項目名 | ぼくらの気持 |
読み | ぼくらのきもち |
分類 | ミステリ小説 |
作者 | |
公的データ | |
感想文等 | マイナーだけれど、ネット上を散策すると意外に評判のいい、久米康之「猫の尻尾も借りてきて」というソノラマ文庫で出ていたSFがあるのだけれど、これも、個人的にはこの「ぼくらの気持」という同工の部分があって後味悪く、書棚に残っていない。 「そんな理想的な人間なんて、居っこない」というのは嬉しくないんだろう。。。 佐々木丸美「崖の館」で、もし棹ちゃんが最後、みんなを嘲笑するような形で「意外な犯人」として出てきたなら、やっぱり後味が悪かっただろうと思う。欠点があったり、汚い部分があったり、そんなのは当たり前で、それは嫌なことじゃない。それを肯定的に捉えるのもきらいじゃない。それを――他にまで敷衍するのが嬉しくないのだ。 曰く言い難い感傷なのだけれど。。。(おっぺ) |