北鮮の拉致問

2002年秋期 2002年11月期 2002年12月期
2003年3月期 2003年0月期 2003年0月期

2002年11月1日〜2002年11月26日
番号 題名 番号 題名
01 米国の「こだわり」 02 北鮮問題色々
03 ワイドショー化した北鮮問題 04 拉致問題への疑問
05 報道が自ら政治利用の拉致問題 06 弱い者を苛めて「毅然と強硬」
07 自粛と云う名の統制 08 これで良いのか「拉致問題」
09 救うべきは他にも居る 10 厚遇の必要は無い
米国の「こだわり」 11月1日

 マレーシアで開催された二回目の日朝国交正常化交渉は、次回の会談日程を
合意しただけで決裂した。政府や家族達は概ね予想した事と受けたが、当の被
害者達の落胆は大きい。特に曽我ひとみさんは涙を流して取り乱した様子だっ
たと言う。蓮池さん夫妻と地村さん夫妻とは違い、北鮮へ再入国する意思が強
い。現状では曽我さん本人が望んでも、周囲や政府がそれを認めないだろう。

 北鮮へ「帰る」と二度と会えなくなるとの心配は尤もで、五人を日本に留め
置くとの判断は決して間違いでもない。一方で「事情が違うから、一緒くたの
対応は不適切」と云う、曽我さんの訴えは中々届かない。家族全員が拉致の事
実と曽我=日本人と云う事を知っている事と、夫が逃亡した米兵と云う事が特
殊事情だ。夫の全く「自由意思」で訪日ほ拒否する事もあるし、何よりも日本
に於ける身の安全が心配だ。

 平沢勝栄代議士等によると夫のジェンキンスさんは、現在でも敵前逃亡の重
罪人だそうで、米国による取り調べや逮捕も有り得ると言う。安倍官房副長官
がクリステンソン公使と会談して、特別な配慮を求めたが進展は無かった。
ペーカー駐日大使は「対応を協議して行く」とするが、米国は逃亡と云う点を
厳しく対応すると予想される。11月1日の報道では米国はジェンキンスさんが
訪日した場合、逮捕して軍法会議に掛けると通告して来た。

 此処で可笑しいのが今回会談で核問題を重点項目としたのは、多分に米国の
意思が働いていたのではないか。核問題は我が国にしても重要だが、問題解決
に際してジェンキンスさんの免責が確約されねば、これは米国による妨害とし
か言えない。楽観的予想をすれば米国の態度は形式かも知れぬが、永く北鮮で
亡命生活を送ったジェンキンスさんには、脅しとも形式とも思えない筈。「儀
式の様なもの」と言い含める事が誰に出来ようか。

 日米政府の意思が何処まで伝わるかも疑問の中では、少なくとも「一切の取
り調べは無い。事情聴取も本人と合意で」程度の事を言わねば当人は勿論、曽
我さんも日本国民も納得しない。40年近くも前の事で、然も日米協調路線の
中で出た問題なのだから、で米国が筋論を振り翳すのは許されない。
従来の弱腰外交から脱却して強気で押せたのは良いが、後々の対応も熟慮せず
に浮かれてばかりいられない、既述した情けない鯨論争2の様な竜頭蛇尾では
済まされない人権問題だから。

 続報では米国は恩赦を検討する意向だ。これでまた米国は日本に貸しをつく
った事に成るだろう。核問題は米国の御先棒を担がされた面もあるのに、40
年も前の詰まらない逃亡で恩赦とは笑止だ。米国は今まで奇麗事だけで遣って
来たのか。そもそも朝鮮動乱時の戦後処理は米国内事情なのに、何時の間にか
日本に対する「配慮」に化けて終っている。
北鮮問題色々 11月7日

 長引く拉致問題の「完全解決」で、政府や関係者の対応に様々な疑問が出て
来た。問題の根源が北鮮の国家犯罪である事は確かだが、この問題に限らず全
てが上手く行くものでは無い。小泉首相訪朝に始まった我が国の路線転換は、
過去の弱腰外交から脱却するものとして大方の賛意を得ている。一部報道機関
や右寄り等が顕著で、何度も言われて来た「拉致問題を政治利用しない」が空
文化している。拉致に関する外交交渉が特異なのは、被害者とその家族、家族
会と云う「一般人」の意向が大きく反映されている事だ。


 全てを満足せねば一歩も譲らぬ姿勢は分かるが、従来の日本外交に慣れた外
国(特に支那・朝鮮)に生兵法が何処まで通ずるか。外面だけ繕った振る舞い
で少数民族を泣かす結果と成った、TWCでの原住民生存捕鯨の愚の再来に成
りはしないか。政府の言う「一貫して・・」や家族会の「一枚岩に成って」に
は、私に限らず疑問が出始めた。蓮池夫妻と地村夫妻は相似しているが、横田
さんや曽我さんの事例と同一視出来ない。連帯が全体主義に過てば、悪平等に
成る危険も大きい。

