感想文等 | 実はそれほど期待しないで読み始めたし、あまり思い入れもなく読んできたのだけど。。。 今日、第3章の終わりからいきなり盛り上がってきてしまった。。。 そして。。。 「あんたは、私をいやな奴と思うかも知れない。汚い奴と考えるかも知れない。だが私は平気だ。昔からそんなふうにいわれ続けて来たのだから。そういう男だと認めてもいい。だがな、そういう男でも、人を愛することはできるんだ」 に対する、「何ともたまらぬ変質のにおいが漂う。もはや犯罪者である」という容赦のない評価。 そして何より、最後の「真犯人」のセリフは痛々しい。 「あれは嘘だ……やっぱり……理由が……」 この「やっぱり」1つで「真犯人」の心中が。。。 帯に「乱歩賞作家・梶龍雄が本格推理の犯人当てで読者に挑戦! 四つのアリバイがないのは──黒岩教授、友倉助手、相原くん、灰谷教授、横川くんの5人の中で、さて誰が犯人でしょう!? アリバイ崩しで犯人を当てる新探偵小説!」などとあるから、ゲーム性の極端に強いものかと先入観を持ってしまった。。。タイトルもそれっぽいし。。。でも、この「小さな」に意味が隠されていたのだな。。。 ちなみにこの帯の「アリバイ崩しで犯人を当てる新探偵小説!」というのは意図も判らないし事実とは異なるぞ(^^;。 でもこの「真犯人」には割りとびっくりした。。。(おっぺ)
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