項目名 | 王手無用 |
読み | おうてむよう |
分類 | 必殺シリーズ |
作者 | |
公的データ | |
感想文等 | 一番笑えるのはやはりエンディング。主水と鉄、2人で鍋をつつきながらの仲良し加減。仕置料の配分だの仕置の仕方など、悪罵のやり取りをしながらもやはり仲がいいのだ。 主水が鉄から仕置料を減額され、言われることがいい。「おめえは障子の陰から刀突き出しただけじゃねえか、あんなことはバカでもできる」。後期仕事人以降の主水はいつもそんなことばかりしている(笑)。そうか、後期仕事人の主水はそうか(笑)。 さらに「うまかったー、今日のフグ。勘定頼む」とか宣って鉄はさっさと行ってしまうのだが、これは旧必殺仕置人第2話でのやり返しか。このときは鉄やおきんと鍋をつついていた主水がさっさと出て行ってしまい、「おいっ、勘定ッ!」と呼びとめようとした鉄に、早速のように勘定書を持って店主が近づき、その金額を見た鉄が仰天する。どうしたんだい、と見に行ったおきんらも呆然とする。あまりにも高いのだ。この回での仕置相手の阿漕な買い占めで、豆が高騰し、おかげで湯豆腐も。。。 いきなり、再び席に着き、何も言わず猛然と豆腐を食い始める鉄。言葉もないおきんらも、同じように、もうやけくそのように箸を。。。 この新仕置人では、鉄に置き去りにされた主水がやれやれというふうに鍋を探ると、「なんだこりゃ、菜っ葉しかねえじゃねえか!」となり、アンコウにするんだった……とがっくりとする。こういう仕置人チーム内の、仕置屋や仕業人では存在しえなかった「仲の良さ」が、なんとも楽しく見てしまえるのだ。(おっぺ) |