じゃりまん小学校
漫画読書感想文
2008年10月分

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今月読んだマンガリスト:5冊
NICE! は特に良かったと思う作品
週刊少年チャンピオン2008年44号 週刊少年チャンピオン2008年45号
週刊少年チャンピオン2008年46号 週刊少年チャンピオン2008年47号
週刊少年チャンピオン2008年48号



週刊少年チャンピオン 2008年48号
2008年10月30日発売
秋田書店 270円
▼ナンバデッドエンド:小沢としお
新連載・・・と言っても1ヶ月半くらい前に連載していた
「ナンバMG5(エムジーファイブ)」の続編で、
ヤンキーと優等生の一人二役をこなす難破剛が
白百合高校の2年生になって、生徒会長に立候補する傍ら
千葉と横浜をシメた男としてもさらにその名も轟かせてしまったばかりに
我こそは一番と襲いかかるならず者を自慢の腕力でぶちのめすという
ヤンキーとお坊ちゃん、それぞれの生活のギャップが
さらに乖離している様子が窺えるところからスタートしている。

剛の二重生活をよく知る伍代や大丸、鉄などの友人が
剛に襲いかかるバカ共を掃除する役として活躍している。
あれから数ヶ月しか経っていないのに皆ずいぶん成長した感じだ。
しかしこれだけのサポートがないと剛の今の生活が成り立たなくなってきているのも事実。
伍代が言ったように今の剛はケーサツとヤクザを1人でやっているようなものだ。

初回だけでも剛の二重生活に軋みが進行してきているところへ
さらに追い打ちをかけるべく妹の吟子が白百合高校を受験するというピンチに。
そういえばMG5時代では吟子の進学先のことなんか考えてなかったよな~。
そっかー剛と同じ高校受けるのか。一体どうなるんでしょ。
これはもう吟子も剛の事情を知る家族唯一の理解者になるしか・・・

次号以降も期待。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
どんな人物を神にするのか子供達だけで話し合ったり、
子供達に他愛のないホラを吹くじーさんが現れたり、
混沌とした平成の時代にもこんな風景が見られるところがあるのかしらね。
なんか一昔前の下町情緒を感じるほのぼのとしたお話でした。

ガリガリ君のソーダ味やツナマヨおにぎりを最初に作った人は
確かにスゲェ!!と思います。
そしてテレビのバラエティ番組のいいところでCMを入れることを
最初に考えたヤツはアヴィに相当する小悪魔だと思います。

▼風が如く:米原秀幸
平成時代から呼び寄せたバイクをなんなく乗りこなす五右衛門。
だが、燃料が切れたらどうするの・・・?

ああ、かぐやとかいう女の子が燃料を取り寄せればいいのか。
早くも戦国時代の設定がぶっ飛んでしまいそうな予感。

▼釣り屋ナガレ:竹下けんじろう
いやいや、鮎釣りをしていた人は女の子だということは
大体予想できましたよ。

それより、ナガレが立ちションしていることのほうが
オレには驚きだったんだけど・・・
ナガレはやっぱ男だったのネ♪

▼弱虫ペダル:渡辺航
クライマー巻島が坂道の前で本性を表す。
自転車としか会話ができないというのは
他人をウザイと思っている今泉と似ているが
人に優しい言葉をかけることや馴れ合いを嫌う分性格はキツそう。
このレースで坂道の走りを共感できるか。
見物。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
トムくんと阿鼻谷の最終決戦の場はマカオのカジノホテル。
マカオと言ったらギャンブルの観光地で有名だけど、
腹黒い阿鼻谷達のことだから、まともなゲームではなく、
電気椅子マッチ「赤と黒」のような凄惨なオリジナルのゲームを用意して
トムくん達を迎え撃つのだろう。
もう、金以上に命のやりとりの方にウェイトがいっている
危険がいっぱいの彼らのギャンブル、
トムくんの仲間達もマカオに行っているので菜っちゃんや月夜野も
OB懇親会に参加するのかしら?
そしてキノコ水原は今回もいざという時の切り札役になるのか?
いろんな意味で期待。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
音だけ聞いてイメージが暴走、ですか。

まあ知らない人にとっては、ピョンヤンがピョンピョン跳ねる物であったり
ニョッキがニョキッと伸びたりする物であると思ってしまってもおかしくはないですね。
前にバラエティ番組で「ミミズ腫れ」って何?と聞かれて
ミミズがバレーをすることだと答えた人がいるし、
単語だけでは分からない物は出てきた時は
名前の響きや雰囲気だけであれこれイメージしてしまうのが
人の性(さが)だと思うのだ。

