[記事リスト] [メッセージを投稿] [新着記事一括] [ワード検索] [過去ログ] [管理用]

投稿時間:2001/05/08(Tue) 23:25
投稿者名:和泉常寛
Eメール:ct-club@abox2.so-net.ne.jp
URL :
タイトル:Re: 今さら、ですが教えて下さい。

今日は、Ruby Tuesday 和泉 常寛です。

ご質問の「何故、カルロス以外の人がソロを・・・」ですが、当時の事
務所社長 兼 プロデューサー 藤田さんの考え(覚えてる限り)を
2〜3書いてみましょう。

先ず一つには、いきなりデビュー曲から売れてしまったために、どうし
ても「アイドル・グループ」として扱われる事が多く、コンサートなど
もその殆どが女性客で占められていた事、いくら必死に良質で丁寧な音
源を創っているつもりでも、なかなか評価がそちらに向いていない。
そういう意味では実はかなり早くから「危機感」は製作側にはありまし
た。
バンド名や、メンバー構成が頻繁に変わっていたのもその一つの表れで
しょうか。

もう一つには、サウンド面で何か新しさを加えるには、曲やアレンジよ
りも歌で変化をつける事が一番解りやすいという考えもあったかと思い
ます。
何かオメガってるけど、声が聞き慣れない・・・これだ〜れ?
って感じでしょうか?

あともう一つ、後から参加したジョーイの出現による、他のメンバー(
カルロスも含めて)へ「喝」を入れる、といった意味合いもあったかと
思います。
実際、初めてカルロス以外がシングルでソロをとった「Reiko」、そのB
面となった「ウィンドゲージ」でのカルロスの歌唱はスタジオでも鬼気
せまるものがありました。
結果、最後までどちらをA面にするかもめる事となりました。
そういう意味では、バンド自体のスケールアップを狙った藤田さんは
大成功した事になりますが、逆にバンド内にぎくしゃくしたものが産ま
れたのも事実かもしれません。
難しいですね。
私の知る限り、藤田さんはいつも「次」を考えていました。
最高のバンドにしたかったんだと思います。
Beatlesなどですと、誰がメインで誰がバックなんてものはありません。
そういう次元で「オメガ」を考えていたんでしょうね。
皆がその辺 理解していたかどうか? は若干疑問符かな?

「オメガ・トライブ」というのは一つの「コンセプト」であって、バンドとして自然発生したものではありませんでしたから、メンバー自身、
そこを乗り越えて自分のものとしてその「コンセプト」を飲み込む力量
がなければ、続ける事は難しかったのかもしれません。

お答え! になってるかどうかわかりませんが、これくらいで勘弁して
下さい。
また他の事で聞きたい事 ありましたら、どうぞご遠慮なく。
お待ちしております。


以下は関連一覧ツリーです。

このメッセージに返信する場合は下記フォームから投稿して下さい。

おなまえ
Eメール
題  名
メッセージ    手動改行 強制改行 図表モード
URL
削除キー (記事削除時に使用。英数字で8文字以内)
プレビュー

以下のフォームから自分の投稿した記事を削除できます
■記事No ■削除キー



- Web Forum -