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comic - archive - no.3




こさめちゃん / 小田扉

小田扉の初単行本。コミティアなどで結構ブイブイいわしていたらしく、この単行本も同人本からの収録が大半だそうだ。
雑誌未掲載のものが単行本の半分以上なんてのは、ちょっと考えられないことだと思うので(2438調べ)、それだけで小田扉の才能がずば抜けたものであることは容易に想像できると思う。

内容の方は、一見ゆる〜い脱力系。が、よくよく読んでいくとかなり切羽詰まったエピソードだったりもする。登場人物があまりにも飄々と、淡々としているのでそれに気付かないのだなあ。
最終的に「ほんの少しの心境の変化」みたいなものがあれば、ハッピーエンドとか救われるとか、そういうことはどうでもいいっぽい。
なんでか知らないけど、これを読むと意味もなく自信がつく。



2002.12.12.Thu