語る「万華鏡」

(ロンドンの傘)

ロンドンの傘(ろんどんのかさ)

項目名ロンドンの傘
読みろんどんのかさ
分類ミステリドラマ

作者
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  • 公的データ
  • 刑事コロンボシリーズ。コロンボが堅物のスコットランドヤードと共同捜査する。(おっぺ)
  • 落ち目の俳優夫婦はロンドンで機会をうかがっていたが、妻リリアンが男爵を色仕掛けでくどき、彼をスポンサーにして夫婦の主演公演を決定させる。しかし開幕前夜になって男爵が突然降りると言い出し、夫婦と言い争っているうちにリリアンの投げたビンが男爵の頭にあたり彼は死んでしまった。

    脚本:ジャクソン・ギリス
    監督:リチャード・クワイン
    ゲスト:リチャード・ベースハート
  • 感想文等
  • これはねえ、、、ムードのいい傑作という評価もあるのですが、これも個人的には残念な作品なんです。
     まず、マクベスもどきの(文字通りなんだけど)犯人夫婦が弱い。いや、キャラクターは例えば「悪の温室」の犯人などに比べて印象に残るんだけど、残り方が個人的に良くない。つまり、頭脳的に優れていたりキャラクター的に魅力があったり、その点よりも、マクベスっぽい「弱さ」の方が印象強いわけで、つまり、コロンボが相手取る「名犯人」にはなりえていないのだ。最初から、負けムードプンプンで、可哀想になってしまうのだ(TT)。
     で、最後の決め手もいけませんコロンボお得意の「罠」なんだけど、それが偽造証拠なんだから、それはちょっとせこいよ、と。。。相手がとんでもない強敵で超天才で、なんとか突破口を開くために、、、というのならまだしも(つまりそれが「殺しの序曲」になら当てはまらないでもないわけだ)、すでに敗色ムード濃厚な相手に、そこまでせこい罠かけなくても、、、と感じてしまったのであります。
     というわけで、「パイルD-3の壁」と並んで、個人的には印象の残念な結果になってしまってる、一般的な評価とは違う感想となる今作なのでした。(おっぺ)
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