かす。

ギャンブラー決定戦はこれからもこんな調子で試合が進行するとのことだが、
女の子3人を生贄にポーカー勝負をしたことがあるトムくんにとっては
このミートパイ・ルーレットはなんなくこなせそうな気もするが・・・???
もちろんミートパイの生贄は水原ってことで。

それにしても今回は阿鼻谷より学園長のほうが狂気に酔いしれていたなー。
「中まで潰れてペッチャンコ♪焼きたてアツアツミートパイの一丁上がりじゃ~い!!!」
ってアンタ・・・(呆)

▼ジョギリ屋ジョーがやって来る:フクイタクミ
混み合う電車内。いつも車内で出会うアイツがうざったい、と思っていたら
自分も他人からうざいと思われていたのでした。

なんつーか、これは現代社会でも十分あり得ることだけに
ちょっと恐怖を感じた。
最後にあの学生を切るようにジョーに指示した女学生も
きっと誰かからうざがられていずれジョーに切られてしまうのではなかろうか。
因果応報だな。

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2009年3月13日 金曜日


週刊少年チャンピオン 2009年14号
2009年3月5日発売
秋田書店 270円
▼範馬刃牙:板垣恵介
ジャック・範馬、殺しても死なない者・・・って、
だから五体満足じゃ殺しても死なないんだって
このマンガの大多数のキャラは。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
良くも悪くも小鉄の学校の周りには
新聞記事になるネタがいっぱいありますね。

▼釣り屋ナガレ:竹下けんじろう
しばらく連載をお休みしていた釣り屋ナガレが
単行本1巻発売記念ということで
4号連続で番外編を連載するらしい。

ナガレは、どこかに行き着く度に学園の先生に手紙を送っていた。
どうやらナガレは高知県にある身寄りのない子供が集う学園で育ったらしい。

ナガレの手紙を読んだ先生が「身体にだけは気をつけるのよ・・・・・・」と
心配していたので、そういやナガレの目に何か特殊な物があったよなあ・・・
と、ナガレのキャラを少しずつ思い出し始めた途端、次のページでハイおしまい!
都合4ページ。ストーリーみじかっ!!
でもナガレの隠された秘密がまたひとつ垣間見えた謎が深まる回だった。

それにしても全4話たったこれだけのページで話を進めていくつもりか?
どんな展開になるんだ?

▼侵略!イカ娘:安部真弘

「私はなんのために生きているでゲソ・・・」

それはイカ娘に限らず大半の人間全般に言えることだし、
栄子の言うように悲しくなるだけだから何も考えない方がいい。
人生お気楽に。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
凶乱にして麗美、アヴィを倒し、ギャンブラー世界一を我が物にせんと
ライオンズ・パレスに激戦をくぐり抜けた強者7+1名が集結。
何やらオバマさんまで懇親会に参加して作者共々何考えてんだ?
と思いつつも、このオバマさん含む曲者ギャンブラーの中の
何人かは既に雑魚キャラ認定なんだろうなーと思うと
その該当者になってしまった人がとっても哀れだ。
さあ、真っ先に脱落するのは誰だ?

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2009年3月7日 火曜日