感想文等 | 「拷問教室」、最後にアンジーを「処刑」しようとするときのグレアムの表情は、正直あまりにも「はまりすぎ」(^^;で、悩むことを放棄してしまい、むしろ、──俺は加害者でいい──と自分を断罪してしまったあとのグレアム、という感じでした。 とはいえ、「つれて行って」は、そうやって「僕は正義なんか知らない……」と抵抗し、「加害者」であろうと努めたグレアムが、とうとうそうあり続けることができずに「庇護者」「正義の女神」として生きようとしてしまった……物語のように思えたりもしたのですが。(おっぺ)
これは夢物語――番外編の…… 確かに。 けれど、個人的には思ってしまう。冷酷な弾劾者としてアンジーを死地に向かわせる時の、「表情がない」という表情をしたグレアム。このグレアムこそ、実はグレアムがなりたかった自分そのものではないのか。 本心、奥に在るものは別として、グレアムがそんなふうにいたいと、そんなふうにいられればどんなに、と。 誰のことも気にかけず、気遣わず、想わず、そういられたなら。 けれどもやはり、アンジーを殺したあとでグレアムは、あの表情のまま、涙をこぼしていたと思うのだ。どうしても……(おっぺ)
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