語る「万華鏡」

(「死者の身代金」に書き足す)

死者の身代金(ししゃのみのしろきん)

項目名死者の身代金
読みししゃのみのしろきん
分類ミステリドラマ

作者
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  • 公的データ
  • 刑事コロンボシリーズ。
    犯人役はリー・グラント。(おっぺ)
  • 自作自演の誘拐殺人劇を演じる女弁護士との対決を描く。
  • 2本目のパイロット版にあたる作品。レスリーは元裁判官の夫ポールの名声のおかげでトップクラスの弁護士となっていた。だが地位と名声のためだけに自分と結婚したと気づいたポールは離婚を決意。離婚が自分の経歴にマイナスになることを恐れたレスリーはポールの殺害を計画する。

    脚本:ディーン・ハーグロー
    監督:リチャード・アービング ゲスト:リー・グラント
  • 感想文等
  • このエピソードも、コロンボではよくある「犯人を罠にかける」タイプのものだが、個人的には「パイルD-3の壁」のようなのはダメで、「権力の墓穴」のようなのはグッド。この違いは、ひとえに、観ているこちらも「あっ!」と思える意外性があるかどうか、に尽きる。
    倒叙もので見応えがあるのは、犯人は完全犯罪のつもりだったのが、思わぬ見落としがあった。。。そしてそれは、観ているこちらにも頭脳を絞れば解る可能性があるもので、、、という知恵比べ的なパターン。「アリバイのダイヤル」なんかが具体的か。
    犯行自体にはミスがなく、その後の探偵役とのやり取り等でボロが出るタイプもある。が、さすがに知能犯でどうしても尻尾が掴めない、、、その時にコロンボが持ち出すのが「罠」。
    パイルD-3の壁」や「意識の下の映像」では、罠の存在が観ているこちらにあまりにあからさまなので、最後のサプライズという点で物足りなさが残ってしまう。「権力の墓穴」の逸さは、コロンボの「罠」の存在自体が視聴者さえ騙しているところにあるはずなのだ。
    さて、この「死者の身代金」では、頭脳戦というより心理戦のところが強い。だから、最後の「罠」も、コロンボが犯人の心理を逆手に取ったかたちになっている。そこが、罠の仕掛けが明かされたとき、ポンと膝を打つ出来の良さにつながっているのだ。
    サプライズとまではいかないが、コロンボの頭脳の冴えを感嘆できるのは確かだろう。
    パトリシア・マティック演じるマーガレットが見事なキャラだっていうのも大きいけどね(笑)。(おっぺ)
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