| 項目名 | あしたのジョー(TVアニメ版) |
| 読み | あしたのじょー |
| 分類 | アニメ |
| 作者 | |
| 公的データ | ある日ドヤ街に流れついた少年「矢吹丈」。ちんぴらを相手にする丈のパンチに丹下段平はボクサーとしての素質を見抜く。 第2話 四角いジャングルに生きろ もめ事を起こしたジョーは警察に捕まるが、彼にボクサーの才能を認めた段平が身元引受人になることで大事を逃れた。かつて勇名を誇りながらも、その粗暴さから拳闘界を追われた段平は、ジョーを育て上げてボクシング界に再起する夢を抱く。だが当のジョーは段平をまともに相手にせず、段平にケガをさせたヤクザ鬼姫会のもとに、代理人と称して慰謝料を請求に行く始末だった。 第3話 けものよ牙をむけ! ようやく段平はジョーを説得し、彼にボクサーの鍛錬として必要なハードスケジュールを申し出る。ジョーはそれに応じる条件として、3度の食事と毎日の小遣いを要求。その資金を捻出するため好きな酒も断ってまじめに働く段平だが、ジョーは元々トレーニングなどやる気はなかった。ジョーは白木財閥の令嬢・葉子に接触し、彼女がドヤ街等で慈善活動をしていることを利用した悪質な詐欺を企てる。 第4話 熱きこぶしに涙をながせ! ジョーの詐欺は、彼を慕うドヤ街の子供たち・太郎やサチらまで巻き込んだ、お涙頂戴の寄付金集めだった。ジョーが練習もせず、全国から善意の金を巻き上げたと知った段平は驚愕。ジョーにだまされたと知った葉子も、彼を警察に訴えた。ジョーは警察から暴れて逃亡し、廃墟ビルに子供たちと立て籠る。そんなジョーのもとに段平は独りで乗り込み、彼を怒りと哀しみの拳でKOするのだった。 第5話 あしたのために!−その1− 意識を失ったジョーの身柄は警察病院へ移された。そこでもジョーは反抗的な態度を続け、段平や子供たちは面会を願うが叶わない。葉子のみがジョーの改悛の言葉を期待して対面するが、変わらぬ悪態は彼女を傷つけた。そんなジョーに、いちるの望みとしてハガキでボクシングの通信教育「あしたのために」を思いつく段平。一方、性格判定の結果、最高級の問題児と診断されたジョーは、鑑別所への移送が決定してしまう。 第6話 燃えろ!左ジャブ! 時間を持て余すジョーは、一度は破ったハガキを熱読。何とはなしに鍛錬を始めていた。だが鑑別所に送られる前、段平と対面の機会を得たジョーは彼に毒づき、ボクシングなどやる気はないと宣言した。鑑別所でジョーは他の不良少年と同室になり、部屋のヌシである巨漢・西寛一とその仲間から手荒い新入り歓迎のリンチを受ける。ジョーは、いつしか体が覚えていたボクシングの技巧で、西を叩きのめすのだった。 第7話 狼を裁くな! 家庭裁判所で、ジョーの今後を決める裁判が開廷。ジョーは眼前の裁判官をも口汚く罵った。自らを不利にする彼の言動に、傍聴する段平や太郎たちは心を痛める。下された判決は、最低1年1ヶ月の間、ジョーを野菊島の東光特等少年院に収監するというもの。雨降る中、目的地の少年院へ向かうジョー。同時期に判決を受け、同じ場所に護送される西。彼は伝え聞く少年院の恐ろしさにふるえていた。 第8話 東光特等少年院 迫る少年院の門を目前に、ジョーはふてぶてしく何気なさを装う。だが東光特等少年院の教官・池内はジョーの凶暴さを看破、脱走は不可能と強調した。300人の収容生を擁する院内は、20人ずつ15の寮に分割。ジョーと西は第六寮所属となる。格上の相手にゴマをする西だが、ジョーは先輩たちの手荒い歓迎に牙をむいた。早くも脱走法を思案するジョー。が、この少年院には、ジョーにとっての運命の男が待っていた。 第9話 奴の名は力石徹! 先輩達を怒らせたジョーは、命を狙われる。心配した西が注意に来るが、脱走で頭が一杯のジョーは一笑に付した。そんな時、葉子からジョーにハガキが届く。ハガキを手渡した男・力石徹の高慢な態度に、ジョーは反感を抱く。やがて野外作業中、養畜する豚を暴走させてジョーは脱走を図ったが、彼の前に立ちはだかった力石の拳に邪魔された。ジョーは、力石への強い敵意を胸中に燃え上がらせていく。 第10話 赤い夕陽に吠えろ! 力石に叩きのめされたジョーは、彼がプロボクシングの六回戦ボーイであり、粗野な客に暴力を振るったため、この少年院に来た経緯を知る。チャンスを得て脱走に成功しかけたジョーだが、彼は力石をその手で倒すことに執着を感じ、自分の意思で少年院に戻った。そのため段平に自ら手紙を書き、「あしたのために」の続きを求める。今や彼の中から、これまでにない種類の闘志が湧き上がっていた。 第11話 地獄の底で燃えろ! 