項目名 | 無敵超人ザンボット3 |
読み | むてきちょうじんざんぼっとすりー |
分類 | アニメ |
作者 | |
公的データ | |
感想文等 | 実は、さかのぼる数年前に、特撮の方では「シルバー仮面」で似たようなことやっていたのだけど、こっちはキャストもスタッフもいかにも大人向けみたいな感じで、そこが「ザンボット」の確信犯的なところだったかなあ。。。と。。。 そして、途中、主人公勝平の幼なじみの少女「アキ」は人間爆弾として特に「最後のお言葉」もなく、見せ場もなく、死んでいってしまう。。。 前の週のエピソードで、ずっと端役でしかない少年が「誰もいないところで死ぬ、最後くらいカッコつけさせてくれ」みたいなことを口にしながら、最後の最後で「いやだ、父さんも母さんも誰もいないところで死ぬのはいやだ」と泣きながら爆発していってしまった。。。という、、、そういう悲壮感さえも与えられずに、主人公のガールフレンド的な位置にあった少女が死んでいってしまう、というのは、これはもう富野式としか思えず。。。。 そして、最終話に向け、主人公勝平の家族たち、ファミリーたちが死んでいき、信じられないことに最終話に於いては、同じザンボット3の操縦者であるイトコの少年少女、宇宙太と恵子までが逝ってしまい。。。。 愛犬の千代錦までが死んでしまい。。。。(ここの時点でとうとう「犬までが乗り込むのかよ」は「子供っぽさ」から一転させられてしまう) そして、「敵」と対峙してみれば、それは「トリトン」の時と同じく、『自分は正義の宇宙人に造られた自動式のマシーンであり、地球を襲ったのは、宇宙の平和のため、憎しみ争いばかりしている悪の地球星人を一掃しておくためだ』などと断言されてしまう。。。 「本当に、守る価値が地球人にあったと思うのか?」「地球の人間達は、みんな、お前たちファミリーを罵り追い出そうとしたではないか。家族や親しい人々を失ってまで、そんな連中を守る価値があったのか?」 「違う! みんな、いい人ばっかりだ!」 泣き叫ぶように、『いい人ばっかり』と言い返さずにはいられない。。。 主人公がまだ幼い少年であり、「地球のため、正義のため」と思いながら戦い、それなのに周囲の人々からは出ていけ、迷惑だとののしられて「みんなのためにやってるのに、なんでだ!」と理不尽さに激怒していたその単純さが追及され、けれど、なお「いい人ばっかりだ!」と主張せずにいられない。。。 。。。じいちゃん、ばあちゃん。。。 俺たち、やったよね? 。。。ちゃんと、戦ったよね? 。。。とうちゃん。。。宇宙太。。恵子。。。イチ兄ちゃん。。。 宇宙を落下していきながら、泣きむせびながら、自分のやってきたことをなんとか無駄だったなんて思いたくなくて、「やる必要のあったこと、やってよかったことを、ちゃんとやったんだよね?」と、死んでいった家族たちに向かって確かめるようにするしかなく。。。 。。。おれたちゃ、つまらないことなんか、しなかったよな。。。? な、アキ。。。 最後に「アキ」の名前を言って、「つまらないことじゃなかった、無価値じゃなかった」と。。。思いたくて。。。 。。。。。。 このとき。 どうしても、つらくなってきてしまうのだ。。。 。。。。 (泣) 。。。。 (おっぺ) 最初、中学の時だったか、初めてこのザンボット3の1話を見たときは、主人公は「ガキ」(^^;だし、犬が操縦席に乗るしで、なんだ、子供っぽいのなーとか思って、以降見なかったような気がする。。。(汗) よもや、その「主人公が子供で犬までいる」というのが、ここまでハードな環境に晒される物語になるなんて。。。 絵としては、後の機動戦士ガンダム・伝説巨神イデオン・聖戦士ダンバインあたり同様、ばらつきが激しくて涙涙なんだけれど、変に「絵」にこだわって物語自体がやつれてしまった高級アニメよりよっぽど破壊力があるとは思う。。。 最近のアニメはほとんど見てないので、今どんな具合なのかよく判らないけれど、「ザンボット」や「イデオン」や「機動戦士Zガンダム」はいつ見ても迫力がある。。。いや増しになって思えるのは不思議ではある(^^;(おっぺ) |