感想文等 | 「石動戯作」シリーズ、と言っていいのかどうかはともかく、石動戯作が初登場し、この時点では明らかに猫丸先輩とか保住ボケホームズのように「変人型」名探偵としての位置づけでの、確かに「名探偵役」を担っての登板だったはず。先行した猫丸や保住ともその変人ぶりに方向性の違いはあり、まあ、ユニークなキャラクターだったには違いない。それがよもや2作目の「黒い仏」でああいうことになり、「キマイラの新しい城」ではああいうことになり、というとんでもない進展を見せようとは。これ、麻耶雄嵩の名探偵木更津悠也がもしも「木製の王子」が先行して発表され、その後「翼ある闇」などに続いていたとしたらと考えてみると、いい対比になるかもしれない。(おっぺ)
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