段平からのハガキをもとに、ジョーは独房内で鍛錬に励む。一方、段平と子供たちも野菊島を訪れた。段平はやる気が出たジョーを自らコーチしたいが、面会は許されない。だが折しも葉子が、素人劇団を率いて少年院を慰問に訪れる。一同は劇団員になりすますが、舞台の上で段平に汚れ役をさせた葉子の高慢さにジョーは激昂した。怒るジョーの前に、葉子の祖父の白木ジムに所属する力石が、またも立ちはだかる。 第12話 燃える太陽に叫べ 乱闘寸前になるジョーと力石だが、葉子と段平は両者の関係を察し、闘いはボクシングでつけるよう勧告する。収容生の若いエネルギーをスポーツに発散することはよしとして、教官も賛同。白木財閥後援のもと、院をあげてのボクシング大会が企画される。ジョーと力石の闘いは一週間後となった。ジョーの無軌道をいさめる許可を得た段平は、ジョーのおごった心根をある方法で粉砕するのだった。 第13話 宿命のリングに立て 段平のコーチ「あしたのために」は3段階に進み、技を得たジョーは仲間の収容生を数人、パンチで叩きのめした。院生も教官もジョーに一目置くようになるが、当の力石はジョーの武勇伝に何ら動ずる事無く、数日後の試合を前のウォーミングアップとばかりに自らの拳で牛2頭をKOした。両者の間に緊張と闘いへの期待が高まる中、段平はかつて自分が愛用のグラブをジョーに託す。そして闘いの時が来た。 第14話 KOゴングはまだか! 力石は1分でジョーをマットに沈める予告。ジョーを激怒させた。一方、段平は自分の考えから、1ラウンド内3回ダウンで即KOという通常のルールを撤廃し、ダウン無制限の変則ルールとさせた。闘いは一方的に力石優勢で進行するが、ジョーは相手の1分KO宣告を跳ね返す。力量の差こそあれども両者は互いを認め合い、ついに双方のパンチが同時に相手をマットに沈める。決着は次回に持ち越された。 第15話 白いマットの子守唄 力石の決め技“左ストレート”に対して、ジョーが放った一打。それは段平が伝授した「あしたのために・その3」“クロスカウンター”であった。段平はジョーの進歩に喜び、意識を取り戻したジョーと力石も、不器用な言葉で相手の健闘を認め合った。一方、ボクシング大会はその後も進み、番外試合のリングでは“青びょうたん”とよばれる少年・青山が、同じ院生の荒井を相手にTKOを勝ち取っていた。 第16話 裏切りの落日 2回目のボクシング大会の日程が決定。収容生は、前回の力石とジョーの闘いが与えた興奮を再燃させる。葉子は段平に、正式に少年院の専従コーチを依頼。迫る10日後の闘いに向けて準備が進むが、段平は何故かジョーによそよそしい。次の段階への指導を求めるジョーにはまともに取り合わず、段平が懇意にコーチを始めたのは何と青山だった!段平の考えが判らず、ジョーは苛立ちを覚えるが……。 第17話 嵐のなかに一人 段平の青山への特訓は続く。その熱意には青山自身も戸惑うが、根が素直な彼は着実に技術を学んでいった。焦ったジョーはプライドもかなぐり捨て、段平に教えを乞う。その胸中には、力石を倒したい一途な念のみがあった。だが段平はなおも冷やかだった。呆然となるジョーを、哀れみの目で見る力石。やがて練習試合の場で、対戦相手の沼田に打ち勝つ青山。院の誰もが、意外な展開に驚いていた。 第18話 悲しきリングロープ ジョーを含む誰もが段平の真意を図り知れないまま、院内の寮対抗試合が始まった。特訓を経た青山は、以前とは比較にならない余裕で参加。彼の視線の先には一回戦の相手・的場ではなく、二回戦で当たることになるだろうジョーがいた。段平をバックにした青山の態度に、あせるジョー。やがて青山は的場を打倒する。が、ジョーは自分自身の一回戦の相手・松木に苦戦。涙と汗にぬれた顔でぶざまな闘いを続ける……。 第19話 恐怖のレバーブロー ジョーは松木に辛勝。青山との第二回戦を迎える。対力石戦以降、院生はジョーに一種の畏敬を抱いていたが、今の会場は青山への声援の方が多い。雰囲気に呑まれ始めるジョー。葉子とその祖父・幹之介も列席する中で試合が始まるが、ジョーは段平と青山への暴言からいきなり減点を食らう。大技ではなく、小技の積み重ねとガード、そして頭脳的な駆け引きで、ジョーを翻弄する青山。ついにジョーはマットに沈んだ! 第20話 傷だらけの勝利 カウント9で立ったジョーは、捨て身で青山のガード戦法を模倣した。それが試合の流れを変え、ジョーは青山に勝利した。試合後、青山とジョーに真意を告げる段平。ジョーを突き放し、孤独に追い込む。その窮状からジョー自身に従来以上の闘争心と防御の技術を学ばせること。それが段平の狙いだった。利用したことを青山に詫びる段平。