語る「万華鏡」
(「巷説百物語(小説)」に書き足す)
巷説百物語(小説)
(
こうせつひゃくものがたり
)
項目名
巷説百物語(小説)
読み
こうせつひゃくものがたり
分類
ミステリ小説
作者
京極夏彦
(おっぺ)
公的データ
怪異譚を蒐集するため諸国を巡る戯作者志望の青年・山岡百介は、雨宿りに寄った越後の山小屋で不思議な者たちと出会う。御行姿の男、垢抜けた女、初老の商人、そして、なにやら
顔
色の悪い僧―。長雨の一夜を、江戸で流行りの百物語で明かすことになったのだが…。闇に葬られる事件の決着を金で請け負う御行一味。その裏世界に、百介は足を踏み入れてゆく。小豆洗い、舞首、
柳
女―彼らが操るあやかしの姿は、人間の深き業への裁きか、弔いか―。世の理と、人の情がやるせない、物語の奇術師が放つ、妖怪時代小説、シリーズ第一弾。
(おっぺ)
1
巷説百物語
1 小豆洗い
2 白蔵主
3 舞首
4 芝右衛門狸
5 塩の長司
6
柳
女
7 帷子辻
2 続
巷説百物語
1 野
鉄
砲
2 狐者異
3 飛縁魔
4 船幽霊
5
死神
―或は
七人みさき
6 老人火
3 後
巷説百物語
1 赤えいの魚
2 天火
3 手負蛇
4 山男
5 五位の光
6 風の神
感想文等
映画「怪」シリーズの『原作』に当るわけだけれど、読んでみたら、映像化されたものより、よっぽど本家「
必殺シリーズ
」にエッセンスが近かった。――と言うと、「
必殺仕事人
」のイメージが強い人には全然ピンと来ないかもしれない。でも、実質、「
必殺仕置人
」等の元祖
必殺シリーズ
では「殺して終わり〜」というスタイルより、こうした「仕置」「報い」の部分が強く、それも、
仕事人
たちのように「正義の味方」としてではなく、あくまで「悪党」が、「ワルの上を行くワル」として動いていた、そこの部分が非常にこの原作から受ける印象と、「
必殺仕置人
」のイメージとで合致していた、ということであるのだ。
だから――あの映画シリーズは今ひとつ勿体無かったかな、という気もしないではない。
(おっぺ)
作者
作家・監督等
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