感想文等 | 「夫殺し」以降、不出来な回もあまりなくなり、少なくとも脚本的には「仕事人IV」「V」「旋風編」辺りよりは見るべきところの多い作りになっていたと思います。(尤も、ゲストもレギュラーもご都合主義的な行動や心情が多くあり、その点では旧シリーズのほうが安定はしていたと思います) 仕事人のキャラクターについては、ジャニーズジャニーズと言われますが、決して悪くはなかったと思います。ただ、「仕事人死す!」までの回ではあまりにも仕事人同士の絡み合いがなさ過ぎた。主水と小五郎、主水とお菊、お菊と誰か・・・という1人対1人でしか会話がなく、結果として仕事人メンバー内の濃厚な感情のドラマが描けないきらいがありました。(これは「仕切人」以降の旧シリーズでも非常に言えたことです) これが、仕立屋加入以降はずいぶん解消されてきており、次第に面白い感じになってきていたのは間違いないところだと思います。 個人的には、中村主水の立ち位置、お菊の「いるだけ」性、如月の存在意義などの欠点が解消されないまま最終回を迎えるのは残念ですが、少なくとも「激闘編」「風雲竜虎編」の佳作程度の出来が「夫殺し」以降のほぼ全ての回では達成できていたと思います。 最終回の出来如何によって、評価がさらに高くなるか、それともさらに低くなるか、不安と期待がありますね。 匳のキャラクターをまだ描き切れていないのが残念。(おっぺ)
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