だが青山は段平を許す。そしてジョーもまた、師・段平との心の絆を取り戻すのだった。 第21話 栄光ある小さな勝負 青山戦の翌日ジョーはボクシングの特訓に励む。そこに力石は即座の闘いを求めた。これに応じるジョー。他の院生が騒いで教官を陽動する中、練習用リング内で両者の打ち合いが続いた。だがその闘いは、段平に制される。実は力石の退院が決まったのだ。プロボクサーとして再デビューする力石に、段平はジョーをプロの世界に送ることを約束した。だがそんな段平を力石は冷笑する。 第22話 まぼろしの力石徹 力石の退院の日が来た。ジョーは去り行く宿敵を見送るが、力石はジョーのプロボクサーとしての行く末において、段平が障害となることを暗示した。力石が去り覇気を失うジョー。西はそんな彼を気にかける。やがて青山も退院の日を迎える。彼は最後に、再びリングで闘志を燃やすジョーを見たいと願い出た。ジョーは寮対抗試合に飛び入り参加し、見事第六寮を優勝に導く。西や青山、そして仲間がジョーの奮起を喜んだ。 第23話 あばよ少年院 西も一足先に退院。詫びる友を、ジョーは笑顔で見送る。寂しさを練習でまぎらわすジョーだが、力石の再デビュー戦がTV中継され、仲間や教官と彼の闘いを見守る。2年のブランクを経て見事な勝利を決める力石。ジョーはその姿に闘志を燃やした。やがてジョー自身の退院の日が来た。ジョーと院生そして教官は、塀越しの泥玉合戦で最後の馬鹿騒ぎに興じる。別れを惜しむ仲間を背に、ジョーは段平と東京へ向かった。 第24話 帰えって来たドヤ街 ドヤ街に戻ったジョーは、泪橋下に“丹下拳闘クラブ”のジムを見て驚く。それはジョーと段平の夢の出発点だ。ジョーとの再会を喜ぶ子供たち、そして近所で働きながら段平の指導を受ける西。そこに力石から“丹下拳闘ごっこクラブ”宛ての葬式用花輪が届く。怒鳴り込みに行こうとするジョーを西は制し、正々堂々力石を倒すようさとす。その夜、ドヤ街の人々がクラブ発足の祝賀会を開く。ジョーは皆の情が嬉しかった。 第25話 野良犬の掟 丹下拳闘クラブは粗末な作りだが、ジョーと西、段平の住まいでもあった。ある夜、そこに忍び込む者がいた。それはジョーと少年院で顔馴染みだった“ゲリラ”という男だ。窃盗罪で追われているゲリラを警官からかばうジョー。ゲリラは今の境遇のジョーを、鎖に繋がれた野良犬と罵る。が、ジョーは旅立つゲリラに向かい、自分の意志で力石と闘うことの意味を語る。自ら選んだ闘い。それこそがジョーの“自由”だった。 第26話 絶望のライセンス ジョーは西とともに、近所の林食料品店で働き始めた。店の娘・紀子は、“下町の太陽”のように明るい高校生だ。一方、段平は丹下拳闘クラブに公的認可を得ようと日本ボクシング協会に出かけるが、彼の粗暴な過去にこだわる役員連はライセンス復活を認めない。夢を砕かれて暴れ、警察に逮捕される段平。力石の意味ありげな言葉の真意をようやく実感したジョーは、絶望する段平の前で狂ったように笑い続ける。 第27話 明日に架ける橋 葉子は段平の身元引受人となった。ジョーの才能を認める葉子の祖父・白木幹之介は、近代的設備を誇る白木ボクシングジムに参加するよう、ジョーや段平、西を誘う。心が揺らぐジョー。しかし、同じジムの力石とは公式戦で闘えないという事実に気づいた彼は、幹之介の提案を辞退する。帰途、苦悩から荒れるジョーだが、ジムに戻った時、その胸にはプロデビューへの秘かな目算が芽生えていた。 第28話 栄光への賭け ジョーはボクシング全日本新人王選手権会場で、1人の話題の選手・ウルフ金串に目をつける。彼は段平を駆逐した役員連の1人・アジア拳闘クラブ大高会長の秘蔵っ子だ。報道陣の前でウルフを挑発したジョーは、見事な右クロスカウンターを決めることに成功。有望新人と互角の技量を見せたことで、その存在はたちまち拳闘界注目の的となる。これこそ、ジョーの明日を賭けたデビュー作戦だった。 第29話 明日への挑戦 ジョーの名前を世間が認知し、段平に会長役のライセンス降りた。物見高い記者陣を前に意気揚々のジョーだが、そんな時、彼は東橋高校ボクシング部OBでプロを目指す稲垣と出会う。相手の言動に興味を抱くジョーは部活のリングで拳を交わすものの、それは自分のボクシングがルール無用の自己流だと認める結果となった。ジョーは稲垣にならい、初等のC級ではなくB級のプロテストに応募する。 第30話 試練のプロテスト ジョーは、西とともにプロテスト会場へ、西はC級、ジョーはウルフ打倒の実績を認められて経験者向けのB級テストを受験する。だが、荒削りなままでボクシングをこなしてきたジョーには、筆記試験は全滅だった。