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2008年10月31日 金曜日


週刊少年チャンピオン 2008年47号
2008年10月23日発売
秋田書店 260円
▼風が如く:米原秀幸
新連載です。咆哮波動やら豪快な盗術やらの
特殊能力を持つ盗賊・石川五右衛門(16)が主人公。
自分がお宝と決めた物は全てオレのものと考え、
特殊能力を駆使してお宝をゲットする・・・といった
戦国時代を舞台としたトレジャーハンター系のファンタジーマンガ。

米原秀幸と言ったらオイラの中ではフルアヘッド!ココのような
冒険ファンタジーをまず思い浮かべるんで
本作品もそれに相当するものの、舞台は戦国時代なんで
米原秀幸氏の画風で戦国キャラは多少違和感を覚える。

が、この人は和風テイストを活かしたギャグが得意。
五右衛門が途中でゲットした月詠み(つきよみ)の箱の中から
縄で縛られた小さな女の子が出てきて、
さらにその女の子がこれまた不思議な力で馬を呼び寄せるつもりが
倍くらい速い→バイクで速い、でバイクを呼び寄せるという
戦国時代をも超えた勘違いギャグを具現化しちゃってますので
これだけでもただの戦国を舞台とした冒険マンガじゃないことが分かる。

今のところ五右衛門と女の子は特殊能力を持っており、
時代風景も戦国時代でありながら現代的な文化も取り混ぜて
いわゆるなんでもアリな冒険譚になりそうな気がするんですが
おもしろいと思える要素はあるんで
以降もとりあえずチェック。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
垣ママさん、アンタならともかく、フツーの人の脳に強い衝撃を与えると死んじゃいますよ。
痛いじゃすまないってば。

▼範馬刃牙:板垣恵介
ピクルが本能で対戦相手を敬う行動を指し示そうと
克己くんの片腕が無くなった事実は変わりなし。

強いてあげれば克己はピクルがより進化したお手伝いをしてあげた程度か。
哀れ。

▼弱虫ペダル:渡辺航
ウェルカムレースで一番適当に見学していた思われた巻島が
実は坂道と同じクライマーだったとは。

・・・となると田所っちよりもヤバイヤツに目をつけられたんかな~。
よく見ると巻島は熱い田所に対してクールにいびりそうなタイプだ。
先輩とのマンツーマンでコースを走る練習もまた一波乱ありそう。チェック。

p.s.
今泉と鳴子、それぞれ性格が違うのにやってることは似たもの同士なのが可笑しい。
これも2人が実力があって且つ相手のことを認めているからだな。
総北高等学校自転車部は先輩後輩ともども良い人間関係を形成している。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
電気椅子マッチ「赤と黒」の処刑場にてアヴィ叫喚の悪魔が誕生!!
・・・ってアヴィの化物変貌へのスイッチを入れたのは
あの獅子堂のじいさんだったんじゃないか・・・
獅子堂のじじいもアヴィもクレイジーな男、
美華さんもとんだお爺様を持ったもんですネ。

▼東京リリカ日記:福島大丈夫
んー、ギャグの趣旨は分かるんだけど
いずれも「あっ、そう」で終わるレベルなのが辛いねえ。

ところで、なんでも「いっけねっ」とほざく池根くんは
一瞬ド@ルド・マクドナ@ドのできそこないかと思った・・・

▼釣り屋ナガレ:竹下けんじろう
ルアーで鮎釣りかあ・・・
珍しい釣法だとは思うけど、それであの鮎の友釣りをしていた
プライドの高そうなヤツの度肝を抜けるかな?
逆に怒らせたりして。

▼ヘレンESP:木々津克久
ヘレンはチューリップの妖精も見えるようになっちゃったんですか。
確かに妖精がいる間は楽しいんですけどね。
でもいずれは枯れていなくなる・・・なんて思っていたら
それよりもヘレンにとって心を痛める結果となってしまった。
いたたまれないッすね。

▼金縛っておくれよベイベー:西森茂政
最終回。ミツ子にとってマっすんはペットですか。
マっすんもとんだ飼い主に取り憑かれてしまったモンだ。
それにしてもミツ子ってあんな得体の知れない妖怪も
見つけてしまう能力を持っていたんですねー
ミツ子ってやっぱ幽霊よりもバケモノの類なんだな~、と思わせるお話でした。