 五人を再度北鮮へ戻さずは良いにしても、政府職員等が同伴した渡朝や第三
国で残留家族との面会は考慮しても良いのではないか。得に曽我さんが懸念す
る様に、極度に長引いたり途絶えたりする危険がある。米国が恩赦を与えたと
しても、ジェンキンスさんや子供達が来日しない可能性は高い。ジェンキンス
さんは拉致では無く、自らの意思で亡命したとされる。その事が確かであって
本人に訪日する気が無い場合、曽我さんの扱いは如何するのかとの問題を誰が
解決出来るのか。家族が来日しない場合に、ひとみさんは単独でも渡朝する積
もりと観られる。

 「何をしてでも」再会したいとの気持ちを、「一枚岩で、一貫して」で他人
が抑え込む事が何処まで許されるかも問題と成る。曽我さんの場合は第三国で
の面会や、政府関係者が同行しての一時的訪朝も選択肢として残すべきで、現
段階で全否定するのは早計だ。或る程度強く対処出来るのは、地村・蓮池夫妻
の事例だろう。それでも本人は未だに慎重な振る舞いをしている。

 横田めぐみさんの遺児とされるヘギョンさんも複雑で、父キム・チョルジン
さんと新しい母、3歳の異母弟で家族を構成する。恐らく政略結婚させられた
と思うし、夫の正体は不明である。横田夫妻はヘギョンさんを引き取りたい意
向だが、単身での渡日は決意しないし周りが認めない筈だ。あったとしても、
それが家族を引き裂く事は、本欄でも既述してある。海を隔てた交流しか考え
られないのでは?蓮池さんや増元さんの家族が強硬だが、「皆が一つの家族」
との考えも良し悪しだ。曽我さんの人生を誰も強要出来ない。

 曽我さんは年老いた父と妹しか居らず、強力な代弁者は周囲に居るのか?
本人が希望するならば外務省職員が付き添って、渡朝するなり第三国に出向く
なりして、残留家族達と面会出来る様にすべきだ。増元照明さんの焦りや無念
は、誰もが理解しなければ成らない。世話役としての蓮池透さんの立場もあろ
うが、一枚岩は精神的な事柄に用いるべきで、誰にも同じ対応では無いだろう。

 また、硬派なら何でも良いと言いた気な日本テレビ(読売)も問題だ。相変
わらず有田芳生が、「社民党は何とかせよ」と繰り返している。常連の枡添要
一の発言にも肯ける点が無さ過ぎるし、被害者を持ち上げていれば何でも良し
とする報道内容も、一段と阿房らしさを増した。他の局ではみいはあ的な番組
が多く成った。北鮮人の暮らし振りや特異性をこれでもかと流し、軍事マニア
が引張り凧にされている。しかし、北鮮の戦時歌謡や高揚アニメーション映画、
耐乏生活を観ると其の侭、半世紀前の我が国ではないか。

 子供向け番組の「蛙歩哨」は幻の戦意高揚映画と云われ、少し前に発見され
た「桃太郎・海の神兵」の登場者(擬人化動物)とそっくりだ。北鮮の耐乏生
活報道を観て、昔の我が身を思い出す年配者も多いだろう。良い加減な指導者
等によって戦争に導かれれば、北鮮でも日本でも先ずは庶民が地獄を体験する。
戦争を知らぬ世代が面白がるのは兎も角、年を重ねた者やマスコミまでもが興
味本位で取り上げるのは愚かだ。半世紀前の我が国と現在の北鮮で、然程大き
な違いは無いのかも知れない。・・・国防婦人会、軍国少年、軍歌、個人崇拝、
一億一心、国民服、欲しがりません、特権階級の腐敗・・・スルメで作った革
靴、メチール焼酎、犬猫蛇の肉食い、飢餓・・・
ワイドショー化した北鮮問題(北鮮の逆襲)11月10日

 長引く拉致問題でテレビ報道も、多くがワイドショー化して来た。
娯楽番組出身者がしたり顔で煽り立てたり、軍事マニアが如何でも良い事を事
細かに開陳する。北鮮から来た「監視員」の動向を、一挙手一投足に至るまで
張り付き取材するテレビ局。腫れ物に触る如き扱いに慣れ切ったかに見える拉
致被害者と家族にも、同情を別にして些か辟易して来たこの頃だ。報道量の多
いと思われるのが読売テレビだが、他に攻撃的なのと出演者と発言に偏りが見
られる様に成った。

