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diary - archive - no.81




2003.08.02.Sat

自分は、休日はたいがい夕方から遊ぶんだけど(寝てるから)、今日は用事もあり午前中から動き出す。
っていっても、10時だけど。
で、とりあえず、京都へ。
東京にいる友人から「京都でサマージャンボを買ってきてくれ!」と頼まれたので。
とりあえず、四条にある売り場二軒程で数万円分を購入。
あと、売り場の写真も撮影。(これも頼まれた。)

はずかしいっちゅうねん!
なんかすごい売り場回ってる奴みたいやんけ。

一応、用事はこれだけなのですぐに特急乗って大阪にとんぼ返り。
新世界の映画館で『銭ゲバ』を上映しているという情報を得たので、それを見に。

久々の、新世界。
久々どころじゃないな。もう、十年ぶりくらいか。

昔は、このドヤ街っぽいところがすごく「ダサく」かんじたけど、今はそんな青臭いとこもなくなり、普通に受け入れれる。癒される。

昼間っから酔ってクダまいてるオッサン。自転車こぎながらおもいきりハミチンしてるオッサン。一人でブツブツしゃべってるオッサン。道ばたでグッスリねてるオッサン。横断歩道の人通りがあるとこで立ションしてるオッサン(それもこっち向いてるし)。いきなりドナるオッサン。

自分は、こういう”なんにもないねん。でも、ええねん。”みたいな世界を妙に気に入ってるフシがある。(失礼!)
東京の山谷にも行ったし。あそこもそんなかんじ。(これまた失礼!)
たぶん、これは10代前半に読んだ”つげ義春”の影響が相当強いように思う。
高校の時は、そのせいでえらい厭世的になってた。
学校サボって一人さびれた商店街の角で一日中座ってたり。

あー、あの頃は忘れられない。後にも先にもあそこまでブッとんでたことはないなあ。
本気で田舎で畑耕そうと思ってたもん。
岡林信康みたいに。
フォークっす。高校生フォーク。

まあ、それからいろいろあって、そういうのはあくまで傍観者としているべきであって、その世界の登場人物になってしまったら半端じゃない、というのは分かったんだけど。最近。
でも、今でも惹かれるのね。

話し反れたな。

で、新世界着いて、上映まで時間が相当あったんですわ。
だから、少しブラブラしようと思って、ずーっと南に下った。

前に、ここらの事をネットで調べた時に、昔ながらの遊廓の建物があるっていうのを知っていたので、それを見に。
ほとんどのサイトでそこら辺の事を「別世界」だとか「異様」だとかいう言葉で表していてすごい気になってた。

でも、行けども行けども辿りつかない。ていうか場所知らんし。
だから、商店街とかをブラブラしつつ、適当に曲がったり。
んで、相当歩いたところで、変なフインキのとこに出た。
道の両側に妙に落ち着いた町家っぽい作りの家がばーっと並んでて、みな一様に二文字程度の漢字だけが書かれた白い看板を付けてる。(写真参照)
通りに人が全く歩いてない。

もう一発で分かった。「うわーここだー。」って。
とりあえず、なんともなしにフラつく。



すげえー・・・。
たまらん。

でも、ここには書けない。
興味がある人は調べてみてください。

なんか、マジでヤバそげなかんじがしたので写真は2、3枚撮っただけで、ある程度見たらすぐにその地域から離れた。
さっき歩いてた商店街に戻り、ちょっとそこいらにあったベンチに座って余韻を噛み締めていた。
少しすると向こうからヤのつく職業っぽいお方がこちらに向かって来るがな。

あー、ヤバイ。写真撮ってんの見られてたか。

そう思ってたら、そのお方が急に「ニイちゃん。それはニイちゃんのベンチちゃうで。組のや。どけや。」と言わはる。

どうやら目の前が事務所だったようで。
すぐに「すんませーん。」と逃げるように去る。
良かった。写真撮ってんの見られてなくて。

ああー、やっぱりここらへんはそういうトコなのね。
よく見たら警察結構いるやん。

無事でなにより。自分。

その後、堺筋を北に戻り、日本橋を少し見てたら見事に映画の上映時間に遅れ、半分だけ『銭ゲバ』見る。
で、帰る。
途中、なんばで無印とか寄る。
商品やキレイなディスプレイを見ながら、「ああ、自分はまだこっちの方がいいや。」と思う。

あっちに行くにはまだ早いわ。

あー、疲れた。
明日はサマソニ。
倒れませんように。



2003.08.02.Sat