ジョーの実技試験の相手は、あの稲垣。彼は無手勝流のジョーをあざけり、経験豊かな技巧で彼を翻弄する。しかし、ジョーの両手ブラリ戦法をきっかけに、形成は逆転した……。 第31話 翔たけプロボクサー 先に合格の西に続き、ジョーは2度目のテストでプロボクサーの資格を獲得。ついに2人のデビュー戦の日も決定した。丹下ジムの正式発足と彼らの前途を盛大に祝うドヤ街の人々。紀子はジョーと西にトランクスを贈り、段平も手作りの帽子をもらう。ジョーはみんなの真心に打たれ、かつてない充実感をかみしめていた。リングでは、快進撃を続ける力石と、ジョーを警戒するウルフが待っている! 第32話 輝くリングへの道 デビュー戦の日、野菊島少年院のガイコツからジョーと西への祝電が届く。期待のなか、西が先にリングに立つが、緊張のあまりTKO負けに。続いて闘志を込めて輝くリングに向かうジョー。すでに彼の勇名を聞き及んだ観客からは満場の声援が飛ぶ。序盤は、熱錬の対戦相手・村瀬から連打を浴びるジョー。だが、意表を突くノーガード戦法が流れを変え、ただ一撃のクロスカウンターが勝敗を決した。 第33話 初勝利バンザイ 初勝利後、控室に奇妙な風来の医者・大井川が現れた。翌日、丹下ジムの向こう岸に診療所を建てた彼は、無償のホームドクターを買って出る。一方、ジョーは初勝利を祝う葉子からの薔薇の花束と、同じ理由で紀子がくれたスミレの花を比較し、無神経さから紀子を怒らせてしまう。行方をくらました紀子を見つけたジョーは、あらためてスミレの花への感謝を語り、紀子の許しを得るのだった。 第34話 ボクサー志願 ジョーは3連勝を遂げるが、相変わらず丹下ジムの生活は貧しい。そんな折、ジョーに憧れた若者・石倉が丹下ジムに入門に来る。段平は応じる気がないが、高額の入門料を携えた石倉をジョーは勝手に門弟にしてしまった。しかし、それが大変な苦労をして貯めた金と知った段平は、ジョーたちとともに彼に謝罪する。石倉のボクサーになる夢とジョーの闘う宿命は、似ているようで違うものだったのだ。 第35話 ガンバレ!西 ジョーが快進撃の一方、西は試合のツメの甘さから3連敗に陥っていた。西を案じる段平に、大井川は好きな娘の励ましこそ一番の心理療法と語る。西は次の対戦で負けたら引退しようと決意。太郎たちは、西の好きな相手が紀子と知り、彼女に似せた元・女形を観客席に連れてくる。しかし、試合の流れはまたも西の劣勢に。その時、声援を送るジョーの頬に男の涙が……西の心に闘志がわき起こった。 第36話 牙をむくウルフ金串 ジョーのクロスカウンターは破竹の勢いだった。一方、彼の不意討ちをくらった恐怖を忘れられないウルフに、大高会長は秘策を授ける。勝機を感じたウルフはジョー打倒の特訓を始めると同時に、公式戦で快勝を重ねる。やがて、大高から段平に、ジョーとウルフの8回戦進出を賭けた対戦が申し込まれた。応じるジョーと段平。その頃、アジア拳では、ジムをあげての秘密練習が続けられていた。 第37話 怒りの大特訓 報道陣も閉め出すアジア拳の猛特訓。ジョーは、ウルフが左ストレートを使わないのでは、と考える。太郎たち5人はアジア拳偵察に忍び込むが、翌朝、ウルフはボロボロに痛めつけた子供たちをジョーのもとに送り届け、自ら左ストレートを放つと宣言。不敵なウルフに闘志を燃やすジョー。そして、ついに試合の日が……リングに立つジョーたちもまた、秘密特訓を経た傷だらけの姿となっていた。 第38話 史上最大の六回戦 ゴングが鳴った。ジョーは、プロ初戦の両手ガードを見せる。防御の技術を修得してきたジョーはウルフを一度はダウンに追い込むが、ウルフの殺人パンチもまたジョーを窮地に陥れた。段平の合図で両手ブラリ戦法に出るジョー。ウルフの左ストレートが唸り、ジョーはクロスカウンターで応じるが、それこそがウルフの狙いだった!必殺技を破られて倒れるジョーに、リング下から段平の絶叫が響く。 第39話 勝利のトリプルクロス ジョーの右クロスを封じ、同時に右ストレートへと攻撃を切り替えたウルフ。驚異の高等技術に、ジョーは再度クロスカウンターをくじかれる。ジョーの試合放棄を呼びかける観客たち。だが、ジョーの不屈の闘志は当のウルフを威圧した。勝利を焦るウルフに対し、ジョーは二段構えのトリプルクロスカウンターを放つ!奇跡の逆転勝利の後、ジョーに握手を求める力石。2人の男が、互いに戦う相手を確認し合った瞬間だった。 第40話 白銀に誓う 段平は密かに、ジョーと西を群馬県の温泉へ連れていく計画を進めていた。ドヤ街の連中も同行するバス旅行のさ中、ジョーはラジオでウルフ再起不能の報を知る。