 ここの常連的な有田芳生は発声は穏やかに見えるが、言う事が陳腐で変に攻
撃的だ。「社会党は善後策として北鮮へ行き、解決に努力する様に説得しろ」
との発言には呆れた。他にも可笑しな発言はあるが、静かな語り口だから看過
され易いのだろう。社会党は相手を見抜けなかっただけだが、今は下手な画策
は出来る訳が無い。細かい説明は要らないだろう。中継に出てくる地方局の女
性アナウンサーも、如何云う訳かきつい顔付きと口調の者が多い。反面で被害
者等には過度に媚びるのだから、尚の事に嫌味が倍加する
被害者の地元自治体が競って新設した「支援部署」は大方の建て前とは逆に、
拉致問題が「政治利用」されて仕舞った表れだ。村興し町興し、竹下内閣の
「ふるさと創生」騒ぎを想起した。

 分かり切った事を面白可笑しく百万遍する番組ばかりで、本質に迫ったり大
局的に考察する番組は稀有に成った。今は北鮮怪しからん一辺倒で浮かれてい
るが、徐々に始まりつつある北鮮の逆襲を考える者は希少だ。政府は一般人よ
りも実際的な考えで在る筈だが、田中均・アジア大洋州局長辺りを見ていると
何ともお寒い限りだ。
この田中局長は以前にも北鮮寄りの対応が問題と成った人物で、マレーシアで
の交渉で問題とされた「約束」をしたとされる。本人は「調整はしたが、あれ
は約束では無い」と惚けている。誰もが言う様に「原点」を考えるまでも無く、
犯罪者との約束が有効か否かなのかだが、北鮮相手に安易に言質を取られて仕
舞ったのが阿房な事。そして小泉首相も安倍・官房副長官も拉致問題を政治利
用したのは既に報道の通り。

 北鮮には自国民までもが人質である事に気付かない者は未だ多く、食料等の
支援を怠り或いは遅延させれば、北鮮はここぞとばかりに国際世論に訴える。
一部国内世論にもある事だが、拉致事件と過去の戦争犯罪を対比させる論法も
侮れない。「戦争犯罪を放置しながら、拉致問題を言うのは片手落ち」、「十
数人の命と虐殺された戦争被害者は比較に成らない」等の声は、過去と現在進
行形の問題を摩り替える間違いがある。しかし、適正に扱えば過去の戦争犯罪
は十分且つ、強力な北鮮側の攻撃手段と成る。
1959年〜84年までの在日朝鮮人帰還運動で、夫や子供と北鮮に渡った日
本人妻は1831名とされる。しかし、この妻達の多くは日本国籍を棄ててい
ないので、この点も日本政府が無関心を決め込む訳には行かない。
拉致問題への疑問11月11日

 拉致事件報道も2ヶ月を迎えて漸く、同情や憤慨一辺倒ばかりでは無くなっ
た。マスコミ報道が2極化して来たのも面白く、被害者とその関係者なら何を
言っても許されるかの如きが読売テレビだ。他局は遠慮勝ちにも、被害者周辺
への批判も報道する様に成って来た。揺れる曽我さんを家族会が説得すると云
う点を捉えて、「あれも洗脳ではないのか」と発言した出演者もあった。
私はこの番組を見て、言い回しに引っ掛かりはあるものの、的を射た発言と感
じた。番組内でこの発言を補足したのを見ると、抗議の電話があったのだろう。
洗脳とは言い過ぎだったろうが、五人一緒くたの対応に無理があるのは当然と
思う。

 曽我さんの拉致は予定外の告知で判明したが、今までは拉致と認定されてい
なかった。他の被害者との違いが多く、元逃亡米兵と言われる夫の訪日すら危
ぶまれている。蓮池・地村夫妻と違って、共に拉致され行方等が一切不明の母
親が居る事。病弱の老父、嫁いだ妹の三人が身内の様で、他の4名とは発言力
にも影響力にも大きな差がある。新潟県知事曰く、ジェンキンスさんを米国の
訴追から免責して貰う為の署名運動を起こすと言う。これは何とも頼り無い事
であり、外交交渉で解決すべき問題だ。北鮮はこの問題を好材料と捉え、残留
家族への宣伝材料とするだろう。

 米国すら説得出来ずに、何で北鮮と「強硬な」外交交渉が出来るのか。石原
慎太郎などは報道番組の中で、「子供だけ帰国させ、夫の帰国は諦めて貰うん
だな」などと言っている。子供の来日すら無理ではないかと思うが、慎太郎が
御気楽に言うと、何とも無責任に聞こえる。有り体に言えば横田夫妻が孫に会
いたい、或いは引き取りたいと言う願いは諦められるものだ。理由は既に述べ
た通りである。矢張り曽我さんの事例は、他とは別に勘案するのが妥当だ。

 政府も被害者の地元自治体も、各種支援の大盤振る舞いと連日の歓迎行事で
何かをアッピールしている。永住に向けて住宅や就職、生活支援や新法の制定
も計画された。支那残留孤児とその家族に対する支援を参考にして、特殊事情
と云う事で加減すれば良いのではないか。国民栄誉賞の感覚で大盤振る舞いも
程々にしないと、他の事例との均衡が取れなく成る。明白な政府の嘘と不誠実
でドミニカ等へ棄民された南米移住者や、北鮮帰還事業で彼の地に渡った日本
人妻も忘れまい。

