語る「万華鏡」

(「闇のアルバム」に書き足す)

闇のアルバム(やみのあるばむ)

項目名闇のアルバム
読みやみのあるばむ
分類コミック

作者
  • 楳図かずお(おっぺ)
  • 公的データ
  • 楳図かずおの傑作短編集。朝日ソノラマの「楳図かずお恐怖文庫」では、第4巻に収録されている。同時に『本』『ダリの男』の2短編も収録。(おっぺ)
  • 1ページ1コマ(1話8ページ)という斬新な構成で描かれたアダルトで味わい深いホラー短編集。
  • 感想文等
  • 闇のアルバム』は、「その20 隣の女」を除いて全てのページが基本的に1ページ1コマで、全24話の短編集。
    どれも非常にインパクトのある作品だが、「その1 洞の女」辺りは、まだ最初ということで、「怪奇な絵で怖がらせよう」という感じかも。本領発揮かと見えてくるのは「その4 しあわせの日々」くらいからか。絵自体のショッキングなインパクト(「その1 洞の女」のようなスプラッターはもはや無い)と、これまたショッキングなアイデア、感服するしかない。
     忘れられないのは、シンプルなアイデアとハッとする絵の「その5 」、いつまでも不気味な「その11 蛾」、不思議と切ない「その12 背後の影」、最後のひとコマでのけぞらせる「その13 見知らぬ女」「その18 再会」など。
     が、一番「うワーッ」と思ったのは、「その21 発作」で、これ、例えばストーリーというかプロットというかを、仮に口で幾ら臨場感タップリに話しても無駄だと思う。他の作品はなんとかアイデアやオチで「へー」と思わせられるかもしれないけれど、この「発作」だけは、とにかく最後の最後の1ページ、即ちひとコマの「画力」、これに尽きるから。
     小説に文体があるように、コミックには画力がある。楳図かずおは怪奇漫画家と言われるが、その本領はたぶんは心理ホラー&ミステリ作家なのだ。画力タップリの。。。(おっぺ)
  • 作者
  • 作家・監督等
  • 公的データ
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