語る「万華鏡」

(「窓のとおく」に書き足す)

窓のとおく(まどのとおく)

項目名窓のとおく
読みまどのとおく
分類コミック

作者
  • 三原順
  • 公的データ
  • はみだしっ子part13
  • 感想文等
  • この「窓のとおく」は、物語自体としては印象深いほうではない。ただ、タイトルにもなっている『窓のとおく』という感じ方――これは、ずっといつも、何かを、誰かを、思うとき、心のどこかでシグナルを発してくる、そんなふうに存在し続けていた。
     アンジーが言う。
    「オレはいやなんだよ
     グレアムが笑ってて…
     それでオレが思い込んじまうのがさ」
    ――つまりさ……
     オレはの中にいてさ……
     知ってると……
     のむこうの奴を 知ってると……
     奴は幸福そうに笑ってるのだろうと
     思い込んで
     笑があると思いこんで――
     泣きかも知れないとは思わなくて
    「オレはそんな風にザワッとするのがたまらなくいやななんだ」
     『遠く』でなくても。どんなに『近く』にいても。どんなに望んでも。どうしても人は人と隔てられている。
    その隔ては壁ではなくて、開くことはできる「」ではあるのかもしれない。けれど、を開ける場所まではあまりにも遠くの……
     そして、を開けたとしても、相手のはその時に開いているのだろうか。いつもは開いているはずのが、そのときに限って閉ざされているかもしれない。
     手を伸ばしても届かないかもしれない。
     はみだしっ子の四人も、から互いを見、を開け、手を伸ばしているはずだ。でも、それでも、指先さえ触れ合えないときはある……
     そして、ましてや、たいていのの遠くでは、いつでもは向こう側にある。
     笑っているのだろうと……
     泣きなどとは思いもしないで……(おっぺ)
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