感想文等 | これはねえ、、、ムードのいい傑作という評価もあるのですが、これも個人的には残念な作品なんです。 まず、マクベスもどきの(文字通りなんだけど)犯人夫婦が弱い。いや、キャラクターは例えば「悪の温室」の犯人などに比べて印象に残るんだけど、残り方が個人的に良くない。つまり、頭脳的に優れていたりキャラクター的に魅力があったり、その点よりも、マクベスっぽい「弱さ」の方が印象強いわけで、つまり、コロンボが相手取る「名犯人」にはなりえていないのだ。最初から、負けムードプンプンで、可哀想になってしまうのだ(TT)。 で、最後の決め手もいけません。コロンボお得意の「罠」なんだけど、それが偽造証拠なんだから、それはちょっとせこいよ、と。。。相手がとんでもない強敵で超天才で、なんとか突破口を開くために、、、というのならまだしも(つまりそれが「殺しの序曲」になら当てはまらないでもないわけだ)、すでに敗色ムード濃厚な相手に、そこまでせこい罠かけなくても、、、と感じてしまったのであります。 というわけで、「パイルD-3の壁」と並んで、個人的には印象の残念な結果になってしまってる、一般的な評価とは違う感想となる今作なのでした。(おっぺ)
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