語る「万華鏡」

(「ルーとソロモン」に書き足す)

ルーとソロモン(るーとそろもん)

項目名ルーとソロモン
読みるーとそろもん
分類コミック

作者
  • 三原順(おっぺ)
  • 公的データ
  • 短編の連作シリーズであり、3冊にまとめられていますが、これの主人公「ソロモン」は「犬」です。マンガであるが故に、非常にディフォルメされ、単に漱石の猫のように人語を解するというのみに留まらず、作中の人間たちも、彼に対し、言葉こそ喋れないものの、十分コミュニケーションの交わせる、知性を持った相手として見ているように描かれています。
     彼は、ピア、ルーという2人の子供がいるウォーター家で飼われています。タイトルの「ルーとソロモン」からすると、子供の一人ルーと、飼い犬ソロモンとの友情ストーリーかのようですが、実際にはルーは物語全体の要となる役目として存在し、いくつかのエピソードを除いては、大きく目立った「活躍」をするわけではありません。むしろ、姉のピアとソロモンとの愛憎関係、駆け引き等からくるストーリーの面白さが骨子となっている観があります。(おっぺ)
  • <作品>
     その日まで
     ライト
     プリーズ
     イエス・イッツ・ミー
     モヤ…モヤ
     ストップ
     ウッフッフッフ〜!
     戯(そばえ)
     ハッピー・デイ
     オー・マイ・ドギー!
     はばたけ光の中へ!
     ソロモンの部屋
     知らんぷり
     部屋は北向き
     今日は日曜 お買物
     「!…?…!?」
     ソロモン・ウォーカーは悪い奴
     ボクはライオン
     わ…わん!
     五里霧中
     屋根の上の犬
     あなたに捧げる花言葉
     わたしの好みはライトグリーン
     ルーの部屋
     ペッタン
     なくなっちゃった
     BOOO!
     ホリデイ・片想い
     わんサイドゲーム
     ルーのポケット
     夜明け前
     レモン・トゥリー
     3つのお願い あのねのね その1
     3つのお願い あのねのね その2
     3つのお願い あのねのね その3
     オール・オーバー・ナウ
  • 感想文等
  • 特に後半、ソロモンのセリフの数々にはどうしても感情移入してしまう。
     そう、とりわけ「夜明け前」のセリフには。。。(おっぺ)
  • ルーとソロモン」第3巻だったかな、「ペッタン」というタイトルで(まんまや(^^;)イーノのところのニワトリがカラスたちに住みかを奪われて、ソロモンを利用して取り返そうとする話の中、カラスがソロモンに「危険人物」というレッテルを「ペッタン」と張った……という奴ですね。
     ソロモンがカラスたちを追い出そうと必死になり、しかしなかなか成功せずにズタボロになっていく。
     ルーが泣いて、「ワンワン、どうしてあんなに必死になるの?! ニワトリは何にも努力してないのに!」みたいに言うと、ママが、
     「それはね、ワンワンはニワトリたちを可哀想に思っているからなのよ……」と言う。
     聞いていたソロモンは心の中で思う。
     気づかせるな……ママさん……オレに……気付かせるな……
     オレ……知ってらあ……
     あいつら、可哀想だなんて思ってない、ニワトリどものためなんかじゃない……オレは……
     オレのために!
     オレの名誉と誇りのために!

     そして、またズタズタになりに走っていくんだ……

     「誇り」……これは、案外三原順のキャラクターにとって重要なものなのかもしれません
     ルドルフが、
     「だからといってそれにつき尻込みしてみせるために勤めてるわけじゃない!」
     と叫ぶとき、あるいはダドリーが、
     「オレは……もうおまえは要らない、と言われたらさっさと退きたい!」
     と叫ぶとき、
     彼らは彼らの誇りのために叫んでいるんじゃないか……と思ったりする。(おっぺ)
  • ソロモンはなんて一生懸命なんだろう。
  • 作者
  • 作家・監督等
  • 公的データ
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