語る「万華鏡」

(「数字錠」に書き足す)

数字錠(すうじじょう)

項目名数字錠
読みすうじじょう
分類ミステリ小説

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  • 数字錠の組み合わせが、御手洗の言うようなことを考えなくても000から999までの1,000通りなのは当たり前じゃないか。。。などということは、それを言い出した人には悪いのだけれども、野暮なことだとは思う。。。
     まあ、それで御手洗を、あるいは島田荘司を「笑い」たいというなら、構わないのだけれど。。。でも、たぶんそんなつもりで言っているのではないとも思う。。。好きだから気になる、というのはあるものだ。。。でも、やっぱり野暮だ。。。と思ってしまうのを許して下さい。。。

     この短編全体に流れるものの「味わい」とか、夜景を見下ろしながら御手洗の語る言葉についてとか、その辺りもたぶん言い尽くされることだから、言わないことにしてしまって、私などが、感じるのは、宮田くんの語る部分。。。

     「そんなことじゃ社会人として通用しないって、歌のひとつも歌ってみんなを楽しませられくちゃあ駄目だ、それが共同生活っていうものだと、そんな説教をくどくどされました。」「歌を知らないのなら何か隠し芸のひとつも憶えろ、裸踊りでも何でもいい、やれ。じゃないと世の中へ出ても通用しないぞ、とそんなことをさかんに言って、酒臭い息を僕に吹きかけました。」

     「北川さん」のような態度が好もしいものなのだろうか。。。けれど、それも、哀しい。。。

     そして、彼はどういう大人になるだろう。(おっぺ)
  • ミステリだってこういう話が書けるんだ。
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