感想文等 | ディープスペースナインの中でどれか一本をといえば、これ。 DS9のメインストーリーとは全く関係ないエピソードなのだけど、そもそもメインとなる戦争ドラマ部分にはあまり魅かれないので、どうしてもこういう独立した単発回の印象が強くなる。 冒頭、老いたジェイクが出てきて、新スタートレック以来お得意の「時間ネタ」だなとわかる。 そして見ているうちに、どうもこれは「時と人」の物語なのだろうと――時の中で失われた愛する人を取り戻そうとする話なのだろうと――わかってくる。 SFがかなわぬ夢を夢見る物語だとすれば、この物語こそ真実SFだろうと思ったりもする。 だからたぶん、新スタートレックの「超時空惑星カターン」と並んで、この「父と子」は、思いきり感傷に浸らせてしまう、卑怯なエピソードなのだ。 抵抗は無意味だ、という……(おっぺ)
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