項目名 | 闘牛士の栄光 |
読み | とうぎゅうしのえいこう |
分類 | ミステリドラマ |
作者 | |
公的データ | 脚本:ブラッド・ラドニック 監督:テッド・ポスト ゲスト:リカルド・モンタルバン(「スター・トレック2/カーンの逆襲」) |
感想文等 | この作品は、ホワイダニットで、つまりは「なぜ、そんなことを?」という、動機が一番の謎であるというタイプの作品だ。犯人が誰かというフーダニットほど意外性などのサプライズを造り出すのは難しいが、成功した傑作も知っている。この「闘牛士の栄光」の場合、あとからジワジワ動機の哀しさが伝わってきた。 そういえば、ずっと昔のことだが、「だから殺した」とかいうタイトルの短編ミステリを書いたことがある。これがタイトル通りのホワイダニットで、こんな動機での殺人とはなかなか思えないだろう、それにこの動機ならこの犯人があり得る、逆に言えばこの動機が解らない限り、この人物が犯人であるとはとても思われない、そういうフーダニットとしても成立させられるはずだ、、、とか思っていた。確か「小説推理」に載っていた誰かの作品の一節が気になって、そこから思いついたネタだったので、高校生の頃考えたんじゃないだろうか? その「だから殺した」の動機ネタが、今思えばある種「闘牛士の栄光」タイプの動機だったのだ。風格は全然違うが(笑)、この動機は、ある種の人たちには理解できない動機なのかもしれない――とも思う。(おっぺ) |