語る「万華鏡」

(「空飛ぶ馬」に書き足す)

空飛ぶ馬(そらとぶうま)

項目名空飛ぶ馬
読みそらとぶうま
分類ミステリ小説

作者
  • 北村薫
  • 公的データ
  • 北村薫のデビュー作。「私」の連作シリーズ第1冊。
    爽快な論理展開の妙と心暖まる物語。
  • 感想文等
  • 円紫さんがいいよー
  • つい先日空飛ぶ馬を読みました
    こんなミステリーがあったのかと感動してしまいました
    しかも知ったきっかけは折原一「ファンレター」だったので、なおさらです
  • このシリーズは決して嫌いではない。
     嫌いではないのだけど、特にこの1冊めは、再読するのに少し気力が要った。。。のは、どうしても、最初の1篇め、「織部の霊」が読んでいて面白くないからなのだ。
     続く連作はいずれも面白い。苦いものが残ってしまう「砂糖合戦」「胡桃の中の鳥」果ては「赤頭巾」でも、苦いけれども、作品として面白い。のに、よりにもよって、『私』と円紫さん初登場の第1篇めだけが、何故か自分にとっては面白くないのだ。
     でだしが他の作品だったらどんなにいいか、と思う。人に勧める場合でも、何しろ第1篇目が自身にとって面白くないものだから、躊躇してしまうのだ。全く連続性のない連作というわけではないが、かといって、やはり収録順に読んで欲しい作品だから、最初が「織部の霊」というのが、なんとしてもまずいのだ。
     まずいもなにも、あくまで個人的な問題で、読んだ人がどう感じるかなど判らないのだが、それでもやはり。。。なのは、やはり実はこのシリーズが好きで、人にも好きになってほしいからに違いない。
     しかしなぜ、「織部の霊」だけ。。。
     正ちゃんが出ていないからだろうとか(笑)、まだ『私』の魅力が中途半端なのだろうとか、登場しているのが大学の教授くらいで華が無いからだろうとか(^^;)、いろいろ理由は考えられる。「謎」のレベルとか解法のプロットとかは、別に後発の作品群とどう違うということもないのだから、たぶん意味のない好悪なのだろう。。。
     それでもたぶん、どれか、と言ったとき、やはり誰もが選ぶのは、この「織部の霊」以外ではないだろうか。。。?
     アンケートでもとってみたいのだが。。。別に分析の必要もないのだけれど。。。(おっぺ)
  • 作者
  • 作家・監督等
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