| 項目名 | 自殺への契約書 |
| 読み | じさつへのけいやくしょ |
| 分類 | サスペンス映画 |
| 作者 | |
| 公的データ | 郊外の大邸宅に集う九人の男と一人の女。彼らは第二次大戦中のレジスタンスの同志で、ナチの手入れで命を落としたリーダーを偲んで十五年ぶりに一堂に会したのだ。なごやかに進む席上、紅一点のマリーが爆弾発言を放つ。「今日集まってもらったのには理由があるの。この中にリーダーを売った裏切り者がいるわ」 フランス映画の大巨匠デュヴィヴィエがその後期に残した本作は、開けてびっくり玉手箱、ディベートミステリの傑作である。とにかく、集まった連中が十五年前の記憶をたどりながら「過去」を推理するという、パット・マガーばりの設定にはしびれる。 二転三転する犯人当てでは、コリン・デクスター顔負けのアクロバットが炸裂。全員で犯人と思しき人物の名を投票する「サバイバー」みたいなシーンから、ラストの犯人引っ掛けの大芝居まで緊迫のドラマが展開。フランス産ゆえ、純粋なパズラーとしては機能していないが、本格ファンなら必見の「名画」だ。 と、「越境する本格ミステリ」に触れられている作品。(おっぺ) |
| 感想文等 | なにより、集まった「容疑者」たちのキャラクターの書き込みが足りなすぎて、誰が犯人だろうと構わないし、それどころか、一人一人の区別も余りつかない。ましてや、犯人は結局一番疑わしいやつだったのだから、驚きも感動もなにもない。 もっとも、ラストシーンだけは、映画らしいものだったかも。「12人の怒れる男」的なつくりだとは思った。(おっぺ) |