■ランカウイでの結婚式について ランカウイで結婚式を挙げたい!けれど、どういう風にすればいいのか、疑問に思っている方に、実際に現地でマレー式ウェディングをされたyumikoさん夫妻からレポートが届きましたので、ご紹介します。 ■手続きに必要な書類など 私達の場合、旅行が先に決まっていて「どうせ行くなら結婚式を」って後からの発想だったので、出発2週間前くらいの直前に色々と手配し、ペランギの日本人スタッフの方が「日本人同士の結婚式は初めてだから」と気合を入れてくださったので、本来のとは少し違うかもしれませんが、ご参考までに。 ペランギとの間にKLの旅行会社を通していたのですが、その旅行会社から送られてきたメールは以下の通り。
* もし再婚ならば正式な離婚認定書、死別とかなら前配偶者の死亡届など、現在双方の個人が正式に結婚できる身分であるかどうか?を確認するためだそうです。 (イスラム教を国教とするマレーシアでは重婚とかは認められておりません。) **4)&5)の書類は戸籍抄本・謄本になるかと思いますが、必ず英文の物、或いは英訳付きの物で、それに日本政府の正式なスタンプ(役所が認めた正式な物)或いはマレーシアの大使館などで認められたスタンプチョップ押印のものが必要です。一応、日本のマレーシア大使館へも御確認頂ければ確実かと思います。 「一応、日本のマレーシア大使館へも御確認頂ければ確実かと思います」とのことでしたので、在日マレーシア大使館へ連絡。 担当部署へつないでもらったところ、「日本人同士のマレーシアでの結婚なんて聞いたことありません。本当に日本人同士なのですか?」と言い、いったん保留。上司に聞いてきたようで「やっぱり日本人同士の結婚登録なんてしてないですよ。在マレーシア日本大使館で確認してから連絡して下さい」という答えでした.(なんだか疑われているような口調で、切った後落ち込みました・・・) 。書類提出期限までもう時間がなかったので、結婚登録を出来ないのを覚悟で、自分で辞書を見ながら英訳したものと日本語の原紙をペランギへ送りました。 その後、ペランギの方が、ペナンの日本領事館と連絡を取って下さって(ランカウイの前にペナンへ寄る予定がありましたので)、そちらでスタンプ付きの独身証明書などを発行してもらうように、担当者の方にお願いしておいてくれました。 ペナンの滞在が2泊3日で、その1日が休日になってしまう為、到着した日とその次の日に行くしかなく、到着後すぐに電話をしたのですが、いらっしゃらなく、次の朝に連絡してもダメ。午後ならいるということで、少し焦りました。 ペナンの日本領事館が入っているビルの入口(受付)でパスポートを見せ、何か書いたような気がします。で、エレベータに乗って領事館へ。 必要事項を記入し、手数料などを支払い、無事書類ゲット。(ペナンの領事館の方も、なんで?と不思議そうでしたが) その手の書類は、日本ではなく、在マレーシア日本大使館などで発行してもらえるのでしょう。 で、それを持ってランカウイへ。 ■ランカウイに到着 ランカウイ到着後、すぐに打ち合わせ。(と言っても、そんなに長い時間ではありません) 日程の短い私達は、その日に第1の役所へ。 彼の履いていたサンダルを見て、これではちょっと・・・・と言われ、履き替えることに。 私もサンダルでしたが、たぶん平気ということで、そのままで。 (格好も短パンなどではダメです) 第1の役所は行くだけです。担当者が手続きをしてくださるので、何もせず、イスに座って待っているだけです。 その後、貸衣装屋さんへ行き、自分の着たい衣装選び。男性は女性と対になっているので、女性が選ぶと、男性のも決まります。 形は何着もあるのですが、サイズはなしでした。後で合わせてくれるそうです。 帰りは途中で降ろしていただき、結婚式に履く靴を買いました。 ランカウイ2日目、特にやることはないとのとこで、のんびり過ごしました。 (私は日本出発から引き始めていた風邪が悪化し、マレーシアで買った薬を飲んでいたのですが、あまり良くならず、半日はベッドで寝ていましたが。) 次の日は結婚式だ! 出来るかなぁ、出来ないかなぁという不安は感じで日本を出発したものの、気が付けばなんとか無事に出来そうな状態になっており、嬉しさと、ご迷惑をかけた皆様に感謝と、ホント?という気持ちが入り混じっていました。 日本で、旅行会社とやり取りしている時に「こちらで真っ白な状態で手続きをされる場合は、5日間での処理は難しいかも・・との事で、 只今確認してもらっています。こちらの役所は、日本と違い、先方より日にちや時間の指定を するなど、時間に此方側が余裕を持たないと出来ないのだそうです。 