項目名 | 数字錠 |
読み | すうじじょう |
分類 | ミステリ小説 |
作者 | |
公的データ | |
感想文等 | まあ、それで御手洗を、あるいは島田荘司を「笑い」たいというなら、構わないのだけれど。。。でも、たぶんそんなつもりで言っているのではないとも思う。。。好きだから気になる、というのはあるものだ。。。でも、やっぱり野暮だ。。。と思ってしまうのを許して下さい。。。 この短編全体に流れるものの「味わい」とか、夜景を見下ろしながら御手洗の語る言葉についてとか、その辺りもたぶん言い尽くされることだから、言わないことにしてしまって、私などが、感じるのは、宮田くんの語る部分。。。 「そんなことじゃ社会人として通用しないって、歌のひとつも歌ってみんなを楽しませられくちゃあ駄目だ、それが共同生活っていうものだと、そんな説教をくどくどされました。」「歌を知らないのなら何か隠し芸のひとつも憶えろ、裸踊りでも何でもいい、やれ。じゃないと世の中へ出ても通用しないぞ、とそんなことをさかんに言って、酒臭い息を僕に吹きかけました。」 「北川さん」のような態度が好もしいものなのだろうか。。。けれど、それも、哀しい。。。 そして、彼はどういう大人になるだろう。(おっぺ) |