語る「万華鏡」

(「スコッチ刑事登場」に書き足す)

スコッチ刑事登場(すこっちけいじとうじょう)

項目名スコッチ刑事登場
読みすこっちけいじとうじょう
分類刑事ドラマ

作者
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  • 公的データ
  • 太陽にほえろ!」。
  • 感想文等
  • マカロニ、ジーパン、テキサス、ボン、スコッチ、ロッキー、スニーカー、ラガー、ここまでは一応覚えている。
     だが、たぶんリアルタイムでちゃんと観ていたのはテキサスやボンボンのあたりで、マカロニ、ジーパンは夕方の再放送だろうか。
     ロッキーの登場あたりから殆ど観なくなり、関心はあるから中高学習雑誌の記事くらいは読んでいた、その程度だったろう。ロッキー登場編はストーリーが小編小説仕立てで付録として付いており、それを読んだだけで本編たるテレビ版は観なかったかもしれない。
     金八先生第1シーズンが裏番組として始まった頃とすれば、そのためだったのか……もはやはっきりとは覚えていない。
     だが、スコッチが降板したあと、「大追跡」が始まり、その沖雅也の演技の違いに大ウケしたのを覚えている。「大追跡」が新番組として始まる前、その紹介をボンこと田口良の宮内淳がやっており、沖を見て「あれー、滝さん、○○署に転勤になったはずなのに」とかギャグを飛ばして沖を笑わせていたと思う。
     沖は続いて「俺たちは天使だ!」でコミカル芸風を開花させるのだが、これはこれで大好きではあったけれども、やはり「スコッチ」の印象は強かった。
     すごく無愛想で、クールで、エリートで……という記憶だったが、見返してみると、最初からちゃんと田口刑事をボンと仇名で呼んでいたり、案外順応性があった(笑)。高級スーツだし、煎茶なんて飲まなくて紅茶だし、食事も優雅に……というキザぶりは記憶のままだけれど。
     のちのち、個人的には沖雅也は「市松」「唐十郎」「棺桶の錠」と、『必殺』の華として印象が強くなるのだが……。
     「太陽」で新人刑事が出てきたときは、様々な個性の先輩レギュラー刑事との絡みに面白いものがある。特にスコッチの場合、マカロニからボンまでの本当の新人とはちがい、転勤してきただけの経験豊富な刑事だ。すでにスコッチ個人の個性も方針も確立している。そんなスコッチがゴリや殿下と関わって行く様は、それだけで十分に面白いドラマだった。だから、「殿下とスコッチ」などという、『まんま』なサブタイトルのエピソードも存在しているのだろう。
     スコッチは一度遊撃捜査班に左遷されたが(違うってば(笑))、スニーカーのいた頃に復帰したようだ。そのときには性格に少し麻生探偵事務所長が入っていた気がする。
     記憶にあるのは――事件が終わって、みんなで飲み食いしに行こうとゴリたちがボスにわいわい提案している時、ふだんは独り静観しているスコッチが何かしら似つかわしくもなくためらいがちに皆の輪に近寄る。
    ゴリ「うん? なんだい、スコッチ」
    スコッチ「あのう……たまには、和食もいいです」
     照れ笑いとしか言い様のない表情のスコッチの姿がそこにあった。かつてのスコッチは決して見せなかった表情。
     ゴリが手を叩かんばかりにウケて、
    「ほら、ボス、スコッチだって和食がいいって言ってるでしょっ」
     とか叫んでいたのを覚えている。
     あまりに、この時のスコッチの発言に対する周りの仲間たちの反応がナチュラルにビックリしていたので、これはもしや沖雅也のアドリブだったのでは……などとも思ったりもする。
     そして、やがて、スコッチは……。
     第一話を見返す度に思うのは、スコッチが「優しすぎるほど優しい」刑事に戻ったときが、スコッチ編の最終話ならよかったのに――ということなのだ……(おっぺ)
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