感想文等 | とりあえず上巻を読了。 なんか、アクション系を予想しながら読んで行くけれど、確かに確かにの宮部みゆきの世界。。。 結局、「無条件の正義」なんぞという鼻持ちならないことには我慢できないだろう。。。と思う。。。 なにより。正義のヒロインこそが最初の加害者であるという構造は。。。 筒井康隆「七瀬ふたたび」の火田七瀬以来の、正統派のヒロインに間違いないだろうと思う。。。 さて、後半どうなっていくのかは。。。 それにしても、個人で戦う「正義の味方」ならばそれほどのこともないのが、「組織」ということになった途端、いきなり胡散臭さで満ち充ちてくるのはナゼだろう?(笑)(おっぺ)
下巻読了。。。 ああ、まさか。。。まさかこんなふうに終わっていこうなんて。。。 予想の範囲など逸脱しきって、物語は進んでいったから。。。 そしてこれは。やはり紛れもない宮部みゆきの世界であって。。。 > 結局、「無条件の正義」なんぞという鼻持ちならないことには我慢できないだろう。。 > 。と思う。。。 などというレベルなど越えて。 > なにより。正義のヒロインこそが最初の加害者であるという構造は。。。 そんな分析などは卑小ですらなく。 > 火田七瀬以来の、正統派のヒロインに間違いないだろうと思う。。。 さて、後半どう > なっていくのかは。。。 > それにしても、個人で戦う「正義の味方」ならばそれほどのこともないのが、「組織」 > ということになった途端、いきなり胡散臭さで満ち充ちてくるのはナゼだろう?(笑) それどころではない、この認識は。。。 こうであるだろうと思った人々をそういうモノではないのだと裏返してみせるのは、決してシニカルなのでも突き放しているのでもなく。 「本所深川ふしぎ草紙」で描いたように。「そんなものではないのだ」と。ないのだ、、、、と。 仕置人を肯定しないではいられないのだけれど、そこにはガーディアンのワクがある。 それはみとめずにいることはできない。 だから。けれど。ちゃんとそこにも衣笠の言葉は待っているのだ。 どこまでも、、、用意周到に裏返していくのは。。。 けれど最後には花が届く。 感傷と思いつつも泣かされてしまう。。。 だから。 他ならばあまりと言えばあまりなはずのエンディング、締めくくりの言葉が。 裏返し尽くしながら手を伸ばす言葉だと思うのだから。。。(おっぺ)
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