項目名 | 大老殺し |
読み | たいろうごろし |
分類 | 必殺シリーズ |
作者 | |
公的データ | |
感想文等 | 覚えている印象としては、ハードに造れば面白かっただろうに、珍プレー好プレーだのと悪い癖になった駄ギャグバラエティを入れたりするものだから、どうも一心には楽しめなかった……そんな感じだった。 ただ、宍戸錠演じる仕事人と対する地獄組の鉄眼という暗殺プロとの対決など、なかなか渋かった記憶もあって、もう一度は観てみたいかなとは思っていた。いきなり冷徹な感じで再登場した加代も、印象がガラッと変わって案外悪くなかった……確か(笑)。 で、最後の最後、おしまいの10分かそこらの仕事シーンだけに、政と影太郎が出てきて、そして影太郎はこれが最終出演にもなった。なれば、記念樹としてだけでも、再視聴してみたい。そう思って今回本当に久しぶりに鑑賞した。 やはり、意味不明な駄ギャグバラエティとしてのべーすぼーる部分は今見ても面白くない。それ以外の点でも、例えばアクション面など、仕事人が忍者よろしくピョンピョン空中回転するのは子供っぽい感じで興ざめだった。 剣劇人を以て週一回のテレビシリーズに終止符を打ち、年数回程度の特別編で展開するという触れ込みの、これが第一弾だったのだから、かなり期待して見ていたはず。そしてたぶん、失望して録画を消去していたのだ。 けれどそのあとの続くスペシャルを見続けて――一番最初の「大老殺し」が、まだ一番よかったかも……などと思うようになっていた。 今回そういう意味でも少し期待して観ていたのだけれども……特に第一弾だけあって、以降のものよりよかったわけでもなかった(^^;)。映像面、ドラマ性、セリフ、演出、いずれも仕事人後期以降の続きでしかやはりなかった。 驚きとか、感傷とか、怒りとか……何かしら、観ているこちらが掻き立てられてしまう。そういう物語を、必殺シリーズは数多く紡ぎ出してくれていた。けれど――。 やはりすでに終わっていたのだろうか。このときには――。(おっぺ) |