語る「万華鏡」
(「夢売ります手折り花」の一部削除)
夢売ります手折り花
(
ゆめうりますたおりばな
)
項目名
夢売ります手折り花
読み
ゆめうりますたおりばな
分類
必殺シリーズ
作者
3XfF5N A big thank you for your post.Thanks Again. Want more.
(matzcrorkz)
公的データ
「
必殺商売人
」第8話。
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(matzcrorkz)
感想文等
冒頭から、ああ、今回も「映像美」が有ってくれてる……と、それだけでちょっと幸せになったりする(笑)。
「
仕事人IV
」あたりから、あまり「映像美」というのは感じられなくなっていて、プロットやストーリー、キャラクター描写以外にも、「
必殺
」の魅力にはこの「映像美」もあると思っていたので、「
商売人
」での色遣いやらアングルやらにはなんだかやたら嬉しくなってしまう。
今回はそれのみならず、ゲストたる北岡菊のキャラクターも、型に嵌まった「恨みを晴らしたい、復讐に凝り固まった女」とは異なっていた。ほとんど別時代劇のれっきとしたヒロインなみに造形され、セリフが編み出されていた。
感情を抑え、寡黙に、しかし、相手に対して威圧となるセリフは端的に言い放つ。
最初の、「恨み。」という一言でキャラクターはかちりとはまり、そのあとも安逸に崩れることがなかった。
「許しもしないし助けもしない。」「殺されはしま
せん
。私が殺すんです。」など、キャラクターがしっかりしているから生きてくるセリフだろう。
他にも、この回では楽しめる部分が多かった。新シリーズ開幕時こそ、前作との橋渡しのように少しは触れられても、以降はまず語られることのない「昔話」。それがこの回では珍しく触れられていた。
正八
の、「俺だって元絵草子屋だよ」というセリフは、前作「
新必殺仕置人
」がそのまま息づいたセリフであり、やはり嬉しくなってしまう。
正八
メインの「煽り」というわけでもないだろうが、いきなりの「
秀英尼
いやいやいや〜」には、あまりの唐突さにウケてしまった(笑)。
鮎川いづみ
も、何でも屋の
加代
より
おねむ
のほうが面白いと思っていたが、
秀英尼
も面白いとは知らなかった(笑)。
主水
についても少し。
おせい
・
新次
がアジトから立ち去り、ひとり残ってこぼすように、「てめえらに信用されたって一文の得にもならねえや」とぽつりと言う。なんとなくこのときの
主水
に寂寥を感じた。
仕業人
の頃の
主水
なら出てこなかったセリフだろう。「
新仕置人
」の日々を過ごしてきてしまった
主水
だから、こぼれてしまったセリフ……そんなふうに感じられた。
脚本家も監督も藤田まことも、そんなことは思っていなかったのだろうけれども。
(おっぺ)
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(matzcrorkz)
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