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diary - archive - no.73




2003.07.09.Wed

先日、裏フジロックこと”カモロック”に行ってきた。
前の日記にも書いたけど、目当ては福岡発の一人弾き語り?アーティスト”オクムラユウスケ”。
噂で客がヒクほどのパフォーマンスを見せてくれると聞いていたので、それなりに心の準備をしてライブにのぞむ。
で、結局のところ、最終的に、

すごかったです。

アザだらけ。
気持ちの面で。
ナニソレ。

笑わされたり、しんみりさせられたり、困惑させられたり。
一人のアーティストにここまでいろんな方向に感情を揺り動かされたのは久しぶり。
やられたー。

とりあえず、書きたい事はいっぱいあって、でも、このアーティストに関してああだこうだ書き過ぎるのも、たぶん野暮だと思うので、ここではパフォーマンスに対して思う事をほんのり程度書いておこうと思う。
(音の方はアルバム買ったので、今度下に書くつもりです。音もかなり良いかった。)

で、パフォーマンス。
最初から最後まで、箍がハズレっぱなし。
狂人。とまではいかないけど、なんていうか、4、5日寝て無い人が(1日や2日じゃないぜ。)、もう訳分くなってるかんじに似てるかもしれない。
意味不明な事をガナったり、これでもかというくらい白目むいて鼻をンゴンゴやったり、思いきりブッ倒れて絶叫したり。
こういう状態の人を目の当たりするのは、結構衝撃。
狂うのとは違って、全然自分でも理解出来るし、ともすれば自分も容易にこういう状態になり得るというか。
なんかのキッカケで「パンッ」とはじけっちゃったかんじ。
でも、ちゃんと戻ってこれる範囲。

そういうとこにある強烈な感情?力?エネルギー?が、激しいリズムと絡みあっていくのね。
ちゃんとカタルシスも用意されてる。
これは相当快感。
キエエエエエエエエ」って。
メロコアとかハードコア、パンクのライブにもこういう快感はあるけども、オクムラ氏のそれは少し異質な気がする。
前者は、演奏に感情を足してるとして、後者は感情に演奏を足してるかんじ。

だって一人だし。バックにバンドいないし。
身体一つで表現する強みか?
問答無用にビシビシ伝わってくるの。
それがいいの。

ああ、もう一度聴きたい。見たい。その場に居合わせたい。


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写真は、”花見小路”にあるお店。
ここいらは、これぞ京都だなあと、思わせる風景ね。
夜、雨上がりなぞは、非常に幻想的であります。



2003.07.09.Wed