段平とジョーはアジア拳に挨拶に行くが、大高は敗者に冷淡だった。ウルフの未来を奪った事実に心を痛めるジョー。しかし、彼には力石と闘う明日が待っていた。温泉での憩いの果てに憂いをふっ切ったジョーは、白銀のなかを駆けていく。 第41話 力石徹の挑戦 昭和46年新春。力石との試合を意識しつつも、周囲の人々と和やかな生活を送るジョー。だが、ウルフ戦でジョーの真価を認めた力石は、正月返上の特訓にいそしんでいた。回想しながらあらためてジョーの評価をする葉子をよそに、力石は現在のフェザー級からジョーがいる2回級下のバンタム級に転向するため、過酷な減量計画を決意する。それを知ったジョーは、自身も真剣になる必要に駆られるのだった。 第42話 男の世界 ジョーと力石の試合が文字通りの死闘になると知りつつも、段平は両者に闘う以外の選択肢が無いことを痛感する。一方、減量は自殺行為だと止めようとする葉子に、力石は“これは男の世界のことだ”と言い放つ。その胸中には、うらぶれた橋下のジムから自分に挑んでくる男への対抗心があった。用意された食事を下げ豪華な白木邸を出た彼は、白木ジム地下の物置にこもり、来るべき戦いに備える。 第43話 残酷な減量 白木側からの申請により、ジョーと力石の試合が正式決定した。挨拶に白木ジムを訪れた段平は、減量地獄に耐え続ける力石の執念に打たれ、ジョーは彼の身体が消耗する危険性を気にかける。そんな折、ジョーは同じ減量下にいる西が、夜中に抜け出してうどん屋に駆け込む姿を目撃してしまう。哀しみの拳で西を打ちすえた彼は、自分と力石だけは、それぞれの闘いの宿命に準じたいと思うのだった。 第44話 苦闘!力石徹 バンタム転向がかなった力石は、フィリピンの老練ボクサー・レオと対戦。見違えるほど痩せ細った体にレオの猛攻を受けながら、一途にアッパーを繰り出し続ける力石。ジョーはそんな彼に驚愕を超えた不安すら覚える。しかし、それは最後にレオを打倒するための作戦だった。段平は力石のアッパー攻撃が、ジョーのクロスカウンター用の戦術だと悟る。底知れぬ力石の執念に、ジョーの焦燥は深まる。 第45話 打倒!力石へのスェイバック 力石のアッパー戦法に対し、ジョーは両手ブラリ体勢のまま、防御のスェイバックを活用することを考える。それは、ジョーの野性のカンがもたらした妙案だった。段平と西が4本の腕でアッパーを放つ特訓のなか、ジョーは幾度も倒れながらも、目指す新戦法に近づいて行く。やがて相手のアッパー後、カウンターのストレートを放つことに成功するジョー。ここに一つの勝機が芽生えた。 第46話 死を賭けた男 ジョーが特訓を続ける頃、力石もまたウェイト維持に心血を注いでいた。限界とも思える減量のあい間に、葉子は海辺に力石を誘う。だが、浜辺の美しい花も彼の眼中にはなかった。その夜、ついに極限状況に達した力石は、水を求めて地下室をとび出す。しかし、すべての水道の蛇口には封印が!その時、彼を迎えた葉子は、コップ一杯の白湯を差し出した。彼女の優しさを受けとった力石は……。 第47話 嵐の前のふたり ついにジョーは新戦法を修得。一方、葉子はひそかに力石の減量につき合っていた。やがて試合の日が到来。計画確認の場で力石に再会したジョーと段平は、相手が見事に減量に成功したことを認める。不敵な余裕を見せる力石。だがジョーは、彼がここまでの覚悟で自分との闘いに臨んでくれたことが本当に嬉しかった。無言で握手を交わすジョーと力石。宿命の試合は、数時間後に迫っていた。 第48話 宿命の対決 減量の果て、力石が肉体を安定させたことを実感するジョー。それはまさに地獄をものにした男の姿だ。笑みを浮かべる力石に、ジョーは少年院以来の決着をつけると叫ぶ。そして、ついに試合開始。両手ブラリ戦法に出たジョーは、力石のアッパーをスェイバックでかわし、ストレートを放つ。だが、反った体勢からのパンチはあまりにも脆弱だった。1R終了後、力石の瞳には自信の光が宿っていた。 第49話 果しなき死闘 2R。力石のアッパーは、擦っただけでジョーの頬を出血させた。警戒したジョーは3R開始後、相手の懐に飛び込みフックを連打する。力石も同じ技で応じ、両者は激しい打ち合いに。しかし、勢いを失わない力石の拳を前に、ジョーは連続ダウン。4R。フックとアッパーの交差に劣勢を強いられながらも、接近戦の好機を得るジョーだが、2分40秒、力石のアッパーがジョーに炸裂してしまった。 第50話 闘いの終り 窮地をゴングに救われたジョーは5R、プロ戦初めての正攻法のガードを固めるが、力石の猛攻にダウン。力石もまた6Rでジョーのパンチを頭部に受け、ロープ際に倒れる。