感想文等 | 寅の会造反劇の一編。いかに元締・虎や死神が圧政を取り仕切ろうとしても、もともと無頼な殺し屋たちの集団が寅の会だ。腕に覚えのあるものであればあるほど、いずれは邪魔な虎を追い落としてと考えない方がおかしいくらいだ。 それがやがて「愛情無用」「解散無用」へと繋がっていくわけだが、今回は「虎の娘」話。 虎の娘といえば、のちの「必殺仕事人V旋風編」から登場したお玉がそう名乗っていたが、寅の会を率いた虎という人物も複数いたので、かなりややこしくなっている。「必殺仕事人」以降、何かというと懐旧的に寅の会だの虎だのという名前が出てくることがあったが、あまり安易に過ぎると設定面がますます(笑)崩壊してしまうよ。 ただ、それだけこの寅の会と虎という存在が巨きかった、印象深かったということではあるだろう。 今作は、虎という人物の造形面の深化、虎と鉄グループの一層の「癒着」へと繋がる、設定上意味の深めなエピソードだろう。(おっぺ)
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