またのご登場をお待ちしております。

▼鉄鍋のジャン!R:西条真二
ジャンも蟇目も五行もなんだかんだで
冷凍食品には向かない手の込んだ料理を作ってたんだね。
そうそう湯水グループの思惑通りにはいかないってことやね。
なかなかしたたかなヤツらだ。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
ヤクルトが“厄ると”ですか。
みどろさんが終わってもまだなおチャンピオンに根強く生き残っていること自体が怪奇だ。

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2008年10月23日 木曜日


週刊少年チャンピオン 2008年46号
2008年10月16日発売
秋田書店 260円
▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
十三階段、王様が言うように「萌えマンガ」を「燃えマンガ」と勘違いするのは許すけど、
アンタの描くマンガは燃えないねえ・・・つうか
人間的にも作品的にも燃え尽きてるという言葉がピッタリな気がするんだが。

▼弱虫ペダル:渡辺航
ウェルカムレースは今泉が制したのか。
結局、激坂を誰よりも速く制したのは坂道だったけど、
その後、その意志を受け継いだ鳴子には勝ったんで、
激坂を制覇された坂道もろとも総合では今泉が一番と言うことだな。
ゴール直前で鳴子とデッドヒートを繰り広げたものの
やはり今泉がただものではないレーサーであることを
キッチリ見せつけられた結末でした。
うーん中身の濃い良い試合だったですねー。

あと、レース後の坂道や鳴子の印象もリアルで良い感じ。

▼侵略!イカ娘:安部真弘
ビーチバレー大会で栄子とイカ娘コンビのめざましい快進撃は
大幅にカットされていたが、イカ娘の、人間業では到底かないっこない
もはやビーチバレーですらないプレーで圧勝することは容易に想像できるので、
快進撃をカットしたのは正解と言えるだろう。

むしろそんなイカ娘に真っ向からビーチバレーとしての勝負を展開する
吾郎のチームは偉いね。

▼東京リリカ日記:福島大丈夫
今回はガキっぽいギャグの応酬でちょっとだけ笑えたな。
どろけい(けいドロ?)で自分の顔に網の迷彩模様を描いたリリカがおもろい。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
得意の数学理論を用いて、6つの弾倉に5つの銃弾を入れて
ロシアンルーレットを試みる阿鼻谷。
シャイどころか早くも過去話1話目で
狂気の花を開花させ始めているではないか。

そして挙げ句の果てにはあやしいブローカー風の男に言われるがままに
不気味な倉庫に連れて行かれ、
そこで執り行われる死刑執行人と囚人の命を賭けたギャンブルに
アビタニレイジは不気味な笑顔で受けて立つ狂人ぶりを見せる。

ジョシュアさん、本当にアヴィはシャイだったんですか?
もうこの時既に危険人物の片鱗が見え隠れしていたんじゃないですか?

▼金縛っておくれよベイベー:西森茂政
え?死神ってマンガ界では人気ある職業なの?
知らんかったな~。
でもあの30キロもリバウンドしたデブのオッサンに
死神が務まるわけないよね。
自分自身が食い過ぎで死んでしまいそうだし。

▼埋葬虫(シデムシ):細川雅巳
後編。うん、いいんじゃないでしょうか。
最初は皮肉しか言えないと思われたドクロの棺の発言も
ブラックジョークが効いてて13(サーティン)との相性も良いし
ストーリー自体も後味の良いものに仕上がっていて素直におもしろいと感じる。
ありきたりかもしれんけどオイラが見てきた細川雅巳作品では
やっぱこれが一番かなあ。
次回作期待。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
便器(小便器)があるんだか無いんだか分からない男子トイレはたまにありますよね。
そんなトイレに入って既に先客がいた場合、オイラには隣で用を足す勇気がないです・・・(汗)

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2008年10月20日 月曜日


週刊少年チャンピオン 2008年45号
2008年10月9日発売
秋田書店 260円
▼範馬刃牙:板垣恵介
ハイ、海王2号いっちょあがり。
克己は烈海王同様、自分の肉体をピクルに食われるという
草食動物さながらの弱者体験を味わってます。
ただそれに恐怖していないところは草食動物と違うところ。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
順子さんは自転車で坂道を汗流しながら登るよりも、
車が猛スピードで走る道路をササッと横切る方が順子さんらしくておもしろいです。
彼女の持ち味であるおばさんパワーは、
登板よりも危険地帯でこそ発揮され、堪能できるのだ。

▼弱虫ペダル:渡辺航
坂道、ウェルカムレース戦リタイヤ。
しかしその結末は誰もが納得できるものだろう。
そして坂道リタイヤ後も坂道の意志が鳴子に伝わり、まだまだレースは続く。