辛うじて立った力石はジョーの両手ブラリを模倣。驚きつつも同じ技でにらみ合うジョー。そして8R。焦ったジョーに段平の制止の声は届かず、彼はダブルクロスカウンターで攻勢に出る。しかし、それを待っていたのは……! 第51話 燃えつきた命 10R2分47秒。ジョーと力石の死闘は終った。勝者へ祝福の握手をさし出すジョーに力石は笑顔で応じかける。が、その身体がマットに崩れた。両雄への満場の拍手のなか、ジョーは控室に帰るが、そこに記者達が力石の急死を告げた。過酷な減量に加え、6Rでジョーがテンプルに放った強打が原因だった。悲痛な叫びをあげ、力石の亡骸と対面するジョー。傍らの葉子は自分のせいだと泣きくずれる。 第52話 さらば力石徹 力石の葬儀の日。ジョーは段平と西に弔問を任せ、自分は川原で子どもたちと元気に遊ぶ。それは力石を失った哀しみの裏返しだったが、内に秘めた真情は抑えきれるものではなかった。ジョーは公園につっ伏して力石のために涙する。その姿を物陰からうかがう葉子。やがて段平たちやドヤ街の仲間がジョーを案じて取り囲む。だが、ジョーは一人にしてくれと、輪のなかから駆け出して行った。 第53話 憎いあんちくしょう すでに降り出した雪のなか、力石の思い出を抱えて夜の町をさまようジョー。家族のない自分にとって、かけがえのない存在だった力石……。リング上での殺人は罪に問われない事実に、ジョーは逆に自責の念をつのらせる。自暴自棄となった彼は、暴力オデン屋を殴り殺して本当の殺人者となり、罰を受けようとまで考えるが、とうに精気の失せた腕では、その小悪党すら倒すことさえできなかった。 第54話 悲しみの十点鐘 ジョーが姿を消して3日、後楽園ホールでは、力石の死を悼むテン・カウント・ゴングが行われた。その光景を、街頭のTV中継で観るジョー。やがて彼は物見高い記者連中に見つけられ、リング葬帰りの葉子がいるゴーゴー喫茶に案内される。喪失の哀しみを背負い、さすらい続けていた2人の再会。葉子はジョーに、ウルフのため力石のため、あなたはリングで死ぬべき人間だと言い渡すが…。 第55話 さすらいのバラード ジョーが街で見たのは、ヤクザの用心棒となったウルフ金串の姿だった。ウルフは、一度は伝法組のヤクザを打ちのめすものの、相手が助っ人に頼んだプロのケンカ屋・ゴロマキ権藤に半殺しにされる。ジョーはウルフを救い、権藤を打倒。その権藤はジョーの瞳に野性の輝きを認めた。留置場のなかで、ジョーは過去をひきずって生きるウルフと自分とを比べ、明日に向かう決意をついに固める。 第56話 よみがえる狼 権藤との乱闘は情状酌量の扱いとなった。記者から知らせを受けた段平は、早速ジョーの身柄を引き取る。久々のジョーとの再会に湧く西や子どもたち。西の運転する林屋の車で泪橋に戻ったジョーは、ドヤ街一同の盛大な歓迎を受け、紀子も彼の帰宅を喜ぶ。依然としてジョーの思いつめた顔は晴れなかったが、ジムの屋根裏で力石の死亡記事を前にした彼は、段平に再起への決意を語るのだった。 第57話 傷ついた野獣 ジョーは特訓を続け、西とのスパーリングでボディーへの見事な強打を決める。しかし西は、ジョーがまともに頭部を打たない事実に不審を感じた。西の話を聞いた段平は、力石を死に至らしめたことがジョーにパンチを打たせないのでは、と不安を抱く。やがてジョーの再起戦の日が来た。当日、白木ジム解散が予定されるなか、偶然にジョーの試合を知った葉子は、憑かれたように会場へと向かった。 第58話 勝利のボディブロー ジョーと殿谷の10回戦が開始。段平と西は不安を隠したまま、ジョーの試合を見守る。殿谷の猛攻を受けながらも、ジョーは1R2分36秒で、強烈なボディブローにより相手をKO。だが、段平が期待する頭部への一撃はついになかった。一方、ジョーの試合を見ていた葉子はその闘いに何かを感じとる。同夜、祖父に白木ジムの経営権継承を願い出る葉子。ジョーの再起とともに彼女の闘いも始まった。 第59話 しのびよる黒い影 復活したジョーは、その強烈なボディー攻撃で日本バンタム級の選手を次々と打倒していった。ジョーの快進撃を脅威と見た日本ボクシング協会の会長連は、合法的なジョー抹殺の計画を密かに進行する。その事実を知った葉子はさりげなく段平に警告する。絶対を期す会長連は太陽ジムに所属する日本バンタム級チャンピオン・タイガー尾崎とジョーのノンタイトル戦という異例のカードを組む。 第60話 激闘のスパーリング ジョーとタイガー戦の下馬評は、後者の優勢とささやかれる。そんな折、拳を痛めた西の代わりにスパーリング相手を用意する、と?東拳の会長がジョーを招待した。だが?