| 感想文等 | 読み方は「アルファ・オメガ」が正しいんだけど、どうしても、「アギト」って読んじゃう(爆)。 それはさておき。 「ウルトラマン」をリアルに書いたSF(でもホラー)って聞いたので、一体どんなものだろうと思って手を出してみた。小林泰三というと「密室・殺人」の人だし、その他なかなか新鮮な感触のSFホラーを書いてくれているし、、、と期待しながら。 で、一読、やっぱり端倪すべからざる。。。 かなりスプラッターな描写が遠慮会釈も仮借もなく出てくるので、ちょっと辟易する部分もなきにしもあらずだけど、それは以前の著作から当然判っていたことなので、まあ友成純一ほどではないと(笑)、とりあえず読んでいくと、急にハードSFっぽいパートに突入。でも、存外コミカルな感じで、ああ、日本SFだな、という感じもある。 生命体各々に与えられた「名称」が奇怪で、「電話消毒係」と来ると、うーん、と唸ってしまう。カルチャーショックだよね。これは理解しようとしない方が(笑)。 そして、、、「ジュワッ」。 「ヘアッ」。 ここは笑いましたよ、思いきり。決してギャグとして書かれているわけではないのだけれど、でも、きっとたぶん作者、ここは張り切って羽目を外してこれを書いたんだと思う。他が一応(笑)真面目だったりホラーだったりスプラッターだったりだけに、ここだけが、「ヘアッ!」なのがなんとも言えません。 全般的には、ウルトラマンというよりは、「ジョジョの奇妙な冒険」の第1部・第2部のような感触か。もっとも、それも「貧弱、貧弱ゥ」等のようなセリフに触発されてのことかもしれない。ロケットパンチ等の修復なども、どう見てもディオら吸血鬼の回復状態だし。 まあ、ロケットパンチなどからして、必ずしもウルトラマンに限定されず、憑依のきっかけが追跡中の事故というラインだけが著作権侵害(笑)なので、そこだけ強調してオマージュにしているのかも。 そして、、、それと共存して、「人間もどき」は、きつく、せつなくすらある。 最初の喫茶店での崩壊シーンは、それに先立つモノローグパートから来る予感と不安も相まって、そして、この千秋のキャラクターの魅力と反比例して、きつく、つらい場面。そして衝撃的。 最後に「ガ」の『名前』が判るが、これは、これまで小林泰三作品を追ってきた読者には有効なサプライズだったのかもしれない。これについては、私は失格なので、ちょっと勿体なかったな。。。(おっぺ)
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