項目名 | 手を握る泥棒の物語 |
読み | てをにぎるどろぼうのものがたり |
分類 | その他の映画 |
作者 | |
公的データ | 脚本: 小林弘利 原作: 乙一 出演: 内山理名 忍成修吾 ピエール瀧 竹中夏海 寺島進 『ジョゼと虎と魚たち』の犬童一心が、内山理名主演で描いたネット配信ドラマ。部屋の薄い壁の穴越しに偶然手と手を握り合ってしまった男女。このことをきっかけに、ふたりは次第に心を近づけていく…。アナザーストーリー付き。 (おっぺ) |
感想文等 | 原作と離れたって、それで映画として感動的だったり面白かったりなら、それはまたそれでいいのだけれど、ちょっと、かなり、いただけないかも。 乙一の原作には、乙一の文体という最高のエフェクトがかかっていて、寸景であっても不思議と心にも記憶にも残るのだけど、この映画では、「こんな寸景、そのまま映画にしたってダメだろう。いろいろ付け加えてみっか」「そのまま映画にしたって笑えないだろう。いろいろギャグかましてみっか」みたいな安易な作りにしたかのように感じられてしまう。エンディングの曲調が軽くてポップに始まることから、監督がどういうつもりでこの原作を受け止めたか、分かるような気がする。けれど、たぶん、読者のほとんどは、そう受け止めていないのだ。 アナザーストーリーとかいうオマケが、なおさらこの映画を情けなくしていた。 こういうものにしたかったんなら、オリジナルでやったらよかったのだ。 乙一の「手を握る泥棒の物語」である、などとタイトルを使わない方がよかったのだ。 最近の原作付き実写映画って、こんなのばっかりですか?(TT)(おっぺ) |