 何処ぞで「家族会などが外交を動かしている」と聞いたが、良くも悪しくも
その通りだろう。政府外務省に入る情報で被害者・家族に関わるものは、報道
より先に関係者に知らせよとの要求(抗議)があった。大袈裟に言えば、これ
は家族等による検閲とは成らないか。また蓮池透さんが会見の中で、「色々と
有り難いが、失われた24年間を如何して下さるのか。」と話した。これは非
常に気に成る言葉で、若しもこれ以上の事を望んでいるならば、甘やかされ過
ぎたのではないかと思って仕舞う。

 田口八重子さんの事も気掛かりだ。地村夫妻、蓮池夫妻、横田さん、有本さ
ん、増元さんは声が大きいから報道回数も多く、各方面に対する要求もし易い
だろう。田口さんは金賢姫の日本語教諭とされた事から、過去には拉致を幇助
していると疑われ、家族会からも疎外されていた。敵対扱いさえされたと云う。
過去に於ける政府や政党の無策を詰った関係者は、田口さんの家族達に謝罪を
したのだろうか?些か気に成る事だが、謝罪済みならば結構な事だ。

 以上の事柄を踏まえて家族会や救う会などは、此所で対応の見直しをしては
如何だろうか。即ち一枚岩や団結も臨機応変にして、特殊事情や北鮮残留家族
の「本当の意思」を忖度する必要がある。被害者の帰国を前にして、家族会が
「我々は一つの家族」と言った。これはこれで美しい言葉だが、過度の干渉と
成る危険はある。個々の事例では、本人自身の意思を尊重する事も肝要だ。
先の報道番組で出演者が漏らした「これって洗脳だよね」とは、強硬一本槍に
も見える家族会や救う会の統制と、押し付けにも見える「説得」に対する率直
な感想だったと思う。
報道が自ら政治利用の拉致問題

 先にフジテレビ等のヘギョンさん会見問題を、読売テレビが非難すると共に
関係者を煽る様な番組構成をしていると書いた。これに対してフジテレビが読
売テレビのおちゃらけ番組の行き過ぎを批判、嘗ての朝日新聞対読売新聞の誹
謗合戦を想起させられた。どちらも大人気無い点があるが、それにしても読売
テレビの報道姿勢は如何したのか。拉致被害者や周辺の言動には、全肯定出来
ない部分もあるのは確か。それを恰も皇室報道の様に批判は一切せず、且つ他
局が批判的な報道をすると、それを攻撃すると云う偏狭な姿勢が目立つ。

 読売テレビでは草野仁が急先鋒だが、他の司会者や出演者も選んだ様に同傾
向なのが怖い。本日は新たに「週間金曜日」が槍玉に上げられた。内容は北鮮
に住むジェンキンスさん一家との会見だ。これを「週間金曜日」記者から見せ
られた曽我ひとみさんが取り乱し、それが理由で本日予定されていた記者会見
が取り止めに成ったとしている。北鮮での会見内容は、ジェンキンスさんが募
る思いを吐露、再び会えなければ死んだ方が増しと嘆く・・・

 二人の娘も再開を待ちわびる思いを告げ、父親と同様に日本への渡航は眼中
に無い様だ。在北鮮の家族への取材も会見も、北鮮政府の許可が無ければ不可
能である。故に先のヘギョンさんの会見も今回の会見も、北鮮の宣伝工作に利
用される危険は否めない。そうかと言って、それでは日本政府主導の報道体制
は如何かと云うと、これは危なくて信用出来ない事は過去に明らかだ。
報道各社の自主的な企画はあるべきで、北鮮の宣伝云々は報道と視聴者が取捨
選択する能力を持つべきだ。お仕着せの報道は先の大戦時の、大本営発表だけ
にして欲しい。取材行動を単純に非難すべきではない。

 この取材の中では家族が外務省の斉木参事官と、中山・内閣官房参与を詰る
部分もあると言う。曽我ひとみさんを10日程で北鮮へ戻すと云う約束があっ
たのに、日本政府は約束を守らないと言うのだ。これに就いて中山参与は「話
しはしたが、その様な事は頭に無かった筈」と言っている。約束していないと
云う事だ。曽我さんと面会した新潟県議の話しでも、曽我さんは約束していな
い筈だとしている。また、家族会の蓮池透事務局長は、「北鮮の宣伝に乗せら
れたマスコミに激しい怒りを感じる」とした。曽我さん自身は明日、記者会見
の予定だ。

