語る「万華鏡」

(「死神の子守唄」に書き足す)

死神の子守唄(しにがみのこもりうた)

項目名死神の子守唄
読みしにがみのこもりうた
分類特撮

作者
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  • 公的データ
  • 怪奇大作戦
  • 銃から閃光が走り、凍りつく女性。被害者の死体からは多量の放射能が検出され、血液検査からは、科学の世界ではいまだ謎とされているスペクトルG線が犯行に使われたことが推測された。一方三沢は、高木京子が唄うヒット曲「死神の子守唄」の歌詞が殺人の状況と全く同じであることに気付く。
  • 感想文等
  • 子供の頃見ていた時は、第1話の「壁ぬけ男」はともかく、やはり印象強いのは「怪奇」さが激しい「人喰い蛾」とか「吸血地獄」になる。
     大人になってからは、また違った面白さが見えて、ちゃんと堪能できるというのが、この「怪奇大作戦」をはじめ、幾点かの日本特撮物の魅力だろう。
    死神の子守唄」は、「そして誰もいなくなった」ばりに、数え歌(ここでは子守唄になる)に沿って殺人が行われるが、眼目はこの童謡殺人にはない。冷凍光線による殺人のエフェクトもさしてインパクトはない。
     ヒロインと絡むのは勝呂誉演じる三沢だが、このヒロインにも三沢にもさほど見せ場があるわけでもない。
     インパクトはやはり、岸田森なのだ。
     ヒロインの兄で犯人役の草野大悟と岸田森との対峙、これが「死神の子守唄」のメインディッシュだ。
     草野を追う場面での岸田のセリフ、「……待て」。この「待て」がためらいや哀しみや怒りや、それら総てを滲ませて掠れ震えている。このたったひとことで、こちらの心も震えた。
     岸田森の芝居を思い切り堪能するには、「怪奇大作戦」に限る。本気でそんなことを思ったりもするのだ。(おっぺ)
  • 作者
  • 作家・監督等
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