語る「万華鏡」
(硝子細工のマトリョーシカ)
硝子細工のマトリョーシカ
(
がらすざいくのまとりょーしか
)
項目名
硝子細工のマトリョーシカ
読み
がらすざいくのまとりょーしか
分類
ミステリ小説
作者
黒田研二
(おっぺ)
公的データ
生放送のテレビドラマ本番中に、スタジオ内で次々と勃発する事故。毒は本物にすり替えられ、脅迫電話は真実の声音となり、脚本に秘められた真実は、
慟哭
と贖罪の扉を開く。「完全なる虚構(パーフェクト・フィクション)」と「不完全な虚構(インパーフェクト・フィクション)」という2つの世界が交錯する、入れ子トリックの博覧会。この物語は、著者自らが奏でる鎮魂歌(レクイエム)でもある。
(おっぺ)
感想文等
くろけんさん得意の(?)
叙述トリック
ですが、ちょっと「瞬間的にパッとわかる」爽快感には欠けてしまいました。入れ子の境界線がちょっと曖昧になった(するしかなかった)ので、読み返したとしても
叙述トリック
の妙が一目でわかるという造りにできなかった。「***」の正体については読み返して確認したくなるのですが。。。
「クサイ」と思ったセリフ等が、一瞬ドラマのことだったのかと思わせ、それなら臭くても当たり前かなと思ったのも束の間、実はそれこそ現実だった。。。ので、困ってしまう(^^;)。まあ、それは個人的な感想なのでおいておくとして、入れ子トリックはやはり一言、1行で、「あッ!」となれるもののほうが決めワザとしては効果的だな。。。と思ってしまうのでありました。
惜しい。
(おっぺ)
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