項目名 | 江戸の激斗 |
読み | えどのげきとう |
分類 | 時代劇ドラマ |
作者 | |
公的データ | キャスト:花咲長兵衛/小林桂樹、毛間内以蔵/露口茂、滝新八郎/柴俊夫、町藤太/夏木陽介、篠原道之介/名高達郎、片倉小助/三浦浩一、江藤燐兵/地井武男、久坂一/石橋正次(おっぺ) たった五両に命を賭けて、修羅場を潜る遊撃隊 明日の墓標を誰が知る “江戸”シリーズ第3弾。小林、露口の2人を司令塔に南町奉行が組織した闇の刺客集団“遊撃隊”の活躍を描く。 江戸末期、幕藩体制も崩壊の兆しを見せ始めた動乱前夜、浪人やごろつきがはびこり江戸やその近郊の治安は悪化の一途をたどっていた。そこで町奉行は直属の別働隊を組織する。これが“江戸の遊撃隊”で、非合法の戦闘部隊だった。 彼らが1回の仕事につき受け取る報酬は五両。命をかけて庶民の生活を守り、悪の集団に戦いを挑む!! ('79年・全26話) 2闇にひそむ牙 3鉄砲道の決斗 4地獄の虫を叩っ斬れ! 5けもの狩り 6泣くな!新八郎友を斬れ 7激流に消えた男 8宿場の対決 9非情の罠・群狼を斬れ! 10奪われざるもの 11魔の影 12通り雨 13名もない男達の詩 14迷い道 15帰って来た藤太 16雪の名なし橋 17みれん花・野盗暁の襲撃 18復讐の狼 19囮・危険な取引き 20傷だらけの二人 21日蔭の花を救え 22熱い眠りにこころ残して 23遊撃隊、内部の敵!? 24必死の脱出!! 25風に舞う必殺四方剣 26さらば遊撃隊 Jane.(sweeta-fl) |
感想文等 | 大学を出てから、たまたまお昼に再放送されていたのを見て、やはり面白かったのである。爾来、私には、時代劇の中でも、まあ、必殺シリーズは別格として、この「江戸の激斗」は特殊である。必殺とスタンスは違うが、そのハードなドラマとキャラクターの魅力は、「ご存知もの」といわれる時代劇とは、やはりちょっと違うんじゃないかな、とは思っている。(おっぺ) ・石橋正次がよい。 ・壮絶! ・石橋正次のキャラって、どれもおんなじ(笑) ・壮絶!遊撃隊。熱い眠りに心残して。 たぶん、「江戸の旋風」シリーズの合間に放送されたんじゃないかと思うんですが、「江戸の旋風」がオーソドックスとすれば、こちらはアナーキーな必殺系。 奉行所では取り締まれなくなった「悪」に対し、食い詰めた浪人たちを集めて金で仕事をさせることにし。。。集まったのが名付けて遊撃隊。 これ、実際、途中途中でメンバーが殉死していくんですよねー。夏木陽介なんて、オープニングのメンバー紹介で総指揮官の小林桂樹に次ぐ主人公格で出てくるのに。。。 石橋正次、柴俊夫、三浦洋一、名高達郎といった面々が、ワイルド7のように暴れてました。。。 と書いて気づいたけれど、やっぱりこれワイルド7なんだわ。もっとも、ワイルドみたいに特権階級としては扱われなくて、むしろ、何か起きたら奉行所は知らんぷり、最終回なんて、逆に奉行所から追われてたし。。。 時代劇はやはり必殺系と、あとはこの遊撃隊が心に残る私なのだった。。。ヨヨヨイ、ヨヨヨイ、え、違うヽ(。_゜)ノ?(^^;(おっぺ) 前番組が「江戸の旋風」なるオーソドックスな同心物だったので尚更そう思ったのかもしれないが、たとえば「キイハンター」とか「大追跡」のような大人の『ヒーロー物』を時代劇で実施した、そんな感じがしたのだろう。 主役陣にも石橋正次が入っていて、高木勇作・静弦太郎・金井玉三郎らと共通の暴れん坊振りを発揮し、それがやはり御存じ物の時代劇とは違ったカラーをプンプンさせていた。石橋正次がいなかったら、多分かなり感じが違っていたはずだ。 ずっとあとから、これは「ワイルド7」だったんだな、と思ったのだが、ワイルドみたいに高い地位や権力もなく、1仕事5両で買われた「飼い犬」、しかも秘密の隊なので何の権力も存在しない、そんな食い詰め浪人(実は石橋正次演じる久坂一は元農民、三浦浩一演じる片倉小助は元漁師だったりする)たちが、文字通りに修羅場を潜りながら、そして次々と散って行く。本当にヒロイックな時代劇だったな、とつくづく思う。 遊撃隊隊士のメンバーも個性豊かで面白かったのだが、あまり一般時代劇ファンにはウケなかったのか、比較的短命に終わり、「江戸の旋風」などはシリーズ化していたはずだが「激斗」にはそれもなく、今となっては殆ど知る人もいないようだ。 元締として小林桂樹演じる例繰方与力・花咲長兵衛があり、行動隊長・毛間内以蔵は「山さん」こと露木茂だがワイルドの草波さながらのシビアな冷徹振りで隊士たちに接する。 隊士の面々は、夏木陽介の町藤太、柴俊夫の滝新八郎、石橋正次の久坂一、三浦浩一の片倉小助、ハングマンからは想像できない真面目一徹な名高達郎の篠原道之介、地井武男の江藤燐兵、第一話で早々に壮絶な最期を遂げた岡本冨士太演じる鮎川聞多、途中から隊に関わってきていた左とん平の堺金吾、加入したと思ったら最終回を迎えて隊が解散した古澤一朗演じる丸目二郎といちいち個性的で、それぞれの人生と運命を背負っている。(おっぺ) Jane.(sweeta-fl) |