項目名 | 拷問教室 |
読み | ごうもんきょうしつ |
分類 | コミック |
作者 | |
公的データ | |
感想文等 | とはいえ、「つれて行って」は、そうやって「僕は正義なんか知らない……」と抵抗し、「加害者」であろうと努めたグレアムが、とうとうそうあり続けることができずに「庇護者」「正義の女神」として生きようとしてしまった……物語のように思えたりもしたのですが。(おっぺ) 確かに。 けれど、個人的には思ってしまう。冷酷な弾劾者としてアンジーを死地に向かわせる時の、「表情がない」という表情をしたグレアム。このグレアムこそ、実はグレアムがなりたかった自分そのものではないのか。 本心、奥に在るものは別として、グレアムがそんなふうにいたいと、そんなふうにいられればどんなに、と。 誰のことも気にかけず、気遣わず、想わず、そういられたなら。 けれどもやはり、アンジーを殺したあとでグレアムは、あの表情のまま、涙をこぼしていたと思うのだ。どうしても……(おっぺ) |