 本人で無い家族会や救う会が何処まで曽我ひとみさんを忖度出来るか、或い
は代弁出来るかは不明だ。弱い立場の曽我さんを守ると云う見方も出来るし、
他の大方の局で言われる様に、立ち入り過ぎとの見方も間違いとは言えない。
ジェンキンスさん一家が真実を話して居ないとも、日本側が全てを間違い無く
発言しているとも断定は出来ない。
先ず外務省だが、拉致に関する過去の言動だけで無く、鈴木宗男事件で明らか
に成った「伏魔殿」的体質や、歯切れの悪い田中均・アジア大洋州局長などが
外務省の言を直ちに信用出来ないものにしている。安易に断ずるのは早計に過
ぎるし、待ち構えていた様に報道批判をするのも考え物だ。自制は良いが、自
粛は13年前で懲り懲りだ。


 北鮮からの通告として、「一時帰国者を北鮮へ戻すとの約束が守られないの
で、次に予定していた安全保証に関する会談は取り止める」と連絡されたそう
だ。日本政府は意に介さず、予定通りに行くとの事。北鮮の逆襲はこれからだ。
弱い者を苛めて「毅然と強硬」11月17日

 予測された事だが外国の団体から、北鮮の飢餓を訴える情報が出て来た。
WFPのモリス事務局長からのものだが、北鮮では慢性的な食糧不足に加えて
今年は、日本からの食糧援助が途絶えている。更に重油の入荷も途絶える事に
成り、食料不足と酷寒で多数の死者が出る事態を回避出来ないのも確実とされ
る。日本からの緊急食糧援助を強く望むとしているが、政府は国内世論特に拉
致被害関係者や議員からの要望に影響されるだろう。拉致被害者周辺や関係議
員の多くは、北鮮に対しては強硬意見一本槍だ。

 流石に北鮮国民が飢えようが、凍えようが構わぬとは言っていない。北鮮の
庶民を気遣う発言が無い事も確だが、これには積年の恨みや苦労を考えると、
或る程度は仕方ないのかも知れない。拉致議連の平沢勝栄代議士だけは、「コ
メ支援とその他援助は別、コメ支援は実行する」と発言している。本頁で繰り
返すまでも無く、北鮮国民も北鮮・金正日体制の人質なのだ。これを忘れて困
民を飢え死にさせては、「保守」や政府等が一つ覚えの如く繰り返す「国益」
を損なうのではないか。万一でも拉致被害家族や周辺から、米支援必要無しと
の発言があれば、当然の事として厳しく反論せねば成らない。

 我が国のスーパーマーケットや外食産業では、未だ食べられる物を惜し気も
無く捨てる程の飽食である事。慢性的な米余りで、減反まで強制している事を
諸外国は知っている。日本の出し渋りによって、誰が一番困るかも知っている。
やがて出るだろう朝鮮人強制連行や虐待等を引き合いに出された時に、どの様
に反論出来るのだろうか。ネット内でも各論ある問題だが、政府が認めて謝罪
をしている事は重過ぎる現実だ。背景あやふやな国益よりも、人間としての心
を重視すべきだ。痩せ蛙が国益、国益と突っ張っても、精々が米国の「黄色い
アンクル・トム」にしか成れないだろう。
自粛と云う名の統制11月19日

 週刊誌「週間金曜日」の報道を巡って、激しい批判と非難の嵐が吹き荒れて
いる。テレビでは日本テレビ(関東では4チャンネル)が容赦無い批判、拉致
事件関係者の怒りを何度も流している。家族会の怒りが激しく、特に蓮池・事
務局長の言は斬り捨て御免、問答無用の感があった。増元照明さんも強い調子
で、「釈明するべきだ」としている。この問題を他局も批判しているが、日本
テレビの様に扇動とも思える論調ではない。しかし、この批判に対する「批判」
もあり、傾聴に値する意見が多い。

 過日のフジテレビ報道と今回の「週間金曜日」叩きから、13年前の「一億
総自粛」と報道の萎縮を思い出して寒気がした。「13年前」とは昭和天皇が
重態に陥り、死去するまでに日本国内に敷かれた「発令者なき自粛令」だ。
曰く、「日本国民全てが陛下を慮り、平癒を祈念するべきである。」との空気
の下で、「当面は歌舞音曲の類いを自粛、祭りや娯楽的集会は取り止めよう」
と成って仕舞った。

@日産自動車のCMで井上陽水が、「お元気ですか」と言うのが「陛下の御病
気に対する配慮が無い」と抗議されて中止に成った。

Aバラエティー番組などの娯楽番組や、先の大戦時の責任に関するものなど天
皇批判に繋がるものの多くが中止に成った。

B全国各地の夏祭りや各種イベントが、中止や内容変更を余儀なくされた。結
婚式を延期したとか、私的な祝宴を思い直した事例も多かった。

Cテレビや新聞で天皇関連の報道が少ないと、「何故、報道しないのか」との
抗議や要望があった様だ。一方で、余りの天皇関連報道の多さに、レンタルビ
デオNHK教育テレビの視聴が急上昇した。

