語る「万華鏡」

(夫殺し)

夫殺し(おっとごろし)

項目名夫殺し
読みおっとごろし
分類必殺シリーズ

作者
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  • 公的データ
  • 必殺仕事人2009第6話
    脚本:森下直  監督:山下智彦


    小五郎(東山紀之)は、こう(野際陽子)とふく(中越典子)から、病気を患う親戚の見舞いを押し付けられる。小五郎を迎えた伊勢崎藤五郎(西村和彦)は、地位の高い寺社役付き同心であるにもかかわらず、病の妻・初枝(田中美里)の看病をしながら暮らす感じの良い侍だった。だが、妻の薬代のせいで借金がかさんだ藤五郎は、小五郎にも借金を頼むほど金に困っているようで……

    一方、不景気で金に困った涼次(岡昌宏)は、お菊(和久井映見)の頼みで、病を治すと評判の陰陽師・百瀬清水(篠井英介)について探ることに。彼の力は医者の隆玄(岩崎ひろし)も認めるほどだが、病人を身内に持つ者につけこんだ霊感商法だという噂もある。


    そんな矢先、清水に騙されたという被害者・喜兵衛(樋浦勉)の訴えで、小五郎は伝七(福士誠治)とともに清水を取り調べに行くことになった。だが、清水の祈祷所の門前に出てきたのは、あの藤五郎だった。藤五郎は、陰陽師は町奉行の管轄外だと言い放つと、こないだとは打って変わった厳しいで2人を追い払った。

    町奉行への訴えもままならず、喜兵衛は、清水に払うために借りた金の返済に困ることに。しかも、その借金の証文を買い取ったのは、あの医者・隆玄であった。隆玄の弟子・作治(篠塚勝)に娘を奪われ、喜兵衛は絶望の末に自殺してしまう。

    一方、小五郎が初枝を訪ねると、彼女の暮らし向きは以前とくらべ良くなった様子で、首には清水の数珠が。初枝は自分が余命を生きる身であることを明かすと、夫が良からぬことに手を染めているのでは、と心配する。


    初枝の心配どおり、藤五郎は妻の命を永らえるための薬欲しさに、清水と隆玄と組んでいたのだった。2人に頼まれ、藤五郎は清水を訴えようとしている商人を斬ろうとするが、見張っていた涼次に阻まれ、仕損じてしまう。

    この事件が起こって、いよいよ町奉行所も本格的に清水の探索に乗り出した。小五郎は藤五郎に手を引けと忠告するが、藤五郎は妻を生かすためなら仏も斬ると言い放った。そして、隆玄の弟子・作治とともに、藤五郎は商人たちを斬り殺した。

    そんな矢先、初枝の容態が悪化する。初枝は息も絶え絶えに、生き地獄に落ちた夫を仕事にかけてほしいと小五郎に頼んだ。
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