語る「万華鏡」

(「クロスファイア(小説)」に書き足す)

クロスファイア(小説)(くろすふぁいあ)

項目名クロスファイア(小説)
読みくろすふぁいあ
分類SF小説

作者
  • 宮部みゆき(おっぺ)
  • 公的データ
  • 四人の若者が廃工場に瀕死の男を運び込んできた。その男を“始末”するために。目撃した青木淳子は、力――念力放火能力(パイロキネシス)を放ち、三人の若者を炎上させる。しかし、残る一人の若者は逃走。淳子は、息絶えた男に誓う。「必ず、仇はとってあげるからね。」一方、現場を訪れた石津ちか子刑事は、不可解な焼殺の手口から、ある事件を思い出していた!
     話題の超傑作、ついに登場!(おっぺ)
  • 感想文等
  • とりあえず上巻を読了。
     なんか、アクション系を予想しながら読んで行くけれど、確かに確かにの宮部みゆきの世界。。。
     結局、「無条件の正義」なんぞという鼻持ちならないことには我慢できないだろう。。。と思う。。。
     なにより。正義のヒロインこそが最初の加害者であるという構造は。。。
     筒井康隆七瀬ふたたび」の火田七瀬以来の、正統派のヒロインに間違いないだろうと思う。。。 さて、後半どうなっていくのかは。。。
     それにしても、個人で戦う「正義の味方」ならばそれほどのこともないのが、「組織」ということになった途端、いきなり胡散臭さで満ち充ちてくるのはナゼだろう?(笑)(おっぺ)
  • 下巻読了。。。
     ああ、まさか。。。まさかこんなふうに終わっていこうなんて。。。
     予想の範囲など逸脱しきって、物語は進んでいったから。。。
     そしてこれは。やはり紛れもない宮部みゆきの世界であって。。。
    >  結局、「無条件の正義」なんぞという鼻持ちならないことには我慢できないだろう。。
    > 。と思う。。。
     などというレベルなど越えて。
    >  なにより。正義のヒロインこそが最初の加害者であるという構造は。。。
     そんな分析などは卑小ですらなく。
    >  火田七瀬以来の、正統派のヒロインに間違いないだろうと思う。。。 さて、後半どう
    > なっていくのかは。。。
    >  それにしても、個人で戦う「正義の味方」ならばそれほどのこともないのが、「組織」
    > ということになった途端、いきなり胡散臭さで満ち充ちてくるのはナゼだろう?(笑)
     それどころではない、この認識は。。。
     こうであるだろうと思った人々をそういうモノではないのだと裏返してみせるのは、決してシニカルなのでも突き放しているのでもなく。
     「本所深川ふしぎ草紙」で描いたように。「そんなものではないのだ」と。ないのだ、、、、と。
     仕置人を肯定しないではいられないのだけれど、そこにはガーディアンのワクがある。
     それはみとめずにいることはできない。
     だから。けれど。ちゃんとそこにも衣笠の言葉は待っているのだ。
     どこまでも、、、用意周到に裏返していくのは。。。
     けれど最後には花が届く。
     感と思いつつも泣かされてしまう。。。
     だから。
     他ならばあまりと言えばあまりなはずのエンディング、締めくくりの言葉が。
     裏返し尽くしながら手を伸ばす言葉だと思うのだから。。。(おっぺ)
  • 作者
  • 作家・監督等
  • 公的データ
    感想文等
    お名前
    削除用パスワード Cookieにパスと名前を覚えさせる。
    *公的データと感想文等は、タグ一部OKです。

    この項目の一部を削除する
    閉じる / 注意事項 / 新規項目の登録 / リロード / 管理モード