語る「万華鏡」

(不況に新商売の倒産屋)

不況に新商売の倒産屋(ふきょうにしんしょうばいのとうさんや)

項目名不況に新商売の倒産屋
読みふきょうにしんしょうばいのとうさんや
分類必殺シリーズ

作者
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  • 公的データ
  • 必殺商売人第10話。(おっぺ)
  • 感想文等
  • 頼母子講の損金を取り戻すべく、何がなんでも裏の商売を成り立たせようと暗躍する悪どい主水(笑)と、それに結託する正八。「これ、仕事になったら、2人で山分けだよね」おせい新次は仕事から外そうねと暗に言う正八に、「当たり前のこというなよ、おめえ」と、もうをクシャクシャにして笑い崩れる主水。この辺りのノリは、さすがに新仕置人チームの生き残りという感じで面白過ぎる(笑)。エンディングもこの2人の追っかけっこなのだから、今回は本当に「新必殺仕置人」の別エピソードみたいだ。
     しかし、筋立て自体は案外単純ではない。主水が頼み人と目した相手は結局……そして実質頼み人はいないまま段取りのみが進み、とうとう殺す相手からせしめた金が仕置料となる。
     要は、誰にも頼まれてもいないのに、金ほしさに商売をでっちあげたわけだ。
     打ち首になった男は、それは恨みは残していただろうが、別に頼まれてはいないし、主水正八も全然気の毒に思っているわけでも、また憤りを感じているわけでもないのだ。
     このエピソードでは、間違いなく商売人は「恨みを晴らす正義の味方」などではない。金ほしさで人様の不幸に付け込んでいる悪党でしかないのだ。
     そう思って観ると、なかなかさらに面白いエピソードである。(おっぺ)
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