もし、婚姻届は日本で出して、こちらでは証明書・セレモニーのみをご希望でしたら5日間でも 間に合いますが」 というメールを頂いており、「結婚登録は諦めようかぁ」って思いつつ、「いや!出来るところまでやってみよう」と、入って(来て)みるまでは、どうなるか分らない状態だったのです。 ホテルの担当者も、「こんな短期間では出来ないのよ」と言っていました。7日間は要するそうです。 マレーシアで結婚登録・式を挙げられる方、滞在は長めに取りましょう(休日も入るので) ■結婚式へ 結婚式(登録)当日、午前中に第2の役所へ。 言われた時間に行ったのですが、いくら待っても役所の担当者は現れず。 「11時頃に戻るみたいだから、お茶しに行きましょう」と移動。 11時に役所へ戻り、待つこと20分。ようやく担当者登場。 広い個室に呼ばれ、ホテルの担当者と一緒に中へ。 手続きはホテルの担当者がして下さいます。 2.3事会話をした記憶がありますが、重要な会話ではありませんでした。 その役所の担当者は多忙な方のようで、その手続きが終わった後すぐに、車に乗ってどこかへ出かけられました。 ホテルに戻り、メークの方到着が1時なので、その前にランチをとろうと思っていたら、注文したと同時くらいにメークさん達(2名)、衣装を持って到着。 慌てて食事を済まし、部屋へ。 メーク・ヘアー・着替えを済ませ、第3の役所へ (私は普段お化粧をしないので、化粧品にこだわりはありませんが、普段使われいるファンデーションがあれば、それを持っていくと、それを使ってくれるようです)。 第3の役所は、今まで行った中で1番きれなビルでした。(第1の役所が一番小さかったです) 場所は、ランカウイ・フェアの近くだったと記憶しています。 ホテルの担当者2名、日本人スタッフの金山さん、カメラマン2名(ビデオ・写真)と共に、役所の中に入り、個室の待合室らしきところで待つように言われます。 ビデオ撮影は、役所に入った辺りから始まります。 待っている間、ランカウイで結婚登録をされたカップルの写真をみます。 写真と一緒に、その国のコインが貼られていますので、今では私達の写真と日本のコインが 貼ってあると思います。 結婚登録をされる方がいらっしゃいましたら、あるかどうかご一報を。 ■面接 しばらくして、私達2人だけ、別の部屋に呼ばれました。 今までは役所へ行っても何もすることがなく、担当者が全て手続きをして下さっていたので、 ちょっと不安になりました。 第3役所ですることを何も聞いておらず(マレーシアでは当たり前のことで、他の国でもそうだと思っていたのかもしれませんが)、その前の第1・第2の役所と同じ、行けばいいという気持ちでいた為、 個室に2人だけで呼ばれた時は、緊張しました。 結婚登録をされる方は、穏やかで優しい感じで話し、偉い(偉そうとは違います)地位の方だと想像させる方でした。 面談は、仕事は何?や何故マレーシアで結婚を?日本にも着物という素敵な衣装があるでしょ?や、若い頃のマハティール首相の写真を見せ、この人知っている?等の質問がされました。 他にもあったと思いますが、(私達にとっては)突然の面談で、緊張していて覚えていません。 事前に、そういうことがあるって事を聞いていなかったのです。 私達の場合は、途中から日本人スタッフの金山さんが通訳に入って下さいました。 役所に英語で書かれた「誓いの言葉」が用意されていたのですが、意味が分らなくては意味がないとのことで、用意されていた英語の文章ではなく、その場で日本語で書くように言われました。 部屋を移動し、別の部屋で待っていた担当者やカメラマン達と合流。 登録者の前で先ほど書いた日本語の「誓いの言葉」用紙を左手に持ち、右手を上げて宣誓です。 その後、指輪の交換をして、結婚証明書にサインをします。 (指輪の交換はホテルでの式でも行います) 英語・マレー語の証明書を1人1セット頂けるので、家には計4枚があります。 証明書には、カップルの他に、2名の承認者のサインが必要ですが、ホテルの方(金山さん達)が サインをして下さいました。 記念に全員で写真を撮って、無事結婚登録終了。 役所の前で数枚写真を撮り、車に乗り込みホテルへ。 後で聞いた話ですが、最後(第3)の役所では、面接をして、その方がOKを出さなければ結婚は認められないそうです。その後に、セレモニーの予定があったとしても、OKが出ない限り、行えないそうです。 又、金山さんは、とても面倒見の良い親切な方なので、今回の「通訳」という仕事は料金に入ってなかったのでは?と思います。 