感想文等 | この回で語られるのは、「寅の会」と元締・虎の恐怖。旧仕置人時代、元祖仕置人としてパワフルにやりたいことをやりたいやり方で貫いてきた仕置人たち、主水や鉄。けれど、主水がその後、仕留人時代、仕置屋時代、仕業人時代を経ていく間に感性やモノの考え方にも変化が生じたように(甘党で、酒など飲めなかった主水が、仕業人辺りから泥酔を始めてしまいすらしたのだ)、再会した念仏の鉄にもある種の変容があった。特にこの回で如実なのは、組織・寅の会や元締・虎に対する畏怖、怯懦を見せる姿だ。 かつて鉄と組んで仕置人時代を過ごした主水にとって、この鉄の姿は納得しがたいものだったのかもしれない。鉄以外の新仕置人チームも、直接虎や死神を目の前にしていないためか、実感としての畏れがないようだ。 物語自体としては、さほど印象的なものはないのだが、新仕置人チームの「仲良し倶楽部」的な面白さが、この難関突破エピソードで弾け始めているというところはある。(おっぺ)
そして炸裂する、虎の仕置技。わざわざテロップで「元・阪神タイガース」と出される藤村富美男演じる虎が、バット状の凶器を取り出すや、インサートされる現役選手時代のホームランシーン(爆)、そしてその強振場面と共に凶器のバットが。。。 同時に、調査不行き届きで処分される虎の手下。こうしたところを眼前にして、念仏の鉄もびびってしまうのだ。(おっぺ)
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