D可笑しく感じたのは「きょうの御病態」であった。新聞紙上や晩のテレビで
「本日の陛下の下血は××CCでした。」と流す。これには「夕食時に他人の
しも(下)からの出血量を聞きたくない」との意見もあったが、死去まで延々
と流された。


 先ず始めに「週間金曜日」の黒川宣之・編集主幹の、何とも歯切れ悪い会見
を指摘して置きたい。四面楚歌の総攻撃にたじろいだのだろうが、取材と発刊
に特段の問題は無いだろう。曽我さん宅へ訪問して尚、反応を期待する様な態
度が助べえと言える。この辺に問題はあっただろう。
北鮮国内での取材で真実に迫れないのは周知、それを取捨選択するのは読者の
常識でもある。電話を掛けさせれば良かった云々との批判が、会見や他番組の
出演者からあった。これは的外れな、言って見るだけのものだろう。実現不可
能な事であるから、念頭に無かったとしても問題は少ない。家族は電話は掛け
たくないとの発言もしている。

 何しろ情報が少な過ぎるのが、報道各社が独自会見を企画する理由だろう。
国内からの発信は辟易するほどに溢れているのに、北鮮からは残留家族の声が
入らない。外務省もはっきりしないし、家族会が報道に介入するが如き発言を
している。帰国者にしても発言しているのは殆どが家族達であり、帰国者自身
が自分の言葉で話す場は少ない。例えば蓮池薫さんと地村保志さんの論調が似
て来たのは、背後で原稿を書く者が居るのではないかと思って仕舞う。隠して
いる事や統制されている部分は多いだろう。

 既に何度か書いた様に日本テレビの姿勢に偏りが多く、局も出演者も徒に怒
りを煽る場面が多い。これでは北鮮での独自取材など誰も出来なくなり、家族
会等の意に添う報道しかされなくなる。秘密主義の外務省の対応も、独自取材
が出て来る原因だ。報道は見聞きした侭を伝えるのが第一義であり、視聴者や
読者は其処から判断すれば良いだけの事だ。北鮮の体制に関しては十分過ぎる
程の報道があった筈だから、単純にフジテレビや雑誌の報道姿勢を批判するの
は早計過ぎる。また、家族会や周辺からの批判に対して理があるならば、批判
対象にされた各社は毅然と反論して欲しい。物言えば唇寒しでは戴けない。
これで良いのか「拉致問題」11月20日

 20日に予定されていた脱北者(青山健煕)さんの、国会による召致が直前
になって急に取り止められた。替わりに民主党が独自で、顔を隠させての記者
会見を開いた。背景には都合の悪い事を言われるのを警戒した外務省が、与党
に働き掛けて潰したとの見方が強い。会見の詳細は省かれて報道されたが、松
木薫さんの遺骨の件などで発言した。北鮮では火葬の習慣が無く、信仰の問題
からも絶対にしない事などを述べた。一見して12の嘘が直ぐに判ったと云う
他に、北鮮へ渡った日本人妻の殆どが、過去4回に渡る「粛清」で死亡したと
も語った。

 召致が取り止められた理由は「身元不明の人物は拙い」との事だが、これに
は皆が好い加減な事と訝っている。外国人登録証明等の証明手段は幾つかあり、
何よりも政府・外務省が身元を知っている筈だと云う。青山健煕さんは、帰還
事業で北鮮に渡り、金体制下でスパイ活動もしていた元在日朝鮮人だ。その後
は支那へ脱出した後に外務省の計らいで、支那政府の偽造パスポートを使って
日本へ戻った。日本へ戻ってからは外務省に対して、北鮮での諜報活動を話し
たり、北鮮の機密を暴露したりしていたと云う。また、報償として幾許かの金
銭を外務省から貰って生計を立てていたそうだ。正式な帰還では無いとかの理
由で、一切の支援は受けられないとも云う。

 以上の経緯の他に外務省からは、報酬に対する白紙の領収書を求められたと
も言っている。外務省が何度も遣って来た水増し請求ではないのか。これ等の
事を国会で話されては困るのだろうと云う推測が成り立つ。不確か情報だが、
青山さん招致を聞いた外務省幹部が、蒼白に成ったとの噂も出ている。外務省
の圧力に負けた自民党その他も不甲斐無いが、鈴木宗男事件の様な汚れた結び
付きが出て来るのかも知れない。

 拉致被害者等に対する挙国態勢での、支援策
の概要が明らかに成った。国と地方公共団体は
被害者に対する支援を積極的に行う等だ。
それによると蓮池・地村夫妻には永住の決断ま
で月額24万円、曽我ひとみさんには月額17
万円を5年を限度に支給する計画だ。
決断時には一時金として3ヶ月分を支給される
予定だ。3年後には諸条件に対する見直し規定
もある。他には各自治体が住宅や就職等の支援
を計画して、専門の対策室まで設けている。

