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ちまつり・2

2007.01.17 | Category NSM

隣で、カートリッジの交換の音がする。
視線を向けると、そこには自信満々な目をしたドックさんがいる。

絶体絶命的な、状況なのに。
俺たち二人しかいないのに。
相手は拳銃密輸組織なのに。

「何で、そんなに・・・」

微かに震える、俺の手と声。

「怖い怖いと考えれば、絶対に体は動かない。絶対大丈夫、そう思えば、自然と体は動く。もうすぐ、ハトも来る。それまで、コウ・・・、粘るぞ」

ガチンっとカートリッジを入れ、遊底をスライドさせる。
S&WM659の銀と黒のツートンカラーが、目の前にある。
俺も、大きく息を吐いた。
落ち着かせる様に。
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