東ジムの2階には、タイガーや彼の所属する太陽ジムの国友会長らが集い、ジョーの動きをスパイしていた。相手の謀略を知ったジョーは、段平を巻き込みながら?東拳の選手と乱闘。ボロボロになりながらタイガー打倒を誓った。 第61話 投げられたタオル 威勢良くタイガーの待つリングに立つジョーに、国友会長はジョーの弱点を見破ったと語る。怒るジョー。だが事実、タイガーはジョーがまともに顔面を打てないと気づいていた。老獪にボディーを守りながら、勝機を待つタイガー。タイガーとジョー、互いの拳が顔面を狙うなか、段平は試合放棄のタオルを放る。俺は段平に負けた、と憤るジョー。だが段平は、自分の行為の正しさを信じていた。 第62話 生きていた力石徹 試合後、段平はジョーに真実を語る。衝撃を受けるジョーだが、戦う相手が内なる“力石の亡霊”だと知り、闘志を固める。次の相手は日本第1位の原島龍。しかし、そのセコンドにタイガーがつき、原島もまたジョーの弱点を知っていた。必死に敵の顔面を打つジョー。その身体をストレスが襲い、リング上に嘔吐した彼は、敗北を喫してしまう。その脇で、紀子は段平にジョーの引退を願うのだった。 第63話 最後の挑戦 ジョーの不調にドヤ街は沈みかえる。それでもテンプルの位置を連打し、サンドバッグを3回もズタボロにするジョー。彼の気迫を認めた西は、涙で最後まで応援を誓う。やがてジョーと日本2位の南郷との試合が決定。これが再起をかけた最後のチャンスかも知れなかった。一方、葉子は先に来日したマネージャーのロバートとともに、世界ランキング6位の若者カーロス・リベラを空港に迎えていた。 第64話 カーロス登場 ジョー対南郷戦のリングで、カーロスは両者の拳闘を祝う。そのカーロスと葉子が見守るなか、ジョーの試合が始まるが、葉子は観る価値がないと席を立ってしまう。ジョーは自身の不調に加え、レフェリーまでも兵頭一派の息がかかっているため苦戦。結果、南郷の頭部への一打をまたも躊躇したジョーは、無惨な三連敗を喫する。葉子は帰りの車中でカーロスに、いよいよ出番だと告げるのだった。 第65話 リング ある限り 惨めな対南郷戦の結果に、段平は丹下ジムの解散を決意。林屋の主人にジョーと西の今後を頼むが、ジョーは一人でもボクシングを続けようとする。そんなジョーの前に、日本地方興業の社主と名乗る男・河野三郎が現れる。河野は、ジョーをドサ回りの拳闘ショーの一団にスカウトしに来たのだ。一方、紀子もジョーに引退を勧めるが、ジョーは河野のもとでボクサー生活を始める決心をしていた。 第66話 明日への旅立ち 朝早くに泪橋を出発したジョーは、上野駅への道すがら、一人の少年と出会った。遠方への旅に憧れる少年の話に共感を覚えるジョー。そんな彼は、構内のラーメン屋前でガラの悪い男たちとケンカになりかけるが、それをとめたのは河野一座の仲間となる稲葉だった。やがて発車のベルが鳴り、涙ぐむ紀子やサチたちに別れを告げたジョーは列車に乗り込む。陰ながら見送る段平。ジョーの新たな旅立ちだ。 第67話 小さな冒険旅行 泪橋の子どもたちは、ジョーからの手紙を毎日待つ。やっと届いたハガキには、彼が“大洗”にいるとあった。一同は上野駅から電車で目的地に向かう。が、不正乗車が発覚しかけて途中下車。電車で2時間の距離の半分の夜道を徒歩で進んだ。途中、親切な鉄道員のトロッコ車に救われた子どもたちは、翌朝ようやくジョーに再会。一同はジョーの健闘を願いながら、迎えに来た西の車で東京に戻っていく。 第68話 仕組まれた八百長 ジョーの興業生活が始まった。河野はジョーをスターとして盛り立てるため、他の連中に八百長負けの段取りを指示する。反発するジョーに対し、仲間は融通が利かないとなじる。構わず本気で闘うジョーだが、怪我をする仲間たちの肩にも家族の生活がかかっていた。そんなジョーの気迫に一人だけ本気で応える稲葉。仲間思いで、そしてジョーの心情も理解する稲葉に、ジョーは奇妙な友情を感じた。 第69話 牧場の子守唄 休日、稲葉と山歩きを楽しんでいたジョーは、霧のなかで崖下に転落、近くの桧山牧場の娘・ユリに救われた。稲葉を先に帰し、怪我の治療を続けるジョー。そこにユリの母が帰宅した。温厚な彼女に、彼はおぼろな母の面影を重ねる。その牧場に強盗が押し入り、怪我の完治したジョーが相手を打倒。だがその主犯こそユリの兄・保夫だった。改心した保夫を許す母と妹を背に、ジョーは山を降りた。 第70話 気になる あいつ 葉子はカーロス対南郷戦を企画し、試合はジョーが現在の興業をしている仙台で行うようにした。葉子がこだわるジョーに関心を覚えたカーロスとロバートは泪橋に赴き、ジョーが今も一同から慕われていることを知る。