 これに対して家族会では、拉致されていた期間の慰謝料の支払いを求めてい
る。家族会からの「政府の支援金には慰謝料が含まれるのか」との質問に、政
府は「拉致期間に対する慰謝料の意味合いは無い」と答えた。直接の対象に成
った「五人」の他に、拉致と認定された他の者や不明者及び家族への支援も要
求した。他に5年間の支給では短い、事情が夫々違うので個別の対応も必要と
も要求している。・・・今までは大盤振る舞いと表現して来たが、これは些か
図に乗り過ぎた要求ではないか。拉致問題の特殊事情は分かるが、他との均衡
も考えるべきだ。例えば支那からの残留孤児帰還では、当面の生活保護適用と
諸支援で済ませている。

 今回の場合は日本で同居して面倒を見る親達が居て、一般的な生活保護は適
用が難しいと云う。拉致被害者との事情も考慮すると、この様な支援策しか無
いと云うのが理由らしい。そうすると他の事例、例えば支那残留孤児や「非公
式」に日本へ逃れて来た脱北者達との均衡を如何に取るのか。政府の責任を言
うのならば、ドミニカ等の南米移民やシベリア抑留者も何か言いたいだろう。
現に裁判中の問題もあるし、テレビでは何度も政府に騙されたとする南米移民
の特集を遣っている。彼等は外国では無く、日本政府に騙されたのだ。

 個別の対応と言うならば曽我ひとみさんだが、報道番組での憶測発言とは違
い、米政府の態度は予想外に硬いと云う。情状酌量の余地は在るかも知れない
が、米国はジェンキンスさんを脱走兵・反逆者と観て居り、事情聴取や訴追も
あり得ると発表している。最低でも細かな事情聴取は免れない。拉致議員連合
の平沢代議士も働き掛けると発言して居るものの、米国の態度が余りにも頑な
である。救う会や家族会は報道叩きでは威勢が良いが、米国への働き掛けは遣
っているのか。少なくとも報道ではその様な事はしていない様だ。小頁で私は
曽我さんに対しては、個別の事情を考慮して別な対応が必要と言って来た。

 家族会は20日の会見で「個別の対応も必要」と主張している。では家族会
自身は如何なのかと云うと、一枚岩や団結は言うものの、曽我さんに対する配
慮が十分だったか。今は縮んでいる外務省や報道に対しては威高だが、米政府
に対して及び腰では無いだろうと期待する。ジェンキンスさん問題が解決出来
ない様では、対北鮮交渉などは到底覚束ないだろう。各方面に対する態度と云
い、今回の要求と云い、拉致被害者だから何でもと云う訳には行かない。もう
少し謙虚に成れと提言する。
救うべきは他にも居る11月21日

 帰国した五人の拉致被害者には、連日の様に政府や地元自治体からの支援策
が連発されている。過剰なまでの大盤振る舞いと、マスコミや世論の珍獣パン
ダ以上のもて囃しはエスカレートするばかりだ。当然、被害者とその周辺から
の要望もエスカレートして居り、金銭補償や特別扱いの要求も出始めた。
一方で今回の五人よりも同情すべき人達も多く、実数は何人に成るかも判らな
い程だ。北鮮帰還事業で渡朝した朝鮮人と共に渡った日本人妻、拉致されたで
あろう日本国民達である。帰還事業で渡朝した日本人の中には、日本国籍を棄
てていない者が多い。日本政府は勿論、世論もこれ等の人達を忘れる事は許さ
れない。

「拉致被害者支援法案」
 政府は自民党の作業チームと超党派議員連盟に「拉致被害者支援法案」を提
示した。国と地方公共団体の責務を明記して、滞在支援金や援助金、給付金を
5年を限度に支給する。永住決意まで夫婦の所帯に月額24万円を、単身者に
は17万円を支給、3人世帯では27万円と成る。決意後は4ヶ月分を一時金
として支給する他、1所帯当たり10万円の基礎額と、一人当たり五万円の加
算金を5年を限度に支給する内容だ。就職や子供の修学の支援など、豊富な支
援も盛り込まれている。

 これに対して家族会の横田会長は更なる拡大を要求、「被害者達は裸で帰国
したのだから一時金を出すべき」と発言。蓮池透事務局長は「支援策は最低限
のもので、慰謝料他は別に出すべきだ」した他、24年間の償いをしろと要求
した。永住決意後に支援金が減額されるのは可笑しいと言う他に、期間も短か
過ぎるとの不満を漏らした。政府自民党は法案を修正したが、今後更に拡大修
正される余地がある。これ等の大盤振る舞いは他の事例と比較されて、国内外
に様々な反撥や波紋を拡げるだろう。人気取りに走り過ぎている。

