項目名 | 空飛ぶ馬 |
読み | そらとぶうま |
分類 | ミステリ小説 |
作者 | |
公的データ | 爽快な論理展開の妙と心暖まる物語。 |
感想文等 | こんなミステリーがあったのかと感動してしまいました しかも知ったきっかけは折原一「ファンレター」だったので、なおさらです 嫌いではないのだけど、特にこの1冊めは、再読するのに少し気力が要った。。。のは、どうしても、最初の1篇め、「織部の霊」が読んでいて面白くないからなのだ。 続く連作はいずれも面白い。苦いものが残ってしまう「砂糖合戦」「胡桃の中の鳥」果ては「赤頭巾」でも、苦いけれども、作品として面白い。のに、よりにもよって、『私』と円紫さん初登場の第1篇めだけが、何故か自分にとっては面白くないのだ。 でだしが他の作品だったらどんなにいいか、と思う。人に勧める場合でも、何しろ第1篇目が自身にとって面白くないものだから、躊躇してしまうのだ。全く連続性のない連作というわけではないが、かといって、やはり収録順に読んで欲しい作品だから、最初が「織部の霊」というのが、なんとしてもまずいのだ。 まずいもなにも、あくまで個人的な問題で、読んだ人がどう感じるかなど判らないのだが、それでもやはり。。。なのは、やはり実はこのシリーズが好きで、人にも好きになってほしいからに違いない。 しかしなぜ、「織部の霊」だけ。。。 正ちゃんが出ていないからだろうとか(笑)、まだ『私』の魅力が中途半端なのだろうとか、登場しているのが大学の教授くらいで華が無いからだろうとか(^^;)、いろいろ理由は考えられる。「謎」のレベルとか解法のプロットとかは、別に後発の作品群とどう違うということもないのだから、たぶん意味のない好悪なのだろう。。。 それでもたぶん、どれか、と言ったとき、やはり誰もが選ぶのは、この「織部の霊」以外ではないだろうか。。。? アンケートでもとってみたいのだが。。。別に分析の必要もないのだけれど。。。(おっぺ) |