セレモニーでも、「日本でビデオを観られる方が英語だと分らないだろうから」と、進行役の方が話される英語の通訳を引受けてくださいました。 なので、結婚式を挙げられる方は、事前に日本人スタッフがどこまでして下さるのかを確認した方がいいかもしれません。 親や友達がビデオを見るときは、断然日本語訳がついている方がいいですから。 (2人だけの思い出なので、そこまでこだわらなくてもいいかもしれませんが) ■セレモニー 車でホテルへ戻ると、ドンドコドンの太鼓の音と、なんでこんなに人がいるの?ってのに唖然。 あっそうか、これからセレモニーなんだ!もしかして、私達のため? ダンサー達が先頭を行き、その後を付いていきました。 ホテルのロピーを抜けてバギー(Just Marride)に乗り込みます。 後ろには、ロビーからずっと太鼓を叩いて下さっている方々がいます。 その音に反応して、ゲストの方々が部屋から出てきて、手を振ってくれます。 こちらも、王様・王妃様気分で手を振ります。 (結婚登録をして下さる方が「今日一日は、キング&クイーンですから」と言っていたので) 途中からは、バギーを降りて、少し歩きます。 セレモニーですが、壇に座るとクッションの様な枕の様なものを膝の上に置くように言われます。 ダンスの後、クッションに乗せている手を裏返すように言われます。(手のひらを上にします。) その手の上に、スタッフやゲストの方々が、花びら、ライス、水をかけていきます。 彼(彼女)達は、その後bunga telurをもらいます。たしかリボンのようなもので出来た花に、ゆで卵が付いています。(子孫繁栄を意味するようです) 私達も後でもらいました(もちろん卵は食べませんでした)。 5時頃から始まったのですが、まだまだ暑く、汗が顔を垂れてくるのですが、それは黙っていても拭いてくれます。 あまりに日が強かったので、途中で傘をさしてくれました。 本当に、王様・王妃様になったような気分でした。 指輪の交換と、ケーキカットを終え、テーブル席に移動して軽食タイムです。 私達は持って来ていただいたので、後で写真を見て知りましたが、バイキングスタイルだったようです。 そろそろお開きって頃に、パヤツアーから戻られた日本人カップルが来てくれました。 浮かれていたので、お名前を聞き忘れてしまいましたが、ありがとうございました。 事前に、金山さんが日本人ゲストの部屋に、「日本人の結婚式があります」って手紙を入れておいてくれたのです。 その後はホテル内を移動しながら、写真撮影。 珍しい格好でウロウロしていたので、他のゲストから「一緒に写真」と声をかけられました。 部屋に戻ると、ベッドの上に花びらでハートが2つ作られていました。 後で、アンダーウォーターワールド近くのマッサージ屋さんの、マレー系と結婚された日本人女性に聞きましたが、結婚した日は恥ずかしいくらいにベッドが飾られると言っていました。 もったいないなぁと思いつつ、そのままだと寝られないので、その花びらはよけましたが、とてもきれいでした。 あまりの感動に、その日の夜は話まくり、寝るのが遅くなりました・・・。 私達の場合、家族・友人を呼ばなかったので、最初に言われていた金額よりも安くなり、合計でRM5,800+300(貸衣装代)でした(2002年10月の金額)。 その金額には、結婚証明書の手続き、ホテル(外)でのセレモニー、従者&太鼓を叩く方々、ビデオ (システムが違うので持参したビデオでも撮ってもらいました)&写真、ケーキ、ダンサー、キャスタウエイツアー(ランチボックス付き)、空港−ホテル間のリムジン往復、ブーケ、化粧・ヘアーセット、ウエルカムドリンク、シャンパン1本(部屋)、キャンドルディナー(ホテルのレストラン)が込みの金額です。 料金は変わっているかもしれませんので、ホテル又は、旅行会社に問い合わせて下さい。 MALAY TRADITIONAL WEDDING PACKAGE WEDDING PROCEDURES FOR FOREIGNERS MARRYING IN MALAYSIA (共に2000年10月のデータ) 《今回お世話になった旅行会社》 OREX TRAVEL&TOURS 住所:Letter Box No.115, 3rd Floor,UBN Tower, 10 Jalan P. Ramlee, 50250 KL TEL:603-27155699/2017141 FAX:603-27155696/2328473 http://www.orextravel.com その時に担当してくださった方は、伊藤様でした。
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