 支援策に対する反応(批判?)は意外にも日本テレビから出た。21日早朝
の番組で報道専門の解説者が、「内々に帰国した人達に支援が無い。これを放
置してはいけない」、「帰還事業で北鮮に渡った日本人妻には支援が無い」等
と話した。反撥を用心した控えめの発言だが、日本テレビにも良識が残ってい
た。芸能番組の体質から脱却出来ない、或いはしない司会者や出演者の起用は
限界があると云う事だ。これからは更に批判も出て来るだろうが、良識ある正
論は大歓迎だ。

 北鮮に対する強気政策の一方で、米国に対しては物乞い状態なのが現状だ。
夫ジェンキンスさんに対する強硬姿勢を崩さぬ米国に、曽我ひとみさんは在日
大使館への直訴を検討していた。周囲と拉致議連の説得の結果、当面は国に対
処を任せるとした。ジェンキンスさんに対する取り調べが形式的に終わるとし
ても事実上、曽我さん一家は日朝間に分裂する可能性が高い。ワイドショーの
出演者達には、調べは通過儀礼として楽観視する意見が殆どだ。しかし、北鮮
に住むジェンキンスさん一家にとっては、来日を躊躇うに十分過ぎるものだ。
厚遇の必要は無い11月26日

 拉致事件の被害者支援問題で、蓮池透・家族会事務局長が突出している。
二言目には飛び出す「24年間の慰謝料」には横田会長も否定的だ。横田会長
は「慰謝料は北鮮に請求するもの」と、至極当然の認識を示した。蓮池氏は慰
謝料を日本政府に請求する根拠を明確にする義務がある。後に成って「北鮮に
代わって一時的に立て替えろと言った積もりだ」とは言えまい。支援案に関し
て「提案は最低限のもので、これが全てではないと期待する」との言葉に続け
て、「24年間の慰謝料が含まれていない事を確認した」と発言した。これは
政府に対して慰謝料の支払いを求めた発言に他ならない。

 成立が確実視されている支援法案の内容は次の通り。
帰国した五人に付いて単身者(曽我さん)は月額17万円、二人所帯(地村・
蓮池夫妻)は月額24万円を5年を限度に支給する。北鮮に残留する家族が帰
国した場合は更に一人に付き月額3万円が加算される。その場合は夫と子供二
人の曽我さんは月額26万円、子供二人の蓮池さんは30万円を、子供三人の
地村さんは33万円を支給されることに成る。

 これは各人が住む地方自治体の、一般行政職の平均給与に迫る高額だ。例え
ば曽我さんの住む新潟県真野町では31万5300円、蓮池さんの新潟県柏崎
市では37万844円、地村さんの福井県小浜市では34万6300円と云う。
帰国した五人だけで無く、正式に拉致被害者と認定された8名と、横田めぐみ
さんの遺児ヘギョンさんが「帰国」した場合にも適用される。その他の「疑わ
しい事例」に付いては努力目標と成るらしい。他には@公営住宅への優先入居
A就職支援B朝鮮語相談員を小・中。高校に派遣する等の支援も含まれる。

 それだけでは無く、国民年金の保険料を国が全額負担する事を、政令ではな
く法案に直接明記すると云う。政府や拉致議連は連立三党で合意後に、議員立
法の形で来週中に成立させて来年1月1日から実施の目論見だ。流石に連立す
る公明党と保守党から、「支那残留孤児の事例と比して、厚遇される理由を明
示しないと国民に説明し辛い」との意見が出た。その結果「国家テロによって
北鮮に居住せざるを得なかった特殊事情を勘案する」との文言を加えるそうだ。

 上記の大盤振る舞いとは違い、非公式に帰国した脱北者や北鮮に住む日本人
妻(日本国籍保持)などは対象外に成って仕舞った。北鮮で厚遇されていたと
云う五人の帰国者の支援はするが、劣悪な状況の日本人妻や外務省に使い捨て
された青山健煕さんは如何でも良いのか。政府・与党・拉致議連やマスコミ・
世論は、支援無きこれ等の人々を見殺すのだろうか。家族会や救う会はこれで
満足なのだろうか。帰国した五人に対して、これ程までの厚遇は要らない。

 慰謝料要求に疑問を呈した横田氏にしても、その後のインタビューで「帰国
者は食費も出せず、親が負担している」として支援の蓋然性を話した。これは
説得力が全く無い。被害者の許へは全国から多くの見舞いが直接届き、更に家
族会からは「全国から」として見舞い金も届いている。新聞・雑誌の取材やテ
レビ等への出演も目白押し、「食費を親が負担・・・」と言う言葉が空々しく
聞こえる。被害者・家族自身は勿論だが、家族会や救う会・拉致議連もこれ等
の身勝手を諌める常識は無いのか。マスコミも何時までも何処までも、被害者
・家族を甘やかすべきではない。
 25日夕方のテレビには蓮池事務局長と共に安倍・官房副長官も出演した。
そこでも慰謝料に固執する蓮池氏に安倍氏は、「それは北鮮に請求するもの」
とかわした。

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