項目名 | 不況に新商売の倒産屋 |
読み | ふきょうにしんしょうばいのとうさんや |
分類 | 必殺シリーズ |
作者 | |
公的データ | |
感想文等 | しかし、筋立て自体は案外単純ではない。主水が頼み人と目した相手は結局……そして実質頼み人はいないまま段取りのみが進み、とうとう殺す相手からせしめた金が仕置料となる。 要は、誰にも頼まれてもいないのに、金ほしさに商売をでっちあげたわけだ。 打ち首になった男は、それは恨みは残していただろうが、別に頼まれてはいないし、主水も正八も全然気の毒に思っているわけでも、また憤りを感じているわけでもないのだ。 このエピソードでは、間違いなく商売人は「恨みを晴らす正義の味方」などではない。金ほしさで人様の不幸に付け込んでいる悪党でしかないのだ。 そう思って観ると、なかなかさらに面白いエピソードである。(おっぺ) |