項目名 | 真犯人 |
読み | しんはんにん |
分類 | ミステリ小説 |
作者 | |
公的データ | ワデルが残した言葉が不気味に響く。「私を殺してもけだものは死なない。そいつは暗闇を好み、血と肉をむさぼる。兄弟たち、もう大丈夫と思ったその時から、注意し始めないといけないぞ。1つの罪がまた別の罪を生む」 ワデルの死後、彼がよみがえったかのように連続殺人が起きる。数日後ワデルと最後までコンタクトを取っていた占い師が殺され、現場からワデルの指紋が検出された。10年も刑務所にいたワデルの指紋がなぜ現場に残されていたのか。処刑されたのはワデルではなかったのか? ワデルのすり替えがあったなら、当局が絡んでいるはずだ。連続殺人はケイの周囲をも巻き込み、ついにはケイ自身が容疑者としてマスコミにたたかれるはめになる。 容疑者と刑事というぎこちない関係がケイをイライラさせながらも、嫌疑を晴らすために奔走する殺人課刑事のピート・マリーノ。そしてFBIのベントン・ウェズリーが脇を固める。いまや17歳に成長したケイの姪ルーシーが、頭脳明晰ぶりを発揮するのも今後の展開を期待させる。4作目にしてなお衰えを知らず評判の高い本書は、1993年CWAゴールド・ダガー賞(英国推理作家協会最優秀長編小説賞)を受賞している。 私を殺してもけだものは死なない。そう書き遺して黒人死刑囚ロニー・ジョー・ワデルは電気椅子に座った。果たしてその夜から起きた連続殺人事件現場からは、ワデルの指紋が発見された。被害者の十三歳の少年、女性霊能者、検屍局主任を殺した真犯人は誰か。そして今、女性検屍官ケイの身辺にも陰湿な罠が。 |
感想文等 | さて、しばらく出てきていて一体どこがいいのかその魅力が全くわからなかった(^^;)ケイの恋人のマークさん、全巻からこの巻までの間でお亡くなりになっていたようです。やはり読者から見て面白味がなかったからなのかしらと思うことしきり。。。(^^;)。よっぽど、マリーノ刑事の方がキャラクター的にも魅力があるように思うので、といって、奥さんに去られているからといってケイとそういう関係になってほしいとはあまり思わないのだけれど。。。それはあまりにもゴシップ雑誌的で。。。(TT) このシリーズ、ミステリとしてというより、ロマンス的なところが強いようには思う。といって、恋とか不倫とかそういう意味ではないのだけれど。 マークさんの死が、単に或る登場人物の退場ということではなくて、物語のクライマックスに思いきり関係してくるのはきちんとしているなあという感じ。 そして、このシリーズはやはりミステリとしてというよりロマンス、恋とか不倫とかいうレベルのことではなくて、登場人物たちの行く末を追っていくタイプの小説なんだろうと。。。 実はケイのことはあまり気にならないのだけど(笑)、マリーノについては心配している。。。(おっぺ) |