なんつーか心地よい感動の一場面を見た気がするなあ。
その後、レースがどうなるのかは分からないけど、
坂道にとって自分の可能性を十分に体感し、感動するに値する
価値あるレースだったことだけは確かだ。
いいお話。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
アビィとの最終決戦を前に、
過去の話から阿鼻谷の本名と以前の人間の時の姿が明らかに。
本名は阿鼻谷零侍(アビタニレイジ)。阿鼻叫喚にクレイジーですか。
名前でもうダウトじゃん。
それにしても人間だった時の姿からも何かただものではない雰囲気が
プンプン漂ってますよええ。

彼がどのような経緯で悪魔のスイッチが入ってしまったのか。
そして、シャイな青年がどうやったらビチグソ娘だの
ケツに10万ボルトの電流を流し込むだの下品なことが言えるようになったのか
興味はあるな。ウン。

▼東京リリカ日記:福島大丈夫
短期集中。リリカという小学4年生の女の子が主人公の
ショートギャグマンガ。
タイトルに「日記」とあるように、日記風に話が進んでいます。

その発想はいいんですが、ギャグのほうは浦安鉄筋家族の二流三流といったところで、
おもしろくは・・・ないですね(汗)。

▼侵略!イカ娘:安部真弘
今回の千鶴の、イカ娘にポイントカード(っていうかごほうびカード)を与えて働かせておいて
その実ごほうびよりもイカ娘をからかって遊ぶことを優先する行為に
ちょっと腹立たしさと腹黒さを覚えた。

千鶴って本当はイヤな女?

▼ストライプブルー:原作/森高夕次・作画/松本幸太朗
アー坊攻略に通常よりも長くて重いバットを使用してきましたか。
右投げを捨てるよりも手強い作戦。
アー坊攻略に対戦チームもいろいろと考えますな。

▼ヘレンESP:木々津克久
短期集中連載。
事故で目も耳も声も不自由になり、
盲導犬のヴィクターとだけ会話ができる女の子・ヘレンは
リハビリの際に得た不思議な力(ESP)で人だけでなく
今回は動物の霊まで救っちゃってます。

前にも読みきりで載ってましたけど
基本的には不思議な力を使って人や動物を救うことがメインの
爽やか系マンガなのですが、
ヴィクターが言う「その力は君を助けもし、危険を引き寄せもする」の
危険を引き寄せる事態にはまだなっていない。
ヘレンが学校へ通うことになってそれはやってくるのでしょうか・・・

基本はおもしろいが次号以降も様子見。

▼バカの王子さま:ニシムラマコジ
新連載ギャグマンガ。
まだら毛小学校に、かつて魔王を倒した勇者の遠縁にあたる
チーンカース王国のバルト王子がやってきて
クラス中がてんやわんや・・・みたいな話。

画はコッテコテのいかにもギャグマンガ風で、内容も下ネタを取り扱っており
女性読者なら即「ハイ、サヨウナラ~」しそうな作品で
男性でも好き嫌いがハッキリしそう。
毎号まともに読んだらバカを見そうなギャグマンガだが
たまに読んでみるとヒットしておもしろかったり、そんな雰囲気が窺える作品かな。

▼埋葬虫(シデムシ):細川雅巳
2話読み切りで今回は前編。
ごく普通の女子高生・マリが学校の屋上から飛び降り自殺をしようとしたところ、
大きな棺を背負った自殺課の死神・13(サーティーン)と名乗る不思議な青年がやってきて
マリの自殺を阻止しようとする。
しかしサーティーンの言うことを信じないマリは
とうとう屋上から飛び降りてしまいますが―――

作者はかつて週チャンで「星のブンガ」「フンドシ守護霊」を描いていた人。
今回の作品は人の死を見るのが辛い死神が、自殺しようとしている人に
今まで生きてきた過去を見せる「走馬灯」なる能力を使って
自殺を考え直させようと努力してますので
現代風死神くんみたいな感じで読み心地は
これまでの2作品と比べても格段にいいです。

ただ死に関してキツイ描写をしそうな人なので
後編でそうなってしまわないか心配。

▼バーサス:島崎カオル

のヤローどこ行きやがった!!
うぉーっ!!

吹き出しの手書きのセリフが昭和だな・・・完全に。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
ええ、小さい頃は汚いドブ川や水たまりで遊んだ記憶がありますとも!

今思えばどんな汚い物が入っているか分からない水場なんぞで
遊ぶ気にはとてもなれませんが。
何も知らない子供って怖いなあ・・・

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2008年10月14日 火曜日


週刊少年チャンピオン 2008年44号
2008年10月2日発売
秋田書店 260円
▼釣り屋ナガレ:竹下けんじろう

マキエのじーちゃん復活!!