一方、ジョーは明日の南郷の試合会場をのぞき、南郷たちと乱闘に。だがそこに、当のカーロスが現れ、ジョーを加勢。カーロスはジョーに、明日の試合内で挑戦状を送ると告げた。 第71話 無冠の帝王カーロス 客もまばらな白山神社で、ジョーたちの興業が続く。出番のあい間に、ジョーは河野に買わせたテレビの前に陣取り、カーロス対南郷戦を凝視した。なぜかぶざまな闘いを見せるカーロス。だが、彼は最後の最後に“秘密兵器”を放つ。それは左右の肘打ちをとり入れた、超一流選手ならではの高等反則。これを見破れるかが、カーロスのジョーへの挑戦状だったのだ。ジョーの胸に新たな闘志が燃える。 第72話 帰えれ,輝くリングへ 巡業先のジョーに紀子から、ドヤ街の近況を伝えるハガキが届いた。だが当のジョーはカーロスの試合を観て以来、興業に身が入らない。稲葉と河野は、ジョーを東京に送り返そうと相談する。ドサ回りのなかからはい上がるヤツがいてもいいじゃないか……。仲間たちの友情のなかで開かれるジョーの引退試合。観客も一体となった万歳の声が彼の心に響く。ジョーを乗せた夜汽車は一路東京を目指した。 第73話 よみがえる クロスカウンター ジョー帰京の報を聞いた段平は、直感で白木ジムに向かう。事実、ジョーは葉子を訪ね、カーロスのスパーリング相手を願い出ていた。葉子の指示で、やむなく16オンスという重めのグローブをつける2人。練習試合なれど、ジョーにもカーロスにもそれは待望の時だった。炸裂するジョーのクロスカウンター。“力石の亡霊”はすでに吹き飛んでいた。葉子はジョーに、次のカーロス戦の招待券を渡す。 第74話 今日からの出発 丹下ジムは、ジョー不在の間に荒れ果てていた。ジョーは段平や子どもたちとともに、ジムの再建を始める。一方、西は腕の故障でボクサーをやめ、林屋の店員に専念していた。ジョーへの後ろめたさから再会を渋る西は、紀子に付き添われてやっと会いに来る。その胸中を察したジョーは、優しく彼を許した。仲直りの海水浴で、ジョーは偶然、葉子とカーロスに対面。明日からの闘いに、闘志を燃やす。 第75話 リングの魔術師 カーロス 再びドヤ街でトレーニングに励むジョーに、紀子は複雑な表情を見せる。やがてカーロス対原島戦の日が来た。今回もまた、相手の連打を浴びるカーロス。が、4Rにてロバートが示す合図で突進したカーロスは、例の秘密兵器を繰り出した。自分のコーナーによろめき戻る原島。原島陣営は唐突に試合放棄を宣言、カーロスは表向き幸運な勝利を拾う。だがジョーは、原島の秘かなKO負けに気づいていた。 第76話 燃える挑戦状 カーロスとタイガー戦の契約を決めた葉子。記者会見の場で、カーロスは1分KOを宣言する。先の2戦の内容から呆れ返る記者たちだが、実際の試合でカーロスはタイガーを1R16秒、ただの一撃でKOした。ついに牙を剥いた黒豹カーロスは、さらにまだ自分が日本に残る理由を語る。それは、ほかならぬ「もう一人のチャンピオン」にして「無冠の帝王」こと、矢吹ジョーとの対戦だった! 第77話 男の闘い ロバートの旧友プロモーター、ヘンリー・ジェームズが来日した。カーロスと世界チャンピオン、ホセ・メンドーサの試合を段取りした彼は、ジョーとの試合をキャンセルするよう提案。スラム街からはい上がってきたカーロスとロバートにとってチャンピオン戦は栄光への階段だった。同意したロバートは、ヘンリーとともに丹下ジムの買収を図る。だがそれは、逆にジョーの闘志をかきたてる結果に……。 第78話 死闘!!カーロス 対 矢吹丈 カーロスとの試合の日が来た。段平は一拳闘ファンとして、ジョーに込めた想いを語る。ドヤ街一同の声援のなか、闘いに赴くジョー。そして葉子も、通路ですれ違うジョーに小さな応援を捧げた。本当の闘いを願う満場の観客のなか、激突する両雄。2度のダウンを喫したジョーは、スパーリングで会得したロープ際戦法でカーロスを迎え撃つ。ジョーの奇策が成功、今度はカーロスがマットに沈んだ! 第79話 燃えろ 遠く輝ける明日よ!! 再度のロープ際戦法を、咄嗟の逆転策で無にしたカーロスは、リング外から戻ったジョーに小細工抜きの闘いを提案。足場を変えず殴り合い、最後は失神に至る両雄。それはもう、ボクシングを超えた闘いだった。試合後、葉子に礼を言うジョー。カーロスたちも去る。が、ジョーは泪橋に帰らなかった。葉子に手紙を託し、何処へか旅立つジョー。それでも段平は、いつかジョーが帰ると信じるのだった。 |
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