語る「万華鏡」
(木製の王子)
木製の王子
(
もくせいのおうじ
)
項目名
木製の王子
読み
もくせいのおうじ
分類
ミステリ小説
作者
麻耶雄嵩
(おっぺ)
公的データ
比叡山の山奥に隠棲する白樫家は、一点に収斂する家系図を持つ"閉じられた一族"。その奇矯な屋敷が雪で封印された夜、再び烏有は惨劇を見た。世界的な芸術家・宗尚の義理の娘、晃佳の首がピアノの
鍵
盤の上に置かれていたのだ。関係者全員に当てはまる精緻なアリバイ。冷酷で壮絶な論理だけが真相を照らす。
(おっぺ)
感想文等
というわけで、ついに
メルカトル
亡き後の事件。木更津悠也が「独り立ち」の「名探偵」ぶりを示すので。。。つまりは、「普通の」新
本格ミステリ
のようだ。
あの「系図」の反転にはいささかの驚きはあったものの。。。まだ過剰さは足りない。
如月烏有の出てきている必然性は、この物語については全くないと言えて。
実は、1つ
叙述トリック
が仕掛けてある可能性を思いながら読んでいったのだ。ところが、実はそうではなかったので。。。これは、単に「作者のミス」だったのだろうか。。。
(おっぺ)
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