アンタ先週まで寝たきりで死にそうだったじゃん!!
それがなんで、普通に立ち上がって力強くしゃべってんだよ。
しかもその後はトンデモ料理マンガにありがちな
旨い物を食べた時の裸になるリアクション。
この画のセンスでそれはかなり違和感があるぞ・・・(汗)

まあ、でも大団円に相応しい笑いの中で円く収まったんで良かったです。
次号以降もナガレの行く先々で起こったいざこざを解決しながらの旅になるのかしら。
もっとも裸になるのは勘弁してほしいところだけど。

▼鉄(くろがね)のラインバトル THE ANIMATION:清水栄一×下口智裕
チャンピオンREDで連載中の人気マンガが週チャンに登場。
アニメ化もされたそうで今回はアニメ版の第1話を掲載しているとのこと。

女の子にも気にかけられてしまうほどのいじめられっ子の主人公が、
ある日、何かをきっかけに突然豹変して正義のヒーローになるって概要なんだけど、
ストーリーがあまりにダイジェストすぎて
これだけで続きはアニメで見てね♪はかなり強引な気がいたします。
オイラはこのマンガは初めてみるけど、今週号を見る限りでは画も荒いし
正直、アニメになるほどおもしろいの?というのが正直な感想。
本当はこのマンガのおもしろさはこんなもんじゃないと思うのだが・・・

▼侵略!イカ娘:安部真弘
セミの一生に儚さを覚えたイカ娘ですが、それよりもしばらくごぶさただった
たけるくんが活躍していたのが嬉しかった。

▼弱虫ペダル:渡辺航
激坂頂上決戦は坂道に軍配。
熱い勝負だったが、やられた今泉はこれで御堂筋にも坂道にも敗れたってことになりますから
ここまでプライドをズタズタにされて果たして簡単に克服できるんでしょうかねえ。

なんにせよここまでが坂道の見せ場かな。
全力を出し切った坂道がこの後は大した見せ場もなくズルズルと後退していく気がする。
次週でウェルカムレースがあっけなく終了ってのもアリかもしれん。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
ついに学園長の腹黒さがトムくんの目の前で露わになって
いよいよ最終決戦が始まるなって感じですね。

学園長は95歳になっても
インターハイ常連の相撲部員も寄せ付けないマッチョな人物。
トムくんに鬼気迫る問いかけのシーンはまるで閻魔大王のようだ。
そしてアヴィはさしずめ変態的趣味を持つ小悪魔といったところか。
「貴様(トムくん)のケツに10万ボルトの電流を流しても
笑っていられるかどうかの勝負」
ってアンタらしいブラックジョークだよ。

▼金縛っておくれよベイベー:西森茂政
お金の出費が激しくなったからとイタリアンレストランでアルバイトですか。
マッすんの場合はアルバイトをする前に、
貧乏神・ミツ子を追放することが先じゃないのか?
アレがいる限りお金どころか人生うまく渡れなくなる気がするんですが。

▼モイラ:原作/藤澤勇希・作画/高木智誠
なるほどー、このマンガはモイラが自分の両親を殺した殺人鬼・ケルビムを倒す復讐劇でしたか。
ケルビムは人の肉体を切り刻むことに美を覚え、
自らも改造してなんの苦痛も感じない体を手に入れている。
あまりに空恐ろしくてモイラが女殺し屋であることをすっかり忘れてしまいそうになりましたが
モイラが冷静な態度で妖糸を操ってケルビムを切り裂く様は冷酷な殺し屋そのものだ。
でもやってることの本当の目的は殺しじゃなくてあくまで復讐なんだよね。
そこがただ訳の分からない理屈をこねて殺戮を楽しむ怪物とは違うところだな。

全体的に熱くはなかったが、
その分冷酷さが増して結構バイオレンスさを感じさせる作品でした。
最後は一応ハッピーエンドと見ていいのかな。
チャンピオンマンガらしいおもしろさはあったと思う。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
確かに黒や紺の靴下を一緒に干すと
後でどれとどれが揃いなのか分からなくなる時ってありますよねー。
こんな場合は似た色の靴下を買わないようにするとか
靴下は1日1足しか干さないとかいろんな工夫が考えられるんですけどねー。
なかなかなくならない怪奇現象の1つだ。

 前月 次月 漫画TOP じゃりまんTOP 39号 40号 41号 42